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春夏秋冬を表す言葉辞典
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*春 ●東風(こち) 春に東または北東から大陸へ向かって吹くやわらかな季節風。凍てを解き春を告げ、梅の花を咲かせると言われています。古来より多くの歌に詠まれてきた言葉です。 「東風吹かばにほひをこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」菅原道真 ●雀隠れ 季節が春になり、草木の芽や葉が伸びて舞い降りた雀の姿が隠れるほどになる様子を表した言葉。 ●朧月(おぼろづき) ぼんやりとした輪がかかってやわらかくほのかにかすんだ春の夜の月のこと。 「くもりたる 古鏡の如し 朧月」高浜虚子 ●花曇り 桜の咲く季節、空一面がうすぼんやり曇り、景色がけむって見えること。冬の鳥が帰る頃なので「鳥曇り」とも言います。 「花ぐもり 朧につづく ゆふべかな」与謝野蕪村 ●山笑う 早春の山の、草木が萌えはじめ山全体がのどかに明るく輝いて笑ってるように見える様子のこと。 *夏 ●青梅雨(あおつゆ) 青々とした新緑に降りそそぐ梅雨のこと。濡れた青葉は緑がいっそう鮮やかに濃く見えます。梅雨を鬱陶しいじめじめとしたものから、明るくしっとりとした潤いあるものに感じさせてくれます。 ●薫風(くんぷう) 夏に吹く南風。新緑の間や水の上を通り過ぎて、その香りを運んでくる爽やかな風のこと。 「薫風の 素足かがやく 女かな」日野草城 ●蝉時雨(せみしぐれ) こちらで蝉が泣き止んだかと思うとあちらで一斉に鳴き始めるといった具合に、セミの鳴き立てる声を時雨の降る音に見立てた言葉。 ●青嵐(あおあらし) 青々と茂った木々や草を揺らして爽やかに吹くやや強い風のこと。 「城山の 浮み上るや 青嵐」正岡子規 ●朝凪(あさなぎ) 夏の晴れた朝方、夜中に吹く陸風と日中に吹く海風が入れ替わる時に完全に風がやむ状態を表した言葉。海風から陸風に替わるのは「夕凪」と言います。 *秋 ●桐一葉(きりひとは) 桐の葉が一枚落ちる光景を見て、秋の訪れを感じること。他の木よりも落葉の早い桐の落葉は秋を象徴するもので、和歌や俳句によく用いられていました。また転じて、わずかな前兆から全体の動きをいち早く知ることの例えとしても使われます。 「桐一葉 日当たりながら 落ちにけり」高浜虚子 ●燕帰る(つばめかえる) 季節が秋になって北から雁や鴨が渡って来るのと入れ替えに、燕が南に帰っていくこと。 ●山粧う(やまよそおう) 晩秋の澄んだ空気の中、山の木々が赤や黄色に紅葉し、錦を纏ったように美しく彩られて見える様子。 ●星月夜(ほしづきよ) 月のない星明りだけの夜空のこと。まるで月が出ているかのように明るい星空。 「風落ちて 曇り立ちけり 星月夜」芥川龍之介 ●菊日和(きくびより) 菊の花の香りが沁み通るように澄んだ秋の日のこと。菊の花が咲く頃の穏やかな晴天。 *冬 ●霜の衣(しものころも) 薄衣を打ち敷いたように、一面に白く霜の降りた様子を表した言葉。気温が上がればすぐに溶けてしまう、つかの間の薄化粧です。霜畳とも言います。 ●狐火(きつねび) 闇夜に火の気のないところに火が燃える現象。山野に見える怪しい火のこと。狐が口から吐いていると言われています。 「狐火の 燃えつくばかり 枯尾花」与謝蕪村 ●神渡し 陰暦10月、神無月の頃に吹く西風。八百万の神々が出雲に参集する際に、神々を送るために吹く風が由来とされています。 ●山眠る 落葉し枯れた山々が冬の日差しの中、精彩を失い深い眠りに入ったかのように静まり返っている様子。中国の山水画伯、郭煕の言葉「冬山惨淡として眠るがごとく」が由来とされています。春は「山笑う」夏「山滴る」秋「山粧う」と、四季の山の様子が表されています。 「日あたりの 海ほかほかと 山眠る」尾崎紅葉 ●風花(かざばな) 冬にお天気がいいのに雪がちらつく様子。山を越える風に乗ってわずかな雪が舞い降りる現象のことを言います。同じように、晴れているのに雨がぱらぱら降ることを、空が泣いているように見えることから「天泣(てんきゅう)」と言います。 *七十二候 啓蟄(3月6日頃)冬ごもりしていた虫が、地中からはい出る頃。 