PBWめも
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花世/f11024と やあ、便利な道具もあるものなあ こんなに何でもできるのに ないものばかりを、探すのね 終わらない季節を、願うのね その歌はあなたにも聴こえるかしら その陽炎を見る心地は、わかるかしら 影踏み歩く濃い緑の路を 焔のようにゆれる木漏れ日を 抜けたなら蜃気楼のように掻き消えそうな輪郭を 離さないよに真直ぐに、けれど眩さにまたたいて そうね、目に焼き付いた、夏だこと 目を伏せて、開いて蝉の声も遠くなる あなたの笑う影が黄昏に滲んでゆく そか。 僕も、瞬くごとに光の躍る 今の花世を、見るのが好きよ いつかは変わる、必ず終える そうと思えば目を離せない、過行く今の恋しさを けれど、だから、並ぶ夏の影を踏んで
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