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【仮プレ】外宇宙への出航~See You Again
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● テフラとふたばの二人が合流を果たしたのは館での戦いが終わり美術品にされた猟兵達の救助作業の最中の事だ。普段から共に依頼に赴く事の多かった二人はそのまま一緒に陶芸家に挑む事にした。 そして、最後の影朧が待ち受ける部屋の状況を聞いた二人は頭を抱えていた。 「これ、さっきより面倒な状況だな……これではビーンバック弾すら使えん。」 作業場の中には一般人の成れの果てである陶芸品で溢れかえっているという。そんな部屋で派手に暴れまわれば部屋に置かれた陶芸品は目を覆わんばかりの被害が出る事になるだろう。 ふたばの使う武器は射程は短いものの広域を一度に攻撃できる散弾を発射できる事が売りのショットガンだ。だが、影朧の潜む作業場でショットガンを撃とうものなら確実に陶芸品が壊れてしまうだろう。 対策としては無数の鉛粒が詰まった布袋を発射するビーンバック弾を使うという手があるものの、陶芸家に避けられたら確実に陶芸品が壊れるだろう。 こうなると残る手段は限界まで接近してのゼロ距離射撃を試みる事だ。だが、手で触れた者を粘土の如く捏ね繰り回し自由に成型できる陶芸家に対して行うにはリスクが高すぎた。 「ぐぬぬ……被害者がいるとなると戦うのも難しいのです……。結界符が万全の状態であれば話も違ったのですが……。」 テフラの持つユーベルコードの多くが自分自身も巻き込まれかねない程に攻撃範囲の広い仕様になっている。そんな技を脆い陶芸品に満ち溢れた部屋で使えば陶芸品が壊れる可能性が非常に高い。 実の所、作業場の中にはテフラの様な状態に陥る猟兵が現れる可能性を懸念した猟兵が結界符が設置していた。その結界符が機能していれば二人は流れ弾や巻き添えを気にする事無く陶芸家と戦っていただろう。 しかし、先程作業場に突入した猟兵達が言うには結界符は限界寸前であり、直撃は愚か余波も防げるか怪しい状態になっていたという。 お陰でテフラとふたばの二人は当初の想定通りに陶芸品を壊さない様に戦う方法で悩む羽目になっていた。暫くして頭を抱えたまま動かずにいたふたばは同じように悩むテフラに徐に声を掛けた。 「……テフラさん、一つ頼みたい事があります。」 「んんっ? なんでしょうか?」 ふたばはテフラに自身の考え付いた策について話をする。策の内容を聞いたテフラはその内容を聞き快諾した。 改めて作戦の打ち合わせを済ませるとテフラは単身は陶芸家の待ち受ける作業場へと突入した。 ● 「これ以上の狼藉は許しませんよ!」 「……今度は兎ですか。うーん、何を作りましょうか。」 威勢よく部屋に突入してきたテフラに対し陶芸家は落ち着いた様子で品定めしている。恐らくは部屋中に置かれた自身の作品のお陰で相手が激しく攻めてこない事が分かっているのだろう。 事実、テフラは陶芸家を激しく責め立てる事は出来ない。だが、そんな状況下でも陶芸家を打倒する為の策をテフラはふたばと相談して考えてきていた。 「取りあえず、無力化しましょう。」 「そう簡単にはやられませんよ!」 陶芸家は軽く伸びをすると見た目からは想像できない速さで駆けだした。対するテフラも捕まらない様に部屋を駆けだしてゆく。 幸い、陶芸家は足は速いが身のこなしは素人と大差がない。お陰でテフラはキマイラとしての身体能力の高さを活かし陶芸家の手をギリギリの所で躱せている。 だが、テフラはふたばと共に立てた策を成功させる為に陶芸品を守る結界に触れないように動く必要があった。そこに陶芸家の作業場という相手側の地の利が合わさればテフラが逃げ場のない場所に追い込まれるのも必然であった。 「これで鬼ごっこはおしまい。そうだ、あなたはティーポットにしてあげる。」 「ティーポットとはこれまた魅力的……じゃなくて、ボクはタダでやられはしませんよ! 