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【仮プレ】外宇宙への出航~See You Again
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逢真とミコ ■ 「ふーむ、万毒の群生地とは実に素晴らしい響きです。」 樹木化の毒が蔓延する丘をぽよよんと黒い饅頭が跳ね回る。黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)だ。 『黄衣の王』崇め、竜種を蒐集し糧とする事を趣味とするミコだが、蒐集対象は何も竜種だけとは限らない。 未知なる毒も彼女にとっては立派な蒐集対象だ。今もまるで熊の様な立派な樹木に取りつくと、樹木に生えたキノコを捕食する事により樹木化の毒を取り込んでゆく。 「むぐむぐ……意外と美味しいですね。……少し身体が擽ったいです。」 浴びた者を別の存在に変質させる様な毒を大量に取込むなんて正気の沙汰ではない。だが、人を狂気に導く神を崇める彼女が正気なわけがない。 加えて言えば毒の影響も気合とドーピングで強化した毒耐性で最低限に留めていた。 そして、ミコは少しずつ樹木化の毒を自身の物へと変えてゆきながら丘の攻略を勧めてゆく。 「胞子っつっても《毒》は《毒》。問題なく『食える』。」 そんなミコの後を平然と追うのは朱酉・逢真(朱ノ鳥・f16930)だ。病毒に戯ぶ神である逢真にとって毒に満ち溢れ丘はただの丘となんら変わりはない。 仮に胞子が体に付着しても胞子に含まれる毒は逢真の糧にしかならないのだ。故に逢真は毒に満ちた丘をミコと共に散歩するかのように歩き回る。 「さて、そろそろ仕事に取り掛かりたいがどうしたものかな。」 逢真は徐に空を見上げればそこには黄褐色の霧の様な物体が漂っていた。勿論、それは霧などではない。 それは蜜蝋の鎧で身を包んだ蜜蜂竜アピスドラゴンと蜜蜂竜娘パックであった。 「ねぇ、アピスくん。あれってなんなんだろう?」 「■■■■■……。」 パック達は地上の猟兵達をドン引きしながら見守っている。なんせ、この丘は対策なしなら自分達でも瞬く間に樹木になってしまう危険地帯だ。 なのに眼下の存在は毒に満ちた丘の中を平然と動きまわっている上に黒い饅頭に至っては危険なキノコを片っ端から貪っている。 明らかに丘の環境に適応して存在でありそんな相手と戦えば苦戦は確実だ。それ故にパック達は集結しながらも対象を安全な高空から監視する程度に留めていた。 「明らかに俺達を警戒しているな。」 「うーむ、このままでは何時までたっても本命にありつけないです。」 ミコと逢真は何時まで経っても襲い掛かって来ない蜜蜂竜達に顔を顰め、弾力の良い体を波打たせた。 元より蜜蜂竜達の討伐や蒐集が目的である二人にとって今の状況は好ましいものではない。下手するとこのまま監視されるだけで終わりかねないからだ。 「ねぇねぇ、試したい事があるから協力いただけますでしょうか?」 このままではいけないと考えたミコは逢真の元に跳ね寄ると分かれ道で二手に分かれて行動する事を提案するのであった。 ■ 「あっ! じゅもくかがはじまったよ!」 「ほんとうだ! やっぱりあんなにキノコをたべてだいじょぶなわけがないよね!」 ミコと逢真が二手に分かれて暫くしてキノコを貪っていたミコの体に異変が起きる。突然のた打ち回ったかと思えばミコは瞬く間に丸っこい樹木となり地に根を張ったのだ。 パック達はそんなミコの変化に安堵するとアピスドラゴン達に待機させながら樹液を採取する為に意気揚々と近づいてゆく。だが、それは何時まで経っても襲い掛かって来ない蜜蜂竜達をおびき寄せる為の策であった。 表面上は完全に樹木化した上で地に根を張り霊脈から生命力を吸収している。だが、その内部は依然として弾力のあるスライムのままだったのだ。 『いあいあはすたあ……拘束制御術式解放。黒き混沌より目覚めなさい、第玖の竜よ!』 「えぇ!? まだじゅもくかしてなかったの?! いったんにげないと……きゃあ!?」 パック達が毒の影響圏内に突入する直前で樹木の中からくぐもった声が響き渡る。パック達は黒い饅頭が完全に樹木化していなかった事に驚き、慌てて退避しようとするがそれは出来なかった。 