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ハルア・ガーラント(宵啼鳥・f23517)の設定あれこれ
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猟兵「ハルア・ガーラント」について、ステータスシートに記載している以外に設定したかったものや補足を置いています。 ※あくまで自己満足のために作ったものであり、MS様や他の猟兵様にこちらの設定等の反映を強制するものではありません。 ■ハルアの説明 ガーラントは母方の姓。 深緑の瞳は父譲り、淡い灰桜色の髪と色白の肌は母譲り。天使、有翼人という言葉がぴったりな白い大翼。他のオラトリオのように頭の花や背の翼は出し入れはできない。形状は猛禽類の翼に酷似しており、精霊等の補助なしに翼のみの力で空を駆ることができる。体格のいい成人男性ひとり迄なら抱えてある程度の距離は滑空を交え飛翔可能。 左耳後ろから白い月下美人が咲いており、淡く青白く発光している。この花は一日で萎むこともなく、花びらが落ちたりもしない。引っ張ると痛みがある。 自らの歌について本人は「ただ好きなだけ」と謙遜しているが、オラトリオとなったことで歌に様々な祝福や祈りを込められるようになり人の心を揺るがす力は確実に向上した。 身体的特徴としては胸が意外と大きい。本人はそれを気にしており、普段の軍服ワンピースでも厚めの生地を使い誤魔化すため四苦八苦している。 ■性格 心優しいが気弱で涙もろい。厳しい決断を下すことに躊躇し、それが長所でもあり短所でもある。困っている人はほっときたくてもほっとけない性格のようだ。 また、新しいもの、初めてのことに対する好奇心と同程度に恐怖心が存在する。表情はころころ変わるが、満面の笑みだけはうまくできない。 ■出身地 ダークセイヴァー。多くの住民が貧しいながらも清らかな生活を送る海沿いの街が出身地。 ハルアは羊やヤギ、鶏等の牧畜と小麦をはじめとした穀物を生産する母を手伝う日々を送っていた。 少しのお供である家畜を連れて、海が見える小高い丘でのびのび歌うのが彼女にとっていちばん心穏やかな時間だった。 ■家族構成 母親との二人暮らし。父親は既に家庭を持つ青年で、母親が彼を一途に慕い続けた結果、同情にも似たほんの僅かな愛情と一夜限りの慰めでハルアを身籠った。 母親は元はその類まれなる歌の才能と可憐な容姿から「聖なる祝福の歌うたい」として教会に所属し、生涯を神に捧げる聖女を歌で祝福する役目を持っていた。 しかしある出来事を境に歌えなくなり、歌うたいとしての立場も辞してひっそりと暮らすことになる。 恋愛も一切禁止され俗的な事もできず、それでも尚教会を、神を信じて戒律を守り抜いた結果が唯一の拠り所である歌さえ世界に響かせることが出来なくなったという残酷な現実。そして静かに、緩やかに彼女は狂っていった。矛先はハルアにほぼ向かっていたようだ。 加えて母親は天涯孤独の身で、父方の親族からはハルア共々拒絶されていた。狂える彼女はハルアに父親の配偶者について「お父さんとはあの女のせいで逢えない、あの女が全部悪いの」と語りかけていた。 唯一父方の祖父であるジェラルドだけはハルアの事を常に気にかけ可愛がっていたが、彼が他界した際ハルアは葬儀に参列することが許されなかった。 ■猟兵になった出来事 彼女は自らが不義の子であるという事実については全く気付いていなかった。ただ自分がどうやら他とは違うらしいということには薄々勘づいていた様子。 周囲の蔑む視線や態度の理由が分からないまま、悪意に晒され時には好奇の目で見られ。それでも母親を心配させまいと彼女なりに気丈に振る舞い気付かないふりをしていた。だが事実を知った時「自分はいらない子だ」と深く絶望し家を飛び出してしまう。 いつも歌っていた丘の更に先、せり出した崖と一体化するように廃墟となった小さな神殿があるのをハルアは知っていた。誰にも会いたくない一心でそこまで逃げるように駆けただただ慟哭していたところ、人が立ち寄らず老朽化していた神殿がハルアという僅かな存在を呼び水に入り口付近が崩壊を始める。空中に投げ出されたハルアは絶望による諦めの中強い恐怖心を抱く。ゆっくりと墜ちる視界の中、視界いっぱいに映っていた満月を黒い翼が一瞬覆うように見えた後に現れたのは真っ白で仄かに輝く白鷲。ほぼ同じくしてハルアの背からも白い大翼が広がり、オラトリオへと覚醒した。この白鷲は「バロックメイカー」として彼女が目覚めた証拠であり、以降猟兵として世界を知るまでの間、唯一の心許せる存在として彼女をよく慰め励ましていたようである。 ■信条 相手に寄り添うことが彼女の行動の根底にある。故に無駄な殺戮は「そうしなければならない」と理解していても行動に移すまでかなりの時間と迷いを要する。 また、己の出生の秘密を知ったことで似たような境遇の相手には感情移入してしまうことが多い。 ■戦闘時の立ち回り 近接戦闘は苦手意識がある。