『妖精さん……頼みましたよ♪』」 陶芸家の言葉に一瞬魅了されるがどうにかそれを振り払ったテフラは沢山の妖精を召喚した。妖精は可愛らしい見た目に反して凄まじい冷気を帯びており、妖精を傍に侍らせたテフラの髪やうさ耳が凍り付き始めている。 これには陶芸家も警戒したのかテフラへと歩み寄る足を止める。それでも妖精達は格好の悪戯相手である陶芸家に向けて一斉に飛び掛かった。 「……出来ればあまりやりたくなかったのですが、みんな纏めて焼き固めてあげます。」 「なっ!? 妖精さん、逃げるですぅ!」 妖精達が陶芸家に触れると思われたその時、陶芸家の周囲を凄まじい勢いで炎が吹き荒れたのだ。テフラは慌てて妖精達に回避を促すが勢いのついた妖精達は止まり切れず次々と炎へと突っ込んでゆく。 炎に包まれてしまった妖精は悲鳴と共にその姿を変貌させてながら緩やかに床に向けて堕ちてゆく。そして、妖精達から炎が退けば後には青を基調に雪の結晶の模様があしらわれたシンプルなティーカップやソーサーだけが残されていた。 「炎だけで陶芸品を作ると凝った造形や模様を作れないんですよね。」 「そ、そんな……妖精さん達が……。」 どこか残念そうな様子の陶芸家に対しテフラは妖精達が瞬く間に陶芸品にされてしまった事に戦慄する。そして、その動揺が大きな隙となりテフラは陶芸家の接近を許してしまった。 テフラが接近された事に気づいた時には手遅れであり陶芸家はテフラの体を粘土の様に捏ね始めていた。こうなってしまえばテフラが抗う事は不可能だ。 こうして陶芸家に捕まってしまったテフラはあっという間にカーキ色の塊にされてしまった。 ● 「妖精達がシンプルになった分、あなたは凝った作りにさせてもらいますね。」 (あぁ……こねくりまわされちゃってますぅ……。) 陶芸家はテフラであった塊から手早く釉薬を搾り取って小麦色の粘土に変えると形を整えてゆく。そして、形を整え終えれば複数種の釉薬を塗ってゆき炎で焼き上げてゆく。 こうして出来上がったのは人参を両手で抱えた可愛らしい兎の人形だ。一見するとティーポットに見えないデザインがだよく見れば人形は首が外れる構造で両手に抱えた人参に穴が空いていた。 「これなら未使用時は置物として使えて一石二鳥です。」 「……確かに素晴らしい作品だな。」 「っ!?」 出来上がった作品を近くの棚に置こうとした陶芸家の背後から突如として声がかかる。陶芸家が慌てて振り返ってみればそこには銃を構えるふたばの姿があった。 ふたばがテフラに提案した策とは囮作戦だったのだ。その内容はテフラがその身をもって陶芸家の注意を惹いている間にふたばが陶芸家に忍び寄り、強力な一撃を決めるというシンプルなものだ。 傭兵として多少なりとも潜入作戦の経験があったふたばには注意さえ惹いて貰えれば気づかれずに忍び寄る自信があった。更にテフラであればその重度の被虐嗜好を以てして囮という危険な役目を喜んで引き受けた上で完遂してくれるという確信があってのだ。 「その素晴らしい作品を自分が頂こう。『これは自分の研究成果だ。楽しんでくれ』」 「しまっ……っ!?」 テフラの身を挺した活躍により無事に陶芸家の懐に飛び込む事に成功したふたばはショットガンの引き金を引いた。同時にショットガンの銃口か変身魔法のエンチャントが籠められた散弾が陶芸家に直撃した。 散弾を受けて吹っ飛ばされた陶芸家はその過程でその身を大きな縫ぐるみに変化させながら陶芸品を守る結界にぶつかる。そして、結界は縫ぐるみとなった陶芸家を弾き返すと砕けてゆき結界を発生させていた符もはじけ飛んだ。 「さて、奴が縫ぐるみになっている間にテフラを戻せるか試すとしよう。」 そして、陶芸家が吹っ飛ばされた際に宙に投げ出されたテフラであったティーポットを受け止めたふたばは自身の魔法で元に戻す事が出来ないか試し始めるのであった。
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