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心境の変化
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バス停は『自分を落とした落とし主』を探すことを辞めたわけではないが 本人曰く"それほど重要なことじゃなくなった"という。 (発見に至れたら、文句をぶち撒けてとりあえずぶん殴るだろうけれど) 本体を、"戦闘に正しく使ってもらった"からか、何かを満足したらしい。 使われる方が合っている、と結論を得て ……"生まれてから今まで正しく誰かに使われたことがなかった"歴史を、無事に終えた。 何度でもどこででも使ってくれる方が嬉しいが バス停なんて奇妙なものが、そう我儘をいうべきではないことも理解が在る。 故に、"一番使い方を正しく使う者"に 勝手な都合を押し付けるマーキング(転送術式)を付けて"本体を召喚武器化"する事で手を打った。 "必要なら喚べばいい" "アンタの不慮の事故を護れるなら、本望だ" "武器なんだから、壊れることをはあるだろうけど……アンタが使って死ぬなら後悔はないよ" 勝手なマーキングを施した相手は勝手な客だから、生涯使われる事はないかもしれない。 それでも、バス停は構わなかった。 とても短い人間歴の1年と、とても長いモノ時代を思えば…… 遠く遥かな未来でも、"いつかの訪れを"待つ事をそう苦だとも、思えなかったから。
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