PBWめも
安野・穣(f30162)
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*基本パーソナリティ ヤスノ・ユタカ。クロムキャバリアにかつて存在した大国家が、プロジェクトの一環として作り出したデザイナーベビー。 色々あって既に祖国は滅び、現在は祖国が滅んだ際に自分をはじめとした民達を救助してくれた学園都市に身を寄せている。 座学と訓練の傍ら、プラント防衛や同盟国への派遣任務に勤しむ学園生活。 学生仲間からのあだ名はヤスノなのでヤス。もしくは名前の誤読をもじってアンジョー。 自他共に認める陰キャ。無口弱気かと言われるとそうでもなく、主張したい事柄に関しては饒舌に喋りまくる。 『可能性0パーと分かっててチャレンジし続けるのは勇士じゃなくてただのアホっすよ。まだ実現の見込みがある他の事柄に時間と労力費やした方がずっと有意義っしょ。たとえダメでもムダじゃない?はいはい次がある御身分の人はいいっすよねー』 ご覧の通りのクソオタクである。 なまじ解を早い内に導き出しやすいためアンニュイな言動が多いが、やる気がないというより、 『挑むなら全力投球は当然のこと、やるからには勝ちに行きたい』という思いから。熱血が一周回って逆に無気力。 無駄な頑張りはしたくないタイプであり、特に『個の力で世界を変える』ことなど無駄な頑張りの象徴のようなものだと、講義の合間に教室の窓の外、暴走衛星に支配された空を眺めては思っていた。 突然の学園都市への襲撃。圧倒的な敵機の力。二度も故郷を失う訳にはと戦うも、持ち出した量産型機体は大破した。 離脱など叶うはずもなく。 それでも、 それでも、と。 少年が願った瞬間、ソレは虚空より現れた。 "CASSANDRA"――古代魔法帝国時代、『世界を変える力を持つ』と謳われたサイキックキャバリア。 *出生 分類ではアンサーヒューマンだが、正確にはレプリカントとアンサーヒューマンのハーフ。 異種婚姻の場合、子は親のどちらかの種族になるが、彼はアンサーヒューマンとして産み落とされた。 アンサーヒューマンの瞬間思考力に、古代魔法帝国時代の遺物から採取したサイキッカーの遺伝子を用いたことによる、ESPに特化した超能力をプラス。 さらにレプリカントを母体とし、機械、電脳系接続への親和性を高めた設計。 大がかりな経緯を経て作られた彼だが、製造目的はキャバリア操縦ではなく、アンサーヒューマンの思考力を利用した未来予測。 物心つく前から予測に必要なデータを昼夜脳に叩き込まれ、通常の人間より親和性が高いとはいえ自分の体ではない無機物と接続する苦痛や精神混濁を耐え、訪れたお披露目の日。 国家の繁栄という未来予想を期待されるなか、彼が導き出したのはそんな明るい未来とは真逆の結末、 『近いうちに、この国とプラントは自滅同然に滅び去る』 というものだった。 だが今ならまだ間に合う。力を尽くし、問題の根源を叩けば回避可能な破滅だ。改善策も考え出してきた。 自分はこの破滅を防ぐために作り出されたのだろう。 研究所以外の日常や人々を知らない身だが、そういう物を守れるのなら役割に殉じるつもりだと。 彼は研究者と重役達に訴えた。きっと志は同じはずだろうから。 ……訴えは一笑された。 『君を作り出したのは未来の保証のため』 『優れた演算装置が国家の繁栄を予測すれば、我々はこれでいいのだという証になる』 『――そんな解は求めていないのだよ』 ……結局彼は牢に囚われ、国家が予測通りの結末に行き着くまで、解放されなかった。
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