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藤紫 香のプロフィール及び作品紹介
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ウィステリア ヴァイオレット(Wisteria Violet)の作家としての簡単なプロフィールと書籍紹介です。 ここに書かれている事は既知設定として下さって構いません。 寧ろそうして下されば幸いです。勿論、そうせずとも構いませんし、必ずしも読む必要もありません。 ◆経歴◆ 2013年ーネット上で連載していた小説が出版社の目に留まり、『夜半の月光』にて藤紫香(ふじむら かおる)名義で作家デビューする。 2014年ー神楽シリーズの第一弾『白神楽』を発表。著者の代表作となる。『夜半の月光』が漫画化される。 2015年ー『暗夜の礫』が某ファンタジー大賞の最終候補作になる。同年、『森の雫』を発表。ベストセラーとなり、世間に広く知られる事になる。 2017年ー『静霧』が某ホラー大賞にノミネートされる。 2018年ー『森の雫』がアニメ映画化され話題となる。 2019年ー『森の雫』が漫画化される。 ◆作風◆ ホラー要素が混じる本格ミステリや、サムライエンパイアの歴史に範を取った重厚な世界観を構築するロー・ファンタジー、 切なさやを描く恋愛小説、自意識を描く青春小説等多岐に渡る。 軽妙で簡潔、それでいて繊細な文体と、宛ら読者に擬似体験させるかのような精密な描写を得意としている。 神楽シリーズは同人時代に構想していた物を改稿し、刊行した物。背景となる想定世界の地図や年表、図表なども作っており同人のままで終わらすのが勿体無いと担当編集者に小説化を勧められ、好評につきシリーズ化が決まった。 本人はそれほど長く続けるつもりも、こんなに人気になるとも思っていなかったと述べている。 基本的には大筋を重視するも、物語の本質はキャラクターにあると考えているので、結果として当初の予定から筋が外れてしまう事が多々有るらしい。 ◆エピソード◆ デビュー以来、メディアへの露出は必要最低限にしており、顔写真の公開もしていない。 作者では無く作品を見て欲しいという意識から、仕事仲間や出版業界の人としか基本合わない様にしている。 幼い頃から転々と世界を渡り歩き、様々な文化や作品に触れた事が作風の多様さや世界観の構築に役立ったと述べている。 趣味は旅行と読書と絵画。執筆に詰まると絵を描いて感情を発散させるという。 ◆著作◆ ・『夜半の月光』 藤紫香のデビュー作。ネット上に投稿していた物を推敲し、出版した物。某ライトノベル大賞にも応募しており、受賞には至らなかったものの最終選考で物議を醸した問題作と評された。短編形式を取っており、全8話で構成されている。 ーーーあらすじーーー 主人公の『僕』はある日の夜、月光に導かれて病院近くのとある湖へと脚を運んだ。そこでその病院の患者だという盲目の少女『夜』と出会う。『夜』には特別な『声』が聞こえるらしく、彼女の聞く『声』を元に『僕』が謎を解いていくミステリー。 ーーー登場人物ーーー ・『僕』 本作の主人公にして語り部の青年。『夜』から持ち込まれる謎を聞き、その場で解いていく所謂『安楽椅子探偵』。 感情が薄く、自分を含む全ての物事を達観的・客観的に捉えている。 記憶喪失となっており、自身もまた病院の患者である。 全話を通して『僕』としか表記されないが、最終話にて光月・内斗(こうづき・ないと)という名前が判明する。 ・『夜』 月光が映る湖の辺りに、名前の通り夜の間しか現れない盲目の美少女。『謎の声』を聞く能力を持っており、その『声』の語る内容を『僕』に聞かせ、謎を解かせていく。 『僕』とは対照的に感情的になりやすく、他人をからかって遊ぶ癖がある。 盲目だが杖や車椅子を使わず普通に歩いていたり、その病院の患者であるというが、実際にそんな患者はおらずまたその記録もなかったりと不思議が多い。
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