何故なら既にパック達の周囲を屠竜の魔女であるミコの魔力が取り囲んでいたからだ。魔力は蜜蝋の鎧に取りつくと関節の動きを阻害しパック達を毒の蔓延する大地へと堕としてゆく。 更に魔力は鎧の隙間から内部へと潜り込んでゆき、胞子を吸わない様に必死に息を止めるパックの体を擽り始めた。 「あははははははっ! た、たしゅけて……あはははは……アピス……く……ん。」 結果としてパック達は次々と笑い転げながら動きを止めてゆく。そんな片割れの様子に上空で待機していたアピスドラゴン達も慌てて急降下を始めた。 だが、パック娘を助けに行くという事はミコの魔力の中へと飛び込む事も意味している。普段のアピスドラゴンであれば魔力による拘束を振り切りパックを助ける事も出来たかもしれない。 しかし、今の重く動きづらい蜜用の鎧に身を包んだアピスドラゴンでは魔力による拘束から逃れる事が出来なかった。こうしてアピスドラゴン達も次々と地に堕ちて雪、毒の餌食になるのであった。 「さぁ~て、そろそろでしょうか? ……立派な樹木になってますね。」 暫くして丸っこい樹木の隙間から外へと滲み出て来たミコは動きを止めた蜜蜂竜へと近づくと樹木と化した蜜蝋の鎧を剥がし始めた。 程なくして蜜蝋の鎧が全て剥がれらば中から樹木となり地に根を張る蜜蜂竜と蜜蜂竜娘が姿を現した。蜜蜂竜娘の多くはお腹を抱えて笑い転げる滑稽な姿をしている。 そんな樹木に対しミコは魔力を使い器用に傷をつければ傷から樹液が滲み出してくる。ミコが蜜蜂竜の血液が変じた樹液を舐めてみればそれは蜂蜜の様に濃厚な甘さであった。 「んぅ~♪ 甘くて美味しいです。」 こうしてミコは言って樹液から滴る樹液を啜り始めるのであった。 ● 「加護も大分強化されてきたようだな。いい加減こちらか仕掛けても良さそうだ。」 ミコと別れた逢真は相変わらず蜜蜂竜達に監視され続けていた。 ミコと違い逢真に敢えて樹木化して蜜蜂竜達を欺く様な事は出来ない。代わりに逢真は上空で監視する蜜蜂竜達を地に引き摺り降ろす為の為の準備を整えていた。 「よし、お前達あれを地に堕としてこい。」 神としての権能を解放した逢真が点を指差し命令を下せば、何処からともなく鳥と蟲が湧き出してくる。これこそが逢真の神としての権能の1つである眷族の創造であった。 「あわわわわ! なんかとんできたよっ!?」 「やだ、すきまにはいらないでよ! アピスくん、たすけてぇ!」 「■■■■■!!?」 逢真に造り出された眷族達は次々と蜜蜂竜達へと殺到してゆき、蜜蜂竜達は大混乱に陥った。 小さな羽虫が次々と鎧の隙間に潜り込み関節の動きを阻害してゆき、鳥が体に纏わりつく重量を挙げてゆく。 途中、アピスドラゴンが鳥や虫を叩き落としても新たな蟲と鳥が逢真によって創り出され纏わりついてゆく。 そして、次々と纏わりついてくる鳥を支えきれなくなった蜜蜂竜達は次々と墜落していった。 (うぅ、じめんにおとされちゃった……。はやくそらににげないと!) 大地に横たわる蜜蜂竜達は空へ逃れようと息を止めながらも必死にもがいた。だが、そんな彼女達に追い打ちを掛けるかのように鼠の眷属が殺到した。 鼠の眷属は蜜蝋の鎧に取りつくと鋭い前歯で齧り始めた。逢真による籠の与えられた鼠達は鋼鉄並みの強度を誇る蜜蝋を少しずつ削り取っていく。 そして、眷族を振り払おうと激しく動く事による負荷が鎧に致命的な損傷を齎した。 バキン! 「あぁ!? よろいがこわれちゃった! このままじゃわたし……じゅもく……に……。」 鼠に削り取られた鎧が激しい動きに耐え切れずに破損したのだ。そして、変化は劇的であった。 蜜蜂竜の体が鎧が壊れ露出した所から一気に樹皮の様に硬質化してゆき、瞬く間に地に根を張る樹木となったのだ。 そして、鼠達が樹木に齧りつき傷をつければそこから樹液が滲み出してゆく。 「ホラ。これでてめぇらが樹液を出す側さ。因果応報ってやつだねえ。」 こうして蜜蜂竜達が全て樹木になるのを見届けた逢真は蜜蜂竜であった樹木から樹液を啜る眷族達に背を向けてグリモアベースへと帰還するのであった。
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