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リーオ・ヘクスマキナ
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リーオ本人に、猟兵になり得るだけの資格は無い。 彼自身は単なる一兵士の死体から生まれたフレッシュゴーレムに過ぎず、 ユーベルコードも心臓代わりに使われている赤頭巾さんのコアから供給される魔力があってこそ。 その魔力も只人には強すぎる故に、一部の強力なUCはリーオ自身の肉体に痛みや吐き気、あるいは両方を引き起こす。 また、歪な肉体故か亡霊の類に新たな肉体として付け狙われやすい。その度にこっそり赤の彼女が奮戦する羽目に。 欧州の片田舎の出身 綺麗な物や風景が好きなだけの、ただの少年だった 故郷で狂信者が起こした小規模UDC事件に幼馴染の少女や数名の町民と共に巻き込まれるも、UDC組織の介入もあってどうにか生還 しかし事件中、幼馴染の少女に憑依していたUDCがリーオに一時憑依し、その肉体を操って少女を射殺させられてしまったショックから廃人と化す (少女が儀式の影響で「邪神を呼び込む為の門」となりつつあった為、辛うじて残っていた本人の意思でUDCに頼み込んだ ……のだが、その時十全に動けたのがリーオだけだった事が悲劇に繋がったと言える) 辛うじて残っていた精神とのカケラと記憶が約2年の時間を掛けて4つの人格を形成 廃人化した「最初のリーオ」は目覚めることのないまま、4重人格者「リーオ」として生きることとなる ↓ 数年後、リーオ1●歳の頃 警察機構への就職という偽装を経由し、スカウトを受けていた武闘派UDC組織「廃院の執刀医」へ 「自分」と彼女をあんな目に合わせた邪神教団への復讐に燃える この頃、少女は魂のみがとある邪神のもとへと辿り着いていた 憑依していたUDCの助けもあり、「とある勝負」に勝てば(疑似邪神としてではあるが)自由となり、現世へ戻れるという約束を取り付ける ↓ 更に数年後、「リーオ」2●歳の頃。運命の西暦2016年 この年齢にして、既にベテランの実働要員 拠点が判明した邪神教団の制圧作戦にメンバーとして選抜。参加する 紆余曲折の末、教団の召喚した邪神の眷属を「魂そのものを燃やす尽くす」祭具の発動に巻き込んで撃破 代償に、自身の人格のほぼ全てを燃やし尽くす事と、作戦に参加した「廃院の執刀医」実行部隊全員の命が失われることに ……… …… … 疑似邪神として復活したものの、懊悩から中々会う勇気が出なかった少女がリーオと会えたのは、制圧作戦の殆ど全てが終わってからだった 燃え残りの熱と幼馴染の声で「最初のリーオ」が辛うじて覚醒するも、交戦の際に心臓を貫かれていた故に、死の運命は避けられずに 朦朧としながらも、「叶うならずっと一緒に居て、一緒に大人になりたかった」と譫言のみを呟き、死亡 享年29歳 ……その言葉で、彼女の決意は固まった。固まってしまったのである 『二度も死別なんてしたくない』と。そう求めてしまった。願ってしまったが、故に まだ使い方も良く分かっていなかった邪神の力で、リーオの魂に、辛うじて燃え残った他の4人格のソレを「継ぎ接ぎ」して補修 心臓は自分自身の神核で代用。肉体の損傷が激しかったため、「サイズダウン」することで対応、蘇生に成功する ……この時、『こうだったらもっと格好良いと思うのになー』、等と 自分の理想が(無意識に)少しだけ混ざり込んでしまったのは、あるいは若さ故の過ちとでも言うべきなのかもしれない (そもそも、この時点で彼女の精神年齢は10代前半のソレである。当時の状況的にも、冷静な判断を求めるほうが酷だろう) この後、「ヒト一人の運命を捻じ曲げ、彼を永遠の呪縛に閉じ込めた事」と自身の行いの罪の重さに冷静になってから気付き 「傍に居たい」という願いとの板挟みで長く苦悩する事になるが、それはまた別の話 ↓ 『再構成』されて少年の姿となったリーオは、その後戦闘跡を調査しに来たUDC組織「橋大工」によって回収 記憶を殆ど失っていたが、自身が彼女によって『再構成』されていたことは何となく自覚していたのか、「リーオ・ヘクスマキナ」を名乗る 由来不明の戦闘技術等を見込まれ、しばらくはそのUDC組織で過ごし、その後は適正が見つかった為に猟兵としての道を歩むことに 少女は長い間悩み続けていたが、猟兵として歩むことを決めた彼と同じ道を行く事を選ぶ 姿と名を隠して「赤頭巾」を名乗り、今も彼と共に居る リーオの記憶亡失については、今でもわからない部分が多い 当時は邪神としての能力に慣れておらず、再構成の際に上手く肉体と魂を保護できていなかった為に、記憶が亡失してしまったのでは? と後に推察している (そもそも、前述の祭具のせいで魂が殆ど燃え尽きていたのもあるが) ……が、幼馴染の彼女を擬似邪神に変えた邪神が、ちょっとした「悪戯」を仕掛けたのがそもそもの記憶亡失の原因
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