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【仮プレ】外宇宙への出航~See You Again
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● 「おぉ~!」 「どーくつがつーろになってるよ!」 暗闇が晴れ内部構造の変化が終わった迷宮を見渡した冬妖精達が迷宮の変貌ぶりに驚きの声をあげた。 デコボコな土の壁は整った形の石を積み上げ造られた壁となり床も同様に平滑な石畳に変化している。それは妖精のポーラリアなら利用可能であった隠れ場所がなくなるという邪神と戦う上では不都合な変化であった。 「わぁ! これならポーラがやろうとおもっていた準備がやりやすいわ!」 しかし、そんな迷宮の変化に対してポーラリアは喜びの声をあげる。元よりポーラリアの目的は邪神の討伐ではなく『お友達』と楽しく遊ぶ事だ。 とある理由から遊ぶ前の準備が必要だと考えていたポーラリアにとってこの変化は好都合な物だったのだ。 「じゅんび?」 「なにするの~?」 「おしえておしえてー!」 だが、冬妖精達はポーラリアが何かの準備をする事を知らなかったのか口々に問い掛けてゆく。 「言い忘れていたわ! 皆はここが暗いのはなんでだとおもう?」 お友達の問い掛けにポーラリアはうっかりと言わんばかりに自身の額を小突くと冬妖精達に問い掛ける。冬妖精達は様々な回答を返した。 妖精達の 「皆、間違っているよ。ここが暗いのはねぇ……クリスマスの準備をする為なの!」 「そうなの!?」 「そっか! くらくないとサンタさんがこれないもんね!」 ポーラリアの回答に冬妖精達は驚くが直に納得した。勿論、ポーラリアの考えは見当違いなのだが生憎とそれを突っ込める者がその場にはいない。 そして、ポーラリアは冬妖精達に自身がやろうとしていた準備の説明を始める。説明を聞いた冬妖精達はポーラリアが行おうとしている準備を手伝う意志を示した。 「それじゃあ、皆で冬風吹かしましょー♪」 「「「おー!」」」 ポーラリアの号令と共に冬妖精達が迷宮内に散るとそれぞれの作業を始めた。 「かべにかざりをつけていくよー!」 「雪も沢山ふらせるのー♪」 冬妖精達は迷宮の石壁に様々な形の氷で出来た飾り物を取り付けてゆく。そして、後を追う様にポーラリアが冬の魔力を迷宮の天井に注ぎ込んでゆく。 すると迷宮内に雪が降り注ぎ雪に触れた氷の飾りが仄かな光と共に膨大な量の冷気を放出し始めた。ポーラリアがやろうとしていた準備、それは迷宮を氷の装飾で飾り付ける事だ。 ポーラリアは迷宮が暗い理由をクリスマスの準備と判断したのは先に言ったとおりだが、同時に飾り物が全くない事に疑問を抱いていたのだ。 そして、シエナの事前説明から『お友達』が蜘蛛である事を知ったポーラリアは『お友達』は飾り付けをしたくても出来なかったと判断した。故にポーラリアは『お友達』の代わりに迷宮の飾りつけをする事にしたのだ。 繰り返す様だがポーラリアの考えは見当違いなのだがそれを突っ込む者が不在なのでポーラリア達は止まる事はない。迷宮が雪と氷の飾りで埋め尽くされるのにそれほど時間はかからなかった。 「これなら『お友達』も大喜びだよ! ……皆がどこにいったの?」 飾り付けが無事に終了した事にはしゃぐポーラリアはお友達の冬妖精達の姿が見えない事に気が付いた。 ポーラリアは皆が先に行ってしまったのだろうかと首を傾げながらもクリスマス仕様となった迷宮を進み始める。暫くして広い空間に辿り着いたポーラリアは奇妙な物を見つけた。 「迷宮のど真ん中にテーブルなの?」 どういうわけか迷宮の広場にテーブルが設置されているのだ。ポーラリアが近づいてみればテーブルの上にはランプやクリスマスツリーの飾り等の雑貨やお皿やフォーク等の食器が置かれていた。 ポーラリアはテーブルに置かれた品々を観察してみれば模様や飾りは雪の結晶や妖精を思わせる意匠が施されている。まさかと思いテーブルを調べてみればやはり同様の装飾が施されていた。 「むぅ~、なんだか凄く気になるけれどまずは皆を探すのが先決だよ!」 迷宮に置かれた奇妙な品々に何故か既視感を抱いたものの、未だに冬妖精達を見つけられずにいたポーラリアはその場を後にする。 そして、再び突入した通路でポーラリアはある物を見つけた。曲がり角から突き出した大きな社、それはポーラリアが施設に突入する前に見た蜘蛛の看板が背負っていた社とそっくりであった。 「あれは……ようやく見つけたの!」
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