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法師の設定
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幼名は真名。藤原北家、その中でも高い地位の家に生まれる。父は厳格な人間で家の反映を第一とする頑固な人間。母は後から嫁いできた人間で、穏やかで優しい性格。上の兄二人は父の前の妻から生まれた為に法師とは血が繋がっていない。 幼い法師…真名は陰気でありながら短気、そして優しい母にべったりの状態であった。 これは他者の感情が色として見えてしまう浄眼の為に他者の言葉と感情の剥離を常に見続けた結果であり、自らの情念を隠して他者と接する人々を不自然な存在として避けており、特に母に愛情を抱きながらそれを一切表に出さず省みない父には強い嫌悪感を抱いていた。 反対に母に対しては感情と言葉の一致とその優しさに惹かれていた。 あるとき母が流行り病にかかり、そのまま亡くなってしまう。その遺体は病が広まらぬように念入りに焼かれた。 真名は深く嘆き悲しみ、さらに同じように悲しみの感情を抱きながらそれを自分の中に押し殺して母亡き後の家のことを語る父に殺意を覚える。加えて今まで都の人間に感じていた感情を隠す姿への怒りが爆発し、何故人々は自らの感情に蓋をして生きるのか?という疑問が真名の中で生まれる。 その日、真名は父に母のある真実を伝える。これによって情念を掻き乱された父は、押し殺していた母への感情が露になり暴走。止めようとする兄二人を殴り倒し、母の後を追って自ら焼け死んだ。 それを見届けた真名は都を立ち去り、自らの抱く疑問への答えを探すために僧の道を歩むことになる。 ●外見は母親似で、内面は父親に似ている。特に髪に関しては母から私と似ていると言われていたのもあって大切にしている。 ●今では表向きは穏やかな僧侶の姿を取り繕うことが出来るようになったが、本質は変わらず激情家。人々の嘆き悲しみを見れば悲嘆に暮れ、怒りや憎悪を見れば憤怒に染まる。取り繕わぬ純粋な感情の発露に、法師は必ず寄り添うと決めている。 ●浄眼による相手の感情の視認もあり、話した相手の心の深くに隠した情念を深く揺さぶることが出来る。自身の父もとある情報が決定打になったとはいえ、焼身自殺に追い込んでいる。 その後真名は自らの名前を調界と改めて霊峰山岳での回峰行に励む。時に食料が見つからず死にかけ、あるいは山で獣に追い回されて命の危機に陥ったりを繰り返しながらも修行三昧の日々を送ってきたある日のこと。水が見つからず倒れ伏していた法師をとある僧侶が救助する。 法師を救った僧侶に感謝を述べつつ、よく観察した法師はその僧侶の感情の色に驚嘆する。 まるで植物のように透き通った色…無念無想の境地に至っていたからだ。 その僧侶と共に回峰行を再開しようとした矢先に何かおぞましい気配を二人は感じとり、その場に急いで向かう。 そこにいたのは数多の妖怪変化…クロノヴェーダの姿だった。 山の麓にある人里を襲わんとしているクロノヴェーダ達に二人は立ちはだかる。 無論復讐者ではない法師は殆ど抗う術はなかったのだが…僧侶は違った。 今でも復讐者であったかわからないが、僧侶は身体のつくりそのものが仏の世界と繋がる門…曼陀羅と化しており、無限に等しい験力による法術と不動明王の浄炎によりクロノヴェーダをことごとく滅していく。 しかし、ここで手強い僧侶ではなく足手まといからと法師を狙った攻撃を僧侶が庇い、重傷を負ってしまう。 取り乱す法師に僧侶は活を入れてその場を離れさせると、秘術…自身の身体を基点に全ての悪しきものを焼き尽くす迦楼羅炎を呼び出して、クロノヴェーダ達を灰すら残さずに全て消滅させた。 迦楼羅炎を遠目に見て、その異常な光景に急いでその場に戻った法師が見たものは…迦楼羅炎の基点として炎に焼かれ続けながら、悪しきものではない為に未だ燃え続ける僧侶の姿であった。 なんとか僧侶を救わんと手を伸ばす法師であったが、その手を掴んだ僧侶の手がぼろぼろと崩れ落ち…「御坊は生きろ。そして御坊が為したいことを為せ」という言葉を最期に、法師が掴んだ僅かな骨を遺し全て燃え尽くして灰となってしまう。 その光景に慟哭する法師であったが、僧侶の言葉を固く心に刻んだ法師は己の為したいこと…命題を見つけ出すことを誓った。
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