本文編集: めも用

千年桜と霊脈を切り離す

…つーかさ
修学旅行はどこ行った…
俺はゆっきーと遊び行きてーんだけど
任務だってのは解ってる遊びじゃねーんだよ
それが重要な事なのも解ってる遊びじゃねーんだよ
でもキッチリ素早く片付ければ時間が余るだろうと思ってた
まさかこの戦いを終えたら即帰還とか無いよな
いいや俺は諦めねーよ
誰も口に出さないだけで解ってるぜ
九厄を祓って憂いなく
修学旅行の続きをやろうぜ

根の強度も解ってない
傷つける程度だと暴れる要因にしかならない

根が暴れれば霊脈は乱れるだけじゃなく霊脈干渉を行う奴等にも被害が及ぶはず
根は斬れる時に確実に斬る必要があるぜ

根の先端を斬っても動きは止まらないと思う
できるだけ根元の方へと迫り
斬る事でしっかりと根を短くして脅威を減らすぜ

景さんやゆっきーみたいに誘導してから根を処理するのが時間はかかるが安全策なんだろう
いくら隠密でも根を斬らずに誘導し続けるのは容易じゃないはず

砕禍の面『蝉丸』の副次効果で無明を持つ事で俺の内側で暴れそうな衝動を抑えつけ抜刀

空から下りてきてる根が誘導され伸びきった時に
高所にある部分へ
空走下駄による足場を起点にした一織流参ノ型・火龍で迫り
一織流肆ノ型・赤旋へ技を繋いで切断

霊脈の流れを変えるまでにどれだけの根を切断する事になるか解らない
早々に鳳凰輪廻を使い長期戦も想定して行動するぜ

誘導された根を斬るのが主だが
斬ろうとすると暴れるのであれば俺も無害なままでいれないはず

俺に迫る根は赤旋の回転時での視認に併せ
久那土の羽織と砕禍の面『蝉丸』による霊力感知と直感で察知して
空走下駄による足場を起点にした火龍で距離をとるか突進の迎撃を選択

長期戦の最中に俺の中の衝動を抑えるのが厳しくなる様なら
無理せず一旦無明を納刀して誘導に回り精神の疲労を緩和する間を設けるぜ

静華を祓う

…つーかさ
修学旅行はどこ行った…
俺はゆっきーと遊び行きてーんだけど
任務だってのは解ってる遊びじゃねーんだよ
それが重要な事なのも解ってる遊びじゃねーんだよ
でもキッチリ素早く片付ければ時間が余るだろうと思ってた
まさかこの戦いを終えたら即帰還とか無いよな
いいや俺は諦めねーよ
誰も口に出さないだけで解ってるぜ
九厄を祓って憂いなく
修学旅行の続きをやろうぜ
閑話休題
静華と向き合い最後の仕上げだ

千年もの間
人を見続けてきたんだろう
色んなヤツいるからな人ってのはよ
特に人の汚い部分は目立って見えたんじゃねーかな

揺さぶるのが目的なのかもしれねーが
その光景がアンタの記憶であるなら
敢えて幻の中の光景を砕禍の面『蝉丸』の内から目を背けずに見届けるぜ
千年桜を祓うには必要な事と思える

幻を見るつっても幻惑にかかるわけにはいかない
光風霽月間で精神を安定させ精神干渉に抵抗
この抵抗にどれだけの霊力を消耗するか解らない
鳳凰輪廻を展開し周囲の霊力を吸収、自身に還元

静華からの攻撃に身を晒す事になるはず
久那土の羽織で強化した神纏の護りに頼らせてもらう

アンタがどんな祈りを人々に抱いたのか
人の何に嘆き悲しみ絶望してしまったのか
その一端でも理解してやれたらと思う

穢れを自身に集め始めたのは人を守ろうとしたからじゃないか
人間達を深く愛してくれたから
そうであるなら
心を痛めながらも清濁併せ持つ人間達をずっと気にかけてくれた事に感謝しかない

間違いの中から学び
より良い明日へと前に進めるのが人間
信じ続けるのは辛い
人の犯した罪も業も人が背負うべきもの

お菊は朱音ちゃんに伝えた
解放してくれと

この役目は俺でなくてもいいのかもしれない
しかし俺がアンタに言葉を届けられているのなら
きっと俺にも成せる事なんだ

語りかけながら一織流壱ノ型・炎心
活性化させた霊力を鞘に納めた無明の刀身へと一気に収束

あぁ本当に立派な桜の木だぜ

この一刀を以てアンタを呪縛から解き放つ
その魂に救済を
罪業消滅不浄一切斬祓…無明抜刀

静かにそして鋭く踏み込み千年桜の幹へ罪業消滅

斬るのは霊体そのもの
俺の斬るべきモノを斬れ
約束しただろう無明

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