本文編集: 郡山・ヒサメ

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……え？　自己紹介？
なんかこういうのって改まると恥ずかしいよな。まあやるけど！

*ヒサメについて
コホン。俺の名前は郡山ヒサメ。
ヒサメって名前の由来は、緋雨って漢字にしようと思ったけど「漢字よりカタカナのほうが格好いいんじゃね？」ってオフクロが出生届の提出直前に変えたらしい。
命名エピソードからして面白いの何なんだよあの人……。

性格は～……自分で言うのも何だけど、メッチャクチャ明るい方じゃねーかな。
ダチも多い方だったと思うし、大体皆で馬鹿やってゲラゲラ笑ってんのが大半だったし。
そうそう、だから俺、ダチとか仲間は大事にする質なんだよ。マジで。

誕生日は八月三十日。乙女座。
趣味はスマホポチポチすんのと、漫画読むのと、スポーツすんのと、あとダチとなんかダラダラすること。
特技は……運動全般得意。だった。あと最近料理が上手くなってきた。
好きな季節は夏。女の子のタイプは一緒に笑ってて面白い子。
ディアボロス？になる前は大学通ってた。[検閲済み]大学の法学部。

*家族について
家族構成は、父・母・俺・弟の四人暮らし。……だった。
オフクロは郡山宮子。俺が三、四歳くらいの時に離婚して……あ、元旦那とは[検閲済み]ったらしいんだけど。
俺が十二歳の時に、アツヒトさ……オヤジと再婚するまで俺を女手一つで育ててくれたすげえ人。今でも尊敬してる。
司法書士とかいう仕事してていっつも忙しそうだったんだけど、俺の前ではいつも明るく楽しそうにしててさ。
そうそう、面白エピソードに事欠かないファンキーな人なんだけど、身体が弱くて。よく俺が看病してやってたなぁ……。

オヤジは郡山敦仁。旧姓長岡。オフクロとは対照的に結構おっとり系の人でさ。オフクロと相性悪いんじゃね？と思ってたけど、なんか意外と噛み合ってたんだよな。
普段はのんびりしてるのに仕事してる時だけ職人モードみたいな感じになって、ちょっとコエー、でもカッケーって思ってた。
あ、なんてえのかな。人形師？人形作家？してる人なんだよ。仕事部屋には滅多に入れてもらえなかったんだけど、機嫌がいい時だけ何回か見せてもらった。
なんかすごかったわ。[検閲済み][検閲済み]けど。
……たまに癖でアツヒトさんって呼んじゃうんだよな。そろそろ慣れろって話。

弟は郡山敦史。アツシ、な。オヤジの連れ子で、俺の六個下なんだけど……もうこれがメチャンコ可愛いわけよ。
目に入れても痛くねえってこういうコト言うの？ってくらい可愛い。でも可愛がりすぎてちょっとウザがられてた。お兄ちゃん傷ついちゃう……。
オヤジの影響か美術部に入ってて、絵がもうバカクソアホ上手い。でも俺があいつの絵を見る度アホほど褒め散らかすから、そのうち俺の前じゃ描いてくれなくなった。悲しい。

*事件について/覚醒当時
んで……、……。俺が……十六歳の時だったかな。
そん時俺は学校、オヤジは[検閲済み][検閲済み]。オフクロは家で家事、アツシは風邪で寝込んでて。
で、アレだ。あのー……いわゆる強盗って誰かさんがさ。家に入ったらしいんだよ。や、金目のものはほぼ取られてなくて、オヤジの仕事場が荒らされたわけでもなかったんだけど。
二人がさ。オフクロと、アツシが、殺されちゃったんだよね。強盗殺人ってやつ。
しかも犯人、[検閲済み]。クソじゃん。
……でも、オヤジの背中見たら俺は何も言えなかった。
オヤジがいっちゃんしんどいだろうに、クソ凹んでる俺のこと慰めて、なだめて、仕事も頑張って。スゲー人だなって思ったよ俺。オフクロが自分のダンナに選ぶだけあるなって思った。
周りのダチもうじうじしてる俺のこと見放さずに付き合ってくれて、根気強く励ましてくれて。オヤジとアイツらがいなかったら俺立ち直れてなかったと思う。

……だのにさ。
マジでふざけんなって思うよ。
何が『刻逆』だよ。何が『クロノヴェーダ』だよ。
俺のところに残ってくれてた大事なもん、みんな持って行っちまった……。
しかも、なんで……俺だけが……。
…………。

