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黒城魅夜・宿敵と過去
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魅夜のトリセツ (過去・宿敵については後述) 1:性格が悪い 味方や仲間に対しては敬意を表し礼節を付くし丁重な態度で接する反面、 敵に対しては非常に口が悪く徹底的に煽り罵倒し皮肉を飛ばし揚げ足を取りマウントを取り馬鹿にします。 口調はそれでも丁寧なままなので、まさに慇懃無礼という言葉そのものです。 悪口は一種の呪いである、という考えは実際に文化史的に存在しますが、これを使い、 敵を罵ることで呪詛を掛け、敵の能力を僅かにでもデバフして戦っているというのが一応の説明です。 ……でも実際は単に性格が悪いだけ。 2:護るために戦わない 魅夜は自分を破壊者であると認識しており、誰かのための庇護者であるとは考えていません。 「私は殺し、屠り、滅ぼすもの。救うものではありません」が口癖です。 いかに一般人の被害者といえども、ただ座して救いの手を待つだけのような態度のものに対しては 塵でも見るような眼で見捨てます。 しかしたった一言「助けて」とさえ言ってくれれば、魅夜は希望の依り代として(後述) その希望を全力で護るでしょう。 あくまで魅夜は、「自分で努力しないものは見捨てる」というスタンスであり 「誰かに助けを求める」というのも、生きたいという希望そのものの発露として 努力のうちに含まれるからです。 3:驚かない 魅夜は後述のように「悪夢」から生まれ落ちたものです。 夢の中ではいかなることも起こりうるため、その環境に慣れている魅夜は、ほとんどのことに「驚き」を感じません。 喜怒哀楽の感情自体ははっきり存在しますが、「驚き」という反応だけが薄いキャラクターです。 たいていのことは「なるほど面白いですね」「まあそういうこともあるでしょう」で済ませます。 またそこからの派生で、あまり語尾が強くなりません。 (表現的には、語尾に「!」はあまり付かない。 「愚か者」と冷たく言い捨てることはあっても「愚か者!」と怒鳴ることはあまりない) かつての宿敵【久遠の悪夢、黒き美夜】 人の集合無意識の底に棲む「意思を持った悪夢」。 対象を精神世界に引きずり込み、恐怖・悔恨・悲嘆などの「悪夢」を与えて弱った魂を啜り喰らうオブリビオン。 個体というよりも現象に近い存在。 かつての魅夜はその中核であった。 中核たる魅夜を失った「悪夢」は再び完全な力を取り戻すために魅夜を求めており、取り込もうとしていた。 悪夢が悪夢として成立するためには何が必要か。 それは逆説的だが「希望」である。 希望がなければ悪夢を見た瞬間に対象の心は砕け、ただの木偶になり果ててしまうのだから。 希望があるからこそ、その僅かな救いにすがり足掻いて「悪夢」が成立するのだ。 それが偽りの仮初めの希望でも。 魅夜はそういった「偽りの希望」という概念を与えるための存在であった。 しかし多くの人間の無限の苦痛と悲しみ、そしてその中にある微かな希望を受け止めていくにつれ、 彼女の「個」としての自我が形成されて行った。 やがて魅夜は手を伸ばし始める。 偽りのものではなく真なる希望を求めて。 その手を受け止めてくれたのが「あの方」である。 「あの方」によって魅夜は物理世界に引きずり出され、概念存在から物理存在へと変化し、 破壊を求めるオブリビオンから希望を求める猟兵へと生まれ変わったのだ。 しかし魅夜はその時の衝撃で己自身が悪夢であった記憶を失った。 とはいえもともと「悪夢」の一部であった魅夜は完全な人間になることはできず、 魔性としての部分を半分残した存在、すなわち半人半魔のダンピールとしてその肉体を形成した。 本来概念存在であった魅夜はダンピールとしての概念に強く引っ張られており、 流水や銀に弱いというのも、それ自体によって物理ダメージを受けているというよりは 「吸血鬼はそれらに弱いもの」という概念によって魂がダメージを受けているというのが正確である。 このように希望という概念は魅夜にとって存在意義そのものでもあり、 彼女は希望を蔑む者に対して決して容赦はしない。 アルダワの大魔王に対して強く反発した(14回殺しに行った)のも、 大魔王が希望を弄ぶ存在だったからである。 逆に希望や夢を持つものに対して魅夜は無条件に好感を抱く。 第六猟兵開始当初のロードマップでは、魅夜は記憶を取り戻せないまま宿敵と戦い、 自分の正体を知って発狂し廃人となる予定だった。 しかしその後の状況の変化と成長により、今は記憶を取り戻し、 自分の正体についても受け止め、乗り越えることができたのである。 現在の魅夜は「悪夢の顕現」としての自分の力を自在に使用することができる。
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