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法師の設定
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幼名は真名。藤原北家、その中でも高い地位の家に生まれる。父は厳格な人間で家の反映を第一とする頑固な人間。母は後から嫁いできた人間で、穏やかで優しい性格。上の兄二人は父の前の妻から生まれた為に法師とは血が繋がっていない。 幼い法師…真名は陰気でありながら短気、そして優しい母にべったりの状態であった。 これは他者の感情が色として見えてしまう浄眼の為に他者の態度と感情の剥離を常に見続けた結果であり、自らの情念を隠して他者と接する人々を不自然な存在として避けており、特に母に愛情を抱きながらそれを一切表に出さず省みない父には強い嫌悪感を抱いていた。 反対に母に対しては感情と態度の一致とその優しさに惹かれていた。 あるとき母が流行り病にかかり、そのまま亡くなってしまう。その遺体は病が広まらぬように念入りに焼かれた。 真名は深く嘆き悲しみ、さらに同じように悲しみの感情を抱きながらそれを自分の中に押し殺して母亡き後の家のことを語る父に殺意を覚える。加えて今まで都の人間に感じていた感情を隠す姿への怒りが爆発し、何故人々は自らの感情に蓋をして生きるのか?という疑問が真名の中で生まれる。 その日、真名は父に母のある真実を伝える。これによって情念を掻き乱された父は、押し殺していた母への感情が露になり暴走。止めようとする兄二人を殴り倒し、母の後を追って自ら焼け死んだ。 それを見届けた真名は都を立ち去り、自らの抱く疑問への答えを探すために僧の道を歩むことになる。 その後真名は自らの名前を調界と改めて霊峰山岳での回峰行に励む。時に食料が見つからず死にかけ、あるいは山で獣に追い回されて命の危機に陥ったりを繰り返しながらも修行三昧の日々を送ってきたある日のこと。水が見つからず倒れ伏していた法師をとある僧侶が救助する。 法師を救った僧侶に感謝を述べつつ、よく観察した法師はその僧侶の感情の色に驚嘆する。 まるで植物のように透き通った色…無念無想の境地に至っていたからだ。 その僧侶と共に回峰行を再開しようとした矢先に何かおぞましい気配を二人は感じとり、その場に急いで向かう。 そこにいたのは数多の妖怪変化…クロノヴェーダの姿だった。 山の麓にある人里を襲わんとしているクロノヴェーダ達に二人は立ちはだかる。 無論復讐者ではない法師は殆ど抗う術はなかったのだが…僧侶は違った。 今でも復讐者であったかわからないが、僧侶は身体のつくりそのものが仏の世界と繋がる門…曼陀羅と化しており、無限に等しい験力による法術と不動明王の浄炎によりクロノヴェーダをことごとく滅していく。 しかし、ここで手強い僧侶ではなく足手まといからと法師を狙った攻撃を僧侶が庇い、重傷を負ってしまう。 取り乱す法師に僧侶は活を入れてその場を離れさせると、秘術…自身の身体を基点に全ての悪しきものを焼き尽くす迦楼羅炎を呼び出して、クロノヴェーダ達を灰すら残さずに全て消滅させた。 迦楼羅炎を遠目に見て、その異常な光景に急いでその場に戻った法師が見たものは…迦楼羅炎の基点として炎に焼かれ続けながら、悪しきものではない為に未だ燃え続ける僧侶の姿であった。 なんとか僧侶を救わんと手を伸ばす法師であったが、その手を掴んだ僧侶の手がぼろぼろと崩れ落ち…「御坊は生きろ」という言葉を最期に、法師が掴んだ僅かな骨を遺し全て燃え尽くして灰となってしまう。 その光景に慟哭する法師であったが、僧侶の言葉を固く心に刻んだ法師は己の為したいこと…命題を見つけ出すことを誓った。 虚偽である。 大まかな話の筋は変わっていない。 しかし法師は父を自殺に追い込んだあの日、既に命題を見つけてしまっていた。 法師はその命題を元に己の目指す世界を創るための力を手に入れるため、修行に励むようになる。 「やはり人々は感情を抑え込まずにそれに従い生きるべきだ。それこそが正しい世の在り方だ」 この修行の過程で幾度も死にかけたり挫けそうになったが、その度に目指す目標を思いだして発奮し再び立ち上がった。 