初候:「蟄虫啓戸」(すごもりのむしとをひらく) 次候:「桃始笑」(ももはじめてさく) 末候:「菜虫化蝶」(なむしちょうとなる) 桃始笑(ももはじめてさく) 3月11日 桃の花が咲き始める時期。花が咲くことを笑うと表現しています。ちなみに「山笑う」とは俳句の春の季語で、春山の明るい雰囲気をイメージさせてくれます。 春分(3月21日頃)太陽の中心が春分点に達し、全地球上の昼夜の長さがほぼ等しくなる日。 初候:「雀始巣」(すずめはじめてすくう) 次候:「桜始開」(さくらはじめてひらく) 末候:「雷乃発声」(かみなりすなわちこえをはっす) 桜始開(さくらはじめてひらく) 3月26日桜の花が咲き始める頃。各地で桜の開花予想が発表され、待ちわびた春の到来と楽しいお花見の予定にわくわくする季節です。 清明(4月5日頃)春のはじめの清らかで生き生きとした様子「清浄明潔」という語を略したもの。 初候:「玄鳥至」(つばめきたる) 次候:「鴻雁北」(こうがんかえる) 末候:「虹始見」(にじはじめてあらわる) 虹始見(にじはじめてあらわる) 4月15日日増しに陽光が強くなり、雨上がりに美しい虹が見られるようになる、という意味です。ダブルの虹、とても幻想的な風景ですね。 穀雨(4月20日頃)この時期に降る雨は「百穀春雨」、百穀を潤し芽を出させる春雨といわれています。種まきなどを始めるのに適した時期として、農作業の目安になっています。 初候:「葭始生」(あしはじめてしょうず) 次候:「霜止出苗」(しもやみてなえいずる) 末候:「牡丹華」(ぼたんはなさく) 牡丹華(ぼたんはなさく) 4月30日牡丹の花が咲く頃。牡丹は日本には遣唐使によってもたらされたともいわれ「富貴草」、「百花の王」などの別名があります。 立夏(5月5日頃)暦の上では立夏から立秋の前日までが「夏」とされています。「夏が立つ」夏の始まりです。 初候:「蛙始鳴」(かわずはじめてなく) 次候:「蚯蚓出」(みみずいずる) 末候:「竹笋生」(たけのこしょうず) 竹笋生(たけのこしょうず) 5月15日タケノコが生えてくる頃。「雨後の筍」というたとえもある通り、雨の降った後は続々と生えてくるそうです。 . 小満(5月21日頃)陽気が日増しに良くなり、万物が成長して天地に満ち始めることから小満と言われれるそうです。 初候:「蚕起食桑」(かいこおきてくわをはむ) 次候:「紅花栄」(べにばなさかう) 末候:「麦秋至」(むぎのときいたる) 麦秋至(むぎのときいたる) 5月31日麦の穂が実り始め、収穫するころ。季節としては初夏ですが、麦にとっては収穫の「秋」であることから、名づけられた季節が「麦秋」です。「麦秋」は俳句の夏の季語の一つです。 芒種(6月6日頃)稲・麦など芒(のぎ)をもつ穀物の種をまく季節とされたことから、芒種と呼ばれています。実際の種まきはこれより早い時期に行われます。 初候:「蟷螂生」(かまきりしょうず) 次候:「腐草為蛍」(くされたるくさほたるとなる) 末候:「梅子黄」(うめのみきばむ) 腐草為蛍(かれたるくさほたるとなる) 6月11日腐った草が蒸れて、蛍になるという意味。昔は腐った草が蛍になると考えられていたそうです。ホタルの幻想的な光は風情ある夏の夜の風物詩ですね。 夏至(6月21日頃)夏至とは「日長きこと至る、きわまる」と言う意味だそうです。一年で昼の長さが最も長く、夜が短い日。正午の太陽の高さも一年で最も高くなります。 初候:「乃東枯」(なつかれくさかるる) 次候:「菖蒲華」(あやめはなさく) 末候:「半夏生」(はんげしょうず) 半夏生(はんげしょうず) 7月2日 梅雨の末期に、半夏(別名=烏柄杓<からすびしゃく>)という毒草が生える、多湿で不順な頃のこと。農家ではこの日までに田植えを済ませ、どんなに気候が不順でもこの後には田植えをしないという習慣があったそうです。 .小暑(7月7日頃)この頃から暑さがだんだん強くなっていくという意味です。例年では小暑から3~7日くらい遅れて梅雨明けすることが多いようです。 初候:「温風至」(あつかぜいたる) 次候:「蓮始開」(はすはじめてひらく) 末候:「鷹乃学習」(たかすなわちがくしゅうす) 鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす) 7月17日 春に生まれた鷹の幼鳥が、飛び方や獲物を捕らえる技を覚え、巣からの旅立ちを迎える頃。