PBWめも
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『……貴方たちの、持ち手が見つかるまで。それ位なら、主をしていても良いよ』 いつの間にか、そんなことを、言っていた 『んー、それじゃあ、足りないかなー』 『それじゃあ、適当な奴見つけて、ぽいぽいっとして終わりだろー?』 そんなつもりは無かったけど、道化は、少し困った顔でそう言った そして 『いよっし、決めた!』 『―――お前、弟になれ!!』 なんて、ニヤニヤ笑いながら、言い出したんだ 驚いて、声が出ない自分に、道化は続けてこういった 『お前が死なないよう、これから、何人かで力を分け与える』 『同時に、それは呪いに変える』 『すぐには手放せないよう、条件を満たすまで、縛り付ける』 『―――そう、我ら、兄姉からの、宿題を果たすまで』 道化はそう言って、そして、自分の中に、何かが、流れ込んでくるのを感じた 『“インモラル”の名のもとに! お前に素敵な宿題を渡そう!』 『“大声で笑い”、“1人以上笑わせろ”!!』 『残酷な運命に立ち向かい、苦しみ、それでも笑顔と共にあれることを、証明しろ!!』 道化は、笑いながら、そう言った 『“インモラル”の話に乗るわけではありませんが……。貴方には、感じるものがある』 『私は、“ジョン・フット”』 『“ダンジョン・フットマン”の略です』 『私からは、“親友と呼べる人を見つける”ことを』 『主まで、いかなくて良い』 『心を許し、背中を預け、共に支え合える存在が、貴方には、必要でしょうから』 包帯姿の執事は、優しく、そう言った 『まあ、俺も乗るぜ』 『どうせ、他にやることも無いしな』 『それに、ただ朽ちるよりも、こっちの方が、楽しそうだ』 『俺は、“クランツ”』 『宿題は……。あー、うまいもんでも食べてりゃあ、笑えるんじゃねえか?』 『だから、そうだな。“好きな食べ物をたらふく食べろ”』 木彫り面の大男は、頭を掻きながら、そう言った 『見たところ、君はまだまだ年若い』 『ここで死ぬのは、あまりにも惜しい』 『だから、儂は、君に付き従おう』 『名は“黒曜牛頭鬼”』 『君は、“子どもらしく思いっきり遊ぶ”ことをした方が、良いだろう』 牛頭鬼は、身体と同じく、キラキラと輝く目を向けて、言った 『弟……。ふむ、興味深いですね』 『なので、以降、私のことは、お姉ちゃんと呼ぶように』 『あ、名前は“ニコラ・ライト”ですから、ニコラお姉ちゃんでも良いですよ』 『宿題は……。そうですね』 『1度で良いから、“誰かに感謝され”なさい』 『貴方が、今までの経緯を、重く受け止めているなら』 『何かしら、救いを受けた方が、良いでしょうから』 サイボーグのメイドは、どこか、楽しげに言った 『私は、兄弟というのは、どうでも良いけれど』 『貴方がこのまま消えるのは、つまらないわ』 『“キャット・バロニス”』 『“キャット”で良いわ』 『お題は、そうね……』 『“昼寝の良さを知り”なさい』 『大変よ? 真面目なだけでは、一生分からないかもしれないから』 『まあ、精々、生き足掻きなさい』 ドレス姿の女性は、クスリと笑いながら、そう言った 『この流れなら、私だけ不参加、などは無情ね』 『私は、“煉獄夜叉”』 『貴方は、顔も悪くないのだし……。少し整えれば、言い寄る人も多そうね』 『だから、恋をしなさい』 『受け身になるのでは無く、心の底から、人を好きになりなさい』 『“恋をしてその気持ちを伝え”なさいな』 『どんな終わりになろうとも、恋心は、その思い出は、裏切らない限り輝くものよ』 着物姿の女性は、口元を押さえながら、そう言った 7人7様、力が、自分に、注ぎ込まれた それは、ただの力のはずなのに、どこか、暖かかった
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