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仮案帳-宵-
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【皆紅】 明滅しそうな程のくれなゐ尽くし 見慣れぬせいか瞬きも増えるようで 漫ろ歩く背について行く 花束、ですか? 惹かれるものをひとつと言われるも 種類も多く迷いに迷う─末に選んだのは花金鳳花 花屋の人に教えてもらった花言葉にもなるほど、と 花世さんへ贈られる花束へ添えた一輪 受け取ったあなたの頬に灯った彩り見れば 綾さんの衣端くいと抓んで くれなゐ色、ですね なんて 目的果たし忘れてならぬもうひとつ たぴる ずらり並ぶ行列も飲食となれば眸に宿る気合い 味の多種制覇狙うならば手が足りぬと 酒を手にゆるり佇むユルグさんを無理矢理引っ張り最後尾へ 歩き進みながらも振り返り二人呼ぶ声 そんな姿に最早 大人ぶる子供の姿はひと色もないだろう
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