日本では古今タカといえば「大鷹」をさすことが多く、優れたハンターであることから「鷹狩り」などに使われました。 大暑(7月23日頃) 梅雨明けの時期で、夏の土用もこの頃にあたります。最も暑い頃という意味ですが、現代では実際の暑さのピークはもう少し後になりますね。 初候:「桐始結花」(きりはじめてはなをむすぶ) 次候:「土潤溽暑」(つちうるおうてむしあつし) 末候:「大雨時行」(たいうときどきふる) 大雨時行(たいうときどきふる) 8月3日「ときどき大雨が降る」の意。ざあっと降る夕立より、近年では異常気象による大型台風やゲリラ豪雨のほうが強い印象がありますね。 立秋(8月7日頃)暦の上では秋になりますが、まだまだ残暑が厳しく気温の高い日が続く時期。 初候:「涼風至」(すずかぜいたる) 次候:「寒蝉鳴」(ひぐらしなく) 末候:「蒙霧升降」(ふかききりまとう) 蒙霧升降(ふかききりまとう) 8月18日 深い霧がまとわりつくようにたちこめる頃。俳句の季語では秋は「霧」、春は「霞(かすみ)」になります。 . 処暑(8月23日頃) 暑さが和らぐという意味。長く厳しかった夏もようやく暑さの峠を越し、朝夕は涼風が吹き始めます。 初候:「綿柎開」(わたのはなしべひらく) 次候:「天地始粛」(てんちはじめてさむし) 末候:「禾乃登」(こくものすなわちみのる) 禾乃登(こくものすなわちみのる) 9月2日 稲穂に米が実り、日に日に熟していきます。「禾」は稲穂が垂れることをあらわした象形文字だそうです。 白露(9月8日頃)夜の間に大気が冷え、草花の上に朝露が宿るという意味。本格的な秋の訪れを感じる頃です。 初候:「草露白」(くさのつゆしろし) 次候:「鶺鴒鳴」(せきれいなく) 末候:「玄鳥去」(つばめさる) 玄鳥去(つばめさる) 9月18日 春先に飛来した燕が日本で夏を過ごし子育てを終え、南へ帰っていきます。越冬先である東南アジアやオーストラリアまでは数千キロメートルにも及ぶ旅が待っています。 秋分(9月23日頃)春分と同じく真東から昇った太陽が真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになります。「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざもあるように、この日を境にだんだんと寒さが増していきます。 初候:「雷乃収声」(かみなりすなわちこえをおさむ) 次候:「蟄虫坏戸」(むしかくれてとをふさぐ) 末候:「水始涸」(みずはじめてかるる) 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ) 9月23日 雷が鳴り響かなくなる季節。夏の間、夕立とともにゴロゴロと鳴り響いていた雷も鳴りを潜めてくる頃です。俳句の季語では「雷」は夏、「稲妻」は秋に分類されています。 寒露(10月8日頃) 寒露とは、文字の示す通り晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことを言います。しんしんと深まりゆく秋、大気も安定して青く高い空、秋晴れの日が多くなる頃です。 初候:「鴻雁来」(こうがんきたる) 次候:「菊花開」(きくのはなひらく) 末候:「蟋蟀在戸」(きりぎりすとにあり) 菊花開(きくのはなひらく) 10月13日 菊の花が美しく咲き始める頃。各地で菊の品評会や菊まつりが開かれます。 霜降(10月23日頃) 朝晩の冷え込みがいっそう厳しくなり、朝霜が見られる頃。山や街も紅葉で美しく彩られる季節です。 初候:「霜始降」(しもはじめてふる) 次候:「霎時施」(こさめときどきふる) 末候:「楓蔦黄」(もみじつたきばむ) 楓蔦黄(もみじつたきばむ) 11月2日 楓(かえで)や蔦の葉が赤や黄色に色づく季節。紅葉という言葉は、霜や時雨の冷たさに、葉が揉み出されるようにして色づくことから「揉み出づ」~「もみづ」~「もみじ」と転訛したという説もあります。 立冬(11月8日頃)本格的な冬の始まり。「立」には新しい季節になるという意味があり立春、立夏、立秋と並んで季節の大きな節目となります。 