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■花世プレイング
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ふうた/f09635と 幻の春が降り頻るさまに 足音も心も弾むよう ふたりして仔犬みたいに、 きらきらと遊ぼうか さわれない泡沫の花びらは、 けれど胸が震えるほどにきれいで 夢がこんなに耀くのなら 偽物で構わないと思ったんだ ひとときの幻、それで十分だって―― けれど手を下ろし振り向けば、 “本当”を探すきみがいる 真直ぐなその眸が眩しくて、 諦めにも似た胸底の声は 花雪と共にひらり融けてゆくから ふうた、わたしも一緒に探す！ 軽やかに一歩踏み出せば 右目に咲いた牡丹が舞い散って 夢のなかへと紛れゆき ――見つけてくれたの、 きみが掌に分けてくれた薄紅は 嘘じゃない本当のなにか 不思議とあたたかなそれを包んで 花のようにやわらかに、咲う
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