「私に七難八苦を与えようと私は全てを乗り越えてみせましょう。私の目指す世の為に」 その折に曼陀羅の僧侶と出会い、法師はその植物のごとき精神を認識してひどく狼狽えた。 「こんな色を人間から見たことがない…本当にこの御坊は人なのか…?」 法師は未だに曼陀羅の僧侶を苦手としているが、法師のことを何も知らない筈の僧侶が法師を庇い、あまつさえ命を落としてしまったその行動には敬意を抱いている。 そして呼び出した迦楼羅炎の美しさは、法師の心に焼きついて離れることはなかった。 その後、法師は一人の天女と呼ばれていた少女と出会い、彼女の奥底に隠した望みを叶えることで天啓に至る。 「人間の最も純粋な姿が形になったものこそが呪いなのだ」と それから法師は呪いを生み出しては時には世に放ち、時には自らの式神として蒐集を繰り返すようになる。人々から生まれた呪いに満ち溢れた世…法師にとっての浄土を作り上げるその為に。 ●外見は母親似で、内面は父親に似ている。特に髪に関しては母から私と似ていると言われていたのもあって大切にしている。 ●今では表向きは穏やかな僧侶の姿を取り繕うことが出来るようになったが、本質は変わらず激情家。人々の嘆き悲しみを見れば悲嘆に暮れ、怒りや憎悪を見れば憤怒に染まる。そしてその共感した偽りなき感情に形を与え、呪いを生み出す ●浄眼による相手の感情の視認もあり、話した相手の心の深くに隠した情念を深く揺さぶることが出来る。自身の父もとある情報が決定打になったとはいえ、焼身自殺に追い込んでいる。 ●クロノヴェーダに関しては作られた紛い物の悪意と捉えている為に侮蔑の対象になっている。 加えて生み出した呪いを消すような真似をされて法師の中で絶対に許せぬ存在になった。 ●復讐者に本人はいつの間にかなっていたと思っており、修行の果てに愛染明王が降臨されてそのときになどと適当なことを吹聴しているが、実際は曼陀羅の僧侶が燃え尽きたときに復讐者となった。法師が曼陀羅の僧侶に抱く感情は複雑である。 ●悪しきものを焼き尽くす迦楼羅炎に触れても、法師は燃えることすらなかった。法師が善か悪かを定義するのは難しい。 ●国からの認可がない私度僧として活動を始めた頃、二人の私度僧と出会い少しの間共に活動する。二人は共に曼陀羅の僧侶と同じ人を超えた何かを持っていたが、それぞれが己の願いの為に死んでいった。法師は彼らとの早すぎる別れを惜しみ、その心の内側を浄眼で見抜けなかったことを後悔した。 ●ある時から法師の傍らには少女の姿をした呪いの姿があった。法師はまるで少女に仕える召使のように恭しく振る舞っていたという。 法師は少女のことを至高の呪い…或いは呪いの王と呼び、彼女の求めるがままに行動をしていた。 少女の姿をした呪いはひたすらにクロノヴェーダの鏖殺を口にし、法師もそれに従い各地でクロノヴェーダを殺戮していった。 少女に法師が仕えていた理由は、少女が法師の夢の到達点にある存在だと理解したから。 自分の求めていたモノに思わぬ形でたどり着いてしまった法師は感涙に咽び泣き、少女に仕え、支えることこそが自分の残りの道であると確信したのだ。 しかし、ある出来事によって法師は少女を失ってしまう。一度はたどり着いた夢が全て消えてしまっても法師は諦めない。また自らの目指す夢に邁進すればいい。今度こそ掴んだ夢を失わないように慎重に…慎重に… ●現在新宿島にたどり着いた法師は人ではない。死体となった自らの肉体を操る呪い…それこそが今の法師の在り方である。それが元々の法師自身だったか、或いは新たに生まれた存在かは判別しようがない。法師自身もどちらでも変わらないと考えている。 ●見つけてしまった。姿形こそ変わっていたが、自らの夢の到達点…呪いの王は新宿にいらっしゃった。ならば私の歩むべき道は決まっている。こんどこそ、あの御方を…お守りするのだ。 ●その最終目標はあらゆる呪いが混じった存在を作りあげようというもの。
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