初候:「山茶始開」(つばきはじめてひらく) 次候:「地始凍」(ちはじめてこおる) 末候:「金盞香」(きんせんかさく) 金盞香(きんせんかさく) 11月17日 水仙の花が咲き始める頃。キク科のキンセンカとは異なります。昔、中国で水仙の花の黄色い部分を黄金の杯に、白い花弁を銀の台にたとえ、「金盞銀台(きんせんぎんだい)」と呼んだことが別称の由来だそうです。 小雪(11月23日頃) 気象庁の天気予報用語での「小雪」は「数時間降り続いても、降水量として1mmに達しない雪」だそうです。 初候:「虹蔵不見」(にじかくれてみえず) 次候:「朔風払葉」(きたかぜこのはをはらう) 末候:「橘始黄」(たちばなはじめてきばむ) 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) 11月27日 北風が木々の枝から紅葉や枯葉を吹き払う頃。「朔風」とは北から吹く風、北風のことです。 大雪(12月7日頃)山だけでなく平野にも降雪のある季節。寒さが日増しに厳しくなってゆきます。 初候:「閉塞成冬」(そらさむくふゆとなる) 次候:「熊蟄穴」(くまあなにこもる) 末候:「鱖魚群」(さけのうおむらがる) 熊蟄穴(くまあなにこもる) 12月12日 クマが冬眠するために、穴に入る時期。クマは小型の動物とは異なり冬眠中は中途覚醒や、排便・排尿もしないそうです。飼育されているクマは冬眠はしないのだとか。 冬至(12月22日頃)日照時間が減り、夏至と反対に夜が最も長く昼が短い日。冬至にかぼちゃを食べるのは風邪を引かない、金運を祈願するというような意味があるそうです。 初候:「乃東生」(なつかれくさしょうず) 次候:「麋角解」(さわしかのつのおつる) 末候:「雪下出麦」(ゆきわたりてむぎのびる) 麋角解(さわしかのつのおつる) 12月27日 鹿の角が落ちる頃。麋とは大型の鹿の一種でヘラジカ、オオジカのことと言われます。北米ではムース、エルクなどと呼ばれる鹿ですが日本には生息していません。雄の巨大な角がこの時期になると脱落し生え変わります。 小寒(1月5日頃)寒さが最も厳しくなる前、これから寒さが加わる頃という意味で、いわゆる「寒の入り」です。小寒から節分までの30日間を「寒の内」といい、寒さが厳しくなり冬本番を迎えます。 初候:「芹乃栄」(せりすなわちさかう) 次候:「水泉動」(しみずあたたかをふくむ) 末候:「雉始雊」(きじはじめてなく) 芹乃栄(せりすなわちさかう) 1月5日 セリが盛んに生育する頃。冷たい沢の水辺で育つセリは春の七草のひとつとしてもよく知られています。1月7日に無病息災を願って食べる「七草粥」にも入れられます。セリには鉄分が多く含まれ、増血作用が期待できるとも言われます。 大寒(1月20日頃) 冬の最後の節気、一年で最も寒い時期です。 初候:「款冬華」(ふきのはなさく) 次候:「水沢腹堅」(さわみずこおりつめる) 末候:「鶏始乳」(にわとりはじめてとやにつく) 水沢腹堅(さわみずこおりつめる) (1月25日)沢に厚い氷が張りつめる頃。沢を流れている水さえも寒さに凍りつく厳しい冬の情景です。 立春(2月4日頃)立春は一年のはじめとされ、季節の節目はこの日が起点になっています。まだまだ寒いですが、暦上ではこの日から春となります。 初候:「東風解凍」(はるかぜこおりをとく) 次候:「黄鴬睍睆」(おうこうけんかんす) 末候:「魚上氷」(うおこおりをいずる) 黄鶯睍睆(おうこうけんかんす) 2月9日「うぐいすなく」とも読みます。その名の通り、山里でウグイスが鳴き始める頃。ウグイスは別名「春告鳥」ともいい、その声で春の訪れを知る、とされています。 雨水(2月19日頃)空から降るのが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になるという意味。春一番が吹くのもこの頃です。 初候:「土脉潤起」(つちのしょううるおいおこる) 次候:「霞始靆」(かすみはじめてたなびく) 末候:「草木萌動」(そうもくめばえいずる) 草木萠動(そうもくめばえいずる) 3月1日寒さも和らぎ、日に日に暖かくなりはじめ草木が芽吹き始める頃。長く寒い冬も終わり、いよいよ本格的に春がやってきます。
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