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白き護刀と奇怪な仲間達
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異形刀『砕牙』 ・元は荒々しさの中にも美麗な鋭さを秘めた日本刀だった一振り、しかし今では黒ずんだ鉄塊の如き一本となってしまっている ・とある獣人からファンの主の元に贈られた一品であり、数少ないファンの同期とも言える ・自我は有るようだが、彼はヤドリガミには至らず、黙したまま道具としてファンに使われることを選んだ ・元来の切れ味は失われ、現在は魔力に呼応して巨大化し敵を叩き潰す力任せの蛮行を担っている 千呪鏡『イミナ』 ・サムライエンパイアで偶々ファンが拾い、そのまま取り憑かれる事になった呪いの紫手鏡 ・正確な出自は不明、イミナ曰く、どこぞの高貴な女性が婚約争いの相手を呪い殺すために拵えた一品……らしい ・イミナという自我は、呪鏡の作り主が想定もしなかった呪いの連鎖の中で生じた一種怨霊のようなモノであり、今までに憑き殺されていった者達の人格の総体である ・初めこそ憎しみを持って人を祟り殺すモノだったイミナだが、何の因果か、現在では持ち主と定めた者が死を迎えるまで取り憑き、最期にその人格を自らに取り込み記憶するというただのヤンデレに変質している ・……要は、酷く歪んでしまっただけの寂しがり屋なのであった 無銘 ・サムライエンパイアの名も無き合戦場跡でファンが拾った一振り、何となく寂しそうに感じたため持って帰った ・元々は大太刀だったが、中ほどで折れていたため小太刀に仕立て直した一品、装飾の類は無く、ただただ実用性を突き詰めた刃 ・今のところ明確な自我と呼べるモノは宿っていないものの、微かな喜怒哀楽くらいは感じ取れる、将来はシャイボーイになるのだろう 翠夢想 ・透き通る緑色の翡翠輝石の破片、不思議な劈開具合によって鳥の羽根のような形をしている ・元々はファンの主が何枚か持っていた物の一つ、現在は紐を通して首掛け出来るように加工してある ・魔力の行使により無限大の草原へと繋がることが出来るが、これはファンの持ち主が最も強く想っていた光景の投影である ・実は、ファンの主が一番執着を持っていた持ち物であるため、ファンを含む同期一同の嫉妬をかっていたりもする ・自我は無く、空虚ゆえに誰かの想いを詰め込むことが適った部品である オウガメタル『求煉』 ・長く、意思を見せずに黙していた液体金属生命体で、かつてはファンの主の右腕(文字通り)を担っていた寡黙な奴(男性らしい) ・モノクロの地獄炎を操るファンの主に寄り添い、その最期を記憶しているはずの数少ない存在だが、彼が真実を語ることはおそらくない ・長い年月義骸としての姿を取り続けていたが、とあるきっかけを機に一転、オウガメタルとしての本来の生態を取り戻すこととなる ・魔力を食み、特定の無機物(主に希少金属類)を取り込むことで肥大化、白黒の炎を纏って自在に軟化し様々な姿を模すことができる ・実は結構な自信家であり、ファンの事を下に見るような一面もあったりする
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