クロノヴェーダってやつをしばいたら、大事なもん、ちょっとは戻ってきてくれんのかな。
俺なんかよりずっと価値のある、大事な人達……。

*覚醒に伴う変質について
俺はさ、オヤジとかダチと一緒に殺されちまったんだと思ったら、気付いたら生きてた。正確には蘇ったんかな？
そっから『ディアボロス』になったと思うんだけど、なんかさぁ～……色々変わりすぎてて未だに俺よく分かんねえんだよ。

まずさぁ、一番ショックだったのが筋力ガタ落ちしちまったことよ。
俺元々身体動かすの大好きで、大学でも[検閲済み]のサークル入ってたんだよ。割とガチめのやつ。
ディアボロスになってから筋肉落ちてひょろっひょろになっちまって、しかも筋トレしても全然筋肉つかねえの。
こういう戦うやつになったんなら、せめて持ち前のパワー活かさせてほしかったわ……。

あ、それと……髪色がガラッと変わっちまった。
元々黒髪がチャームポイントだったのに、なんかブリーチしたみたいな色になっちまって。
しかも[検閲済み][検閲済み]。なんで？わからん。
これについてはそんな実害ねえし、これはこれで格好いいからまあいいとして。

……バチクソ寒くなった。これがかなり困ってる。
俺の周りが寒くなってんのか、俺の体温が低くなってるのか分かんねえけど。歩く氷って表現が分かりやしいかな。
例えば、水とかに手ぇ漬けると水が凍る。流石にすぐバキバキとか凍らねえけど、ジワ～っと凍ってく感じ。
火とか近づけられても熱さを感じねえのよ。向こうのほうが勢い弱まっちまって、そのうち消えちまう。
だから温かい料理が作れねえし、温かい料理が食えねえ。メチャクチャ悲しい。
がちがちに着込めばいくらか楽だし周りの寒さも和らぐから、大体いつも厚着してるのはそゆことよ。

あとこれ、感情によって温度が変わるっぽい。
俺がゲラゲラ笑ってるときとかは比較的寒さが緩むし、
逆にメソメソ悲しんでたり激おこぷんぷん丸になってたりするとクソ寒くなる。
上手くコントロールしていけりゃいいけどなぁ……。

あ、これに関係あるか分かんねえけど、顔……表情筋っつうの？が全然動かなくなったんだよ。
パッと見クールなイケメンに見えるだろ？　これでも前は「表情がうるさい」って言われるくらいだったのにさー。
これ、無愛想な奴っぽく見えちゃってちょっと困っちゃう。その分言葉で表現すりゃいいだけだけど。
全く動かないってわけじゃなくて、ちょっと目を見開いたり、口開けたり、眉をしかめたりはできる。
笑うのは……なんか口元が上手く動かねえんだよなあ。前に笑って見せたら、ぎこちないねって言われちまった。ショック……。

*能力について
それから、変な能力……魔法？が使えるようになった。氷……いや、[検閲済み]なんかな。それを色々操れるようになったワケよ。
具体的には主に氷の生成。武器の形状に成形して使ったりもできる。
元々ある水を凍らせることもできるし、空気中の水分を凝固させて、何もないとこから氷を作れたりする。
からっからに乾いたとこじゃ試したことないからなんとも言えんけど、吹雪みたく冷たい風を吹かすこともできるから、多分そこまで支障なさそう。
まだ勝手がわかってねえとこもあるけど、使いこなせるようになったらかなり強いんじゃねえかな。こういうのなんかワクワクするわ！
氷使いは大体強えって相場決まってるしな！

*持ち物について
ま、そんな感じだからごっつい武器とか持ってるわけじゃねえんだわ。
……あ、強いて言うならこれか。これ、懐中時計。針止まってっけど。
オヤジの……形見とは言いたかねえな。残してってくれたやつ。
これ持ってると力がみなぎってきて、魔法をより強力に使える。気がする。魔法使いが使う杖みたいな役割してんのかな？

後は特別面白いもんは持ってねえな。スマホと財布……あ、このマフラー、アツシが誕プレでくれたやつなんだよな。
俺の十五歳の誕生日に、お小遣い溜めて買ってくれたんだよ。俺が冬場になるとさびーさびー言ってたの覚えててくれてたらしくて。
もー涙ちょちょぎれて鼻水すすり出たわ。良い弟を持ったよ俺は。

まー、色々と分かんねえことづくめだけどさ。
俺は俺なりにできることから頑張るし、応援よろしく！
……ってとこかな。こんなもんでいい？

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