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仮案帳-宵-
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【荒屋-弐】 いつの間にか共に在った姿は減り類さんと二人 …分断、されてしまったみたいですね 一度深く、深呼吸 見せられる記憶は分かりきっている すみません類さん また、迷惑をかけるかも 以前共に赴いた依頼でも記憶に囚われた 救い出してくれたのは彼だ 次は負けぬ様に 類さんが傍らに居てくれる事を強く刻み付け そして先程まで一緒だった二人の名も小さく言零す 障子戸に影が浮かぶ 炎に飲み込まれる家屋と逃げ惑う人々 そして─ 『逃げて!くろ!』 冷たい汗が頬を伝う 息が上がり 拳を強く握れば喰い込む爪の感覚にも気付かないまま …大丈夫、大丈夫 頭の中で繰り返しながら 上げた視線の先には類さんが居る ─ああ、大丈夫だ、と 己の表情が解れた気がした
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