中~遠距離から銃による援護射撃やユーベルコードによる支援が多い。翼を活かし空中から奇襲を仕掛ける際は滑空→攻撃→上昇若しくは旋回、かなりの高速も平気だがあまりにも速くなると恐怖心が生まれ減速するか着地する。 鎖を使用し麻痺や盾として近接戦闘のサポートに徹することもあるが、アタッカーになる必要がある時は勇気を出して前線に踏み込む。 基本の武器として多用するのが「咎人の鎖」と「銀曜銃」のふたつ。 念動力を使用した敵の行動阻害や祈りや慰めを込めて歌うことで死者の魂を導く事も有る。後者は聖者的な慈悲の心ではなく、「出来るからしている、誰だって安らかでいたい」等の率直な理由である。 ■アイテム説明 [咎人の鎖] 背の翼に巻き付く鎖。当初は念動力で操作していたが、精神とリンクさせれば意思の力で動かせる聖鎖であることに気付き、以降は繊細な動きも可能に。鎖に麻痺効果のある淡く光る蔦を這わせて鎖との接触か先端の楔から流し込むことによって麻痺を発動させる。鎖を格子状に編み込み盾状にしたところへ自らのオーラを纏わせ盾としたり、足場に利用したりもする。この鎖は滅多に切れることはないが、切れても翌日には元通りになっている。 [銀曜銃] 光の精霊が内部に棲む精霊銃。護身用の銃と同じ位のサイズ。光の精霊に願うことにより、散弾や爆裂弾、照明弾等様々な弾種へ変化させることが可能。オラトリオとなったことで身に付いた魔力を溜めるとその分威力が増す。普段は腰後ろの鞄に固定されている。 [仄昏い炎の小瓶] 小さな魔法の小瓶に冥府の炎と呼ばれる紺青色の炎を詰めた装飾品、それは心の拠り所である存在の身体から滲む炎である。恐怖や自信を喪失した際はこの小瓶を握りしめ、勇気を貰い戦場に立っている。 ■ユーベルコードの説明 ■「天獄」とは ハルアのユーベルコードを始めとして装備品にも関係する「天獄」。 天獄という機関に所属すると「聖なる裁きの力を行使する権利」を得て、聖職者や光の戦士が行使するような力とほぼ同一のものが使えるようになる(完全に同じではない)。 冥府(地獄の意味でも使用していることが多いが、ここでは死者の国とする)は所謂多層構造であり、下から上に向かって悪から善の属性を持つ世界へと推移していく。その「悪と善」の境目となる区域に存在する死者の国の公安機関が「天獄(天国+地獄を足したもの)」。 その境界には巨大な門があり、閻羅王自ら任命した数人の獄卒がその門を守護しており、閻羅王と彼ら全員の許可がなければ門は開かない。天獄はこの層を中心に冥府全体の安寧秩序を監視している。天獄に所属する者は大多数がオラトリオのように翼を持つ者が多いが、生前天獄が選んだ人物を召し上げて傀儡とする際偶然オラトリオが多かったのかどうかは定かではない。そして公平性を維持する彼らには自由意志――感情や個性と呼べるものが存在せず、天獄の執行官として選ばれたと同時に自我を殆ど消されるようだ。 なお、ハルアは現在選ばれただけであり、執行官となるまでには至っておらず自我の削除は行われていない。 また彼女がオラトリオになった際、無意識に取得しユーベルコードの歌で紡ぐ「天使言語」も天獄に選ばれた証拠である。 ■鬼桐・相馬との出会いと関係 背に隠しようのない大翼が生え故郷の街に戻ることもできず、他にオラトリオや猟兵を目にしたことのないハルアは数日を治安の悪い街で潜伏するように過ごす。そこへ偶然にも依頼を受けていた羅刹の猟兵(鬼桐・相馬)が立ち寄り、柄の悪い男たちに絡まれていたハルアを助けたことが最初の出会い。 雛鳥の刷り込みのように相馬に惹かれるハルアだったが、相馬は当初「翼がうっすら鳥臭いし何やら面倒そうな女だな」としか思っていなかった。 それから猟兵となり一緒にいることにも慣れ恋人同士に間違われる頻度が増えた為、相馬からの恋人になってくれないかという打診を食い気味で了承。 人前ではいまひとつ甘い雰囲気にならないが、それなりに仲良くやってはいるようだ。 ■宿敵「護衛兵ライブレッド」との関係 その正体はハルアが世界に絶望しオラトリオとして覚醒した際、最初に現れた白鷲。この時点で既に死亡しており、望郷の想いが世界に残留し漂っていたところをハルアのユーベルコードによって呼び起こされた。ハルアと面識はない。 ダークセイヴァーで有能な領主に仕え、領主からも全幅の信頼を寄せられていたが同僚の嫉妬に遭い裏切られ処刑された。その際領主が彼を裏切ったように事実は捻じ曲げられた。激しい憎悪と狂気を抱え遺体がオブリビオン化、後に猟兵達によって討伐される。 天獄の所属。人だった頃の明確な人格はほぼ削除されたものの、僅かに名残は残っていると思われる。ハルアのユーベルコード「アンサング・デュナミス」で召喚される霊体は現在の彼の姿。生前から合理的で仕事一筋だったが、感情を失ったことで更に無言の圧力をかけられるようになっている。ハルアとは実際は違うものの兄妹のイメージで作成。
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