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菓子パン化ピン『調理後』まとめ
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● 「あっちにいるようだね。」 ふたばが絶体絶命の危機に陥っている時、エミリロット・エカルネージュ(この竜派少女、餃心拳継承者にしてギョウザライダー・f21989)は胞子の漂う森の中を飛翔していた。 ふたばと違い、オットーフォンが食い荒らしたキノコの跡を見つけられなかったエミリロットは少し前から始まった戦闘音を頼りに森を突き進む。 「もうすぐ美味しい餃子を沢山食べられるぞ!」 ふたばとは比較にならない程の胞子を吸っている筈のエミリロットだが迷宮キノコに誘惑される事はない。何故なら今の彼女は美味しい餃子おにぎりを沢山『食べたい』という感情をこれ以上ない程に爆発させていたからだ。 もはや彼女にとって餃子は究極にして至高の食べ物だ。ごはんは餃子を引き立てる脇役でありそれ以外の食べ物に至っては餃子を食べる事を阻む悪しき存在でしかない。 「いったっだっきまーす!」 故に漸く見えて来たオットーフォンは今まさに大きなホールケーキを食べようとしていた。そんな光景をエミリロット看過できるわけがなく、残像が残る程の早さでオットーフォンに接近すると飛び蹴りをかました。 オットーフォンは突然の攻撃に思わずふたばであったケーキが乗った皿を投げ出してしまったが群生するキノコがクッションとなりケーキが潰れてしまう事はなかった。 「いったーい! あなた誰よ!?」 「ボクは美味しい餃子おにぎりを食べさせてくれると聞いて飛んできた者だよ!」 怒り心頭といった様子で問い掛けるオットーフォンに対しエミリロットは決めポーズを取りながら欲望駄々洩れな名乗りを上げた。 まともな者が聞けばまず突っ込むであろう名乗り上げだが、幸か不幸かこの場にまともな者は1人もいなかった。 「それならお望み通りあなたを餃子おにぎりにして食べてあげるわ!」 両腕にオーラを纏い突撃してくるオットーフォンにエミリロットは棒餃功筒を構えると様々な食材の属性が籠めた餃子気弾の乱れ撃ちを始めた。 「よっ! ほっ! ひとつ残らずおにぎりにしてあげるわ!」 今のオットーフォンは動くものは何であろうとおにぎりに変えずにはいられない。自身に当たりそうな弾は勿論の事、明後日の方向へ飛んで行く弾も片っ端からおにぎりへと変えていく。 そんな彼女の後を追う様にエミリロットが風呂敷の如く拡げたオーラ防御を使いおにぎりを回収してゆく。だけど、餃子弾をお握りに変える事に夢中なオットーフォンはそれに気が付かない。 「大分貯まってきたしそろそろ頂こうかな。」 ある程度おにぎりを回収したエミリロットは一旦おにぎりを食べる事にした。オーラ防御の中を覗き込めば餃子が上に乗ったおにぎりや天むすの如く棒餃子が突き出したおにぎりが詰まっている。 ただのおにぎりが混ざっていたので試しに食べ見れば中に餃子の具材が詰まっていた。要望通りの変化にエミリロットは満足すると残りのおにぎりを平らげ始めた。 「これでラストよ! さぁ、次はあなたをおにぎりにって、あぁーっ!?」 最後の餃子弾をおにぎりに変え、振り返ったオットーフォンは悲鳴を上げた。 なんせ、自分がせっせと作ってきたおにぎりをエミリロットが今まさに食べ尽くさんとしていたのだから。 「ちょっと! それはわたしのおにぎりよ!」 「オットーフォンちゃんの餃子おにぎり、とても美味しかったよ。」 おにぎりを食べられた事に激怒し先程以上の速さで迫るオットーフォンにエミリロットも棒餃功筒から先程以上の速さで乱射される餃子弾で応戦する。 怒りの影響なのか致命傷になり得る餃子弾のみをおにぎりに変え、それ以外は受けながらオットーフォンが迫りくる。 オットーフォンからエミリロットが逃れる事が叶わない程の距離に至ってエミリロットは焦った様子で炎の竜を放った。 握る事さえ出来れば勝ちである事が分かっているオットーフォンは身を焼かれる事も構わずエミリロットの体を握りしめた。 しかし、オットーフォンの手に握られたエミリロットが餃子おにぎりに変化する事はなかった。 「な、なんでおにぎりにならないのよ?!」 「ボクの壊餃飯には強化を壊す力があるんだよ。それはそうとして、捕まえたよ。」 「ちょっと離してよ! あいたたた! そっちは曲がらないから!」 「離して欲しければ、これからは餃子だけを作ることを誓うんだ!」 エミリロットはおにぎりに変化しない事に焦るオットーフォンの腕に組み付くと一気に関節を極め拘束した。自身の腕に走る激痛に必死に逃れようとするオットーフォンだが完璧に極まっ関節技から単独で脱出する事は極めて困難だ。 「な、なによその条件は……いぎぃっ!? た、助けてヒッポ君!」 腕に走る激痛とに必死に逃れようと藻掻くオットーフォンにエミリロットは。 あまりに理不尽な条件に抗議するがエミリロットが聞き受けるわけがなく、オットーフォンは自身がユーベルコードを発動させてから何処かに避難したであろうヒッポ君に助けを求めた。
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