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榊 霊爾(さかき れいじ)
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*生まれ UDCアース 1990年代前半の日本国 関西圏内某所禁足地内の限界集落 *外見 左右対称の異様に整った顔、3DCGのゲーム美男子がそのまま出てきた様な違和感がある。 透き通る様なスカイブルーの瞳。 陶磁器の様な色白の肌。 烏羽の様な、青紫のマジョーラがかった長い黒髪。 悪魔憑きの影響故か、身体構造が常人と多少異なっており正直なところ性別不詳だが、よく見ると男性なので男性である。 ええ年だが、20 歳で老化が止まった様に見える、老けてない。 身長は170㎝前半、細身の筋肉質だが所々女性っぽい形状もあり、男女混合のキメラである。脱ぐとドスケベ。 声は所謂「宝塚男役」の声。 *どうでもいい情報 鴉の式神、所謂鳥類の為か、憑かれた影響で形状としての男性器は消失している(生殖能力は喪失していない)。 男か女かわからない外見を活かして女装してハニートラップ系の任務も何度かやったことがある。 女装は趣味ではないが普段の服装は中性的。 社員のポポちゃんは眷属の喋る八咫烏をカカポの外見にしたもの、ニュージーランド産ではない。 *性格 ハッキリ言うとよくわからない。 回りくどく、言いたい事はハッキリ言わず、比喩表現をよく使うのでまどっころしい。 その癖お気持ち表明したがる輩の話は、三言目以降は全くもって相手にしない、おまいう。 普段は口達者なクールビューティーだが、裏稼業となると完全に殺し屋の顔と態度になる。 仕事は真面目にこなすが、家賃滞納には寛容的である。 但し、一番のお得意様であり、家賃滞納常習犯である御霊神治(みたま しんじ)に対してはこの限りではない。 戯れに神治をからかう様な事をする。 マスターキーという名の暗器で神治の自宅兼仕事場のドアをこじ開け、大家権限で勝手に居座る事が稀によくある、押しかけ女房ならぬ押しかけ大家。 押しかけ内容は良くて遊びに来た体で勝手に菓子を食い居眠りをする、最悪は×××まがいな事をしでかす(未遂)と、極端。 *戦闘スタイル 養父から叩き込まれた抜刀術、UDC狩りの最中我流で身に着けた暗殺殺法を組み合わせた速攻型。 悪魔憑きの才能は速攻として現れ、彼に目を付けられたら最後、五体が無事である保証はない。 存在を極力薄め、死角から冷徹な一撃を振るい、活動停止へと導く。 或いは暗器や式神由来の呪詛で相手を追い詰め、強力な一撃へと繋ぐ事もある。 時間厳守、残業は許されない、残業を余儀なくした相手は手酷い残業手当を命で支払う羽目になる。 *式神「八咫様」 悪魔憑きと呼ばれる所以である、彼の出身地に憑いていた八咫烏の式神。 気紛れに胎児に自分の一部を宿し、悪魔憑き(旧:式神憑き)を生み出していた元凶、悪気はない。 彼が村を離れる際に、本体そのものが彼に入り込み外界まで憑いてきた。 だが、禁足地を離れてなお、禁足地は禁足地のままであり、彼の残留思念が相当強烈であった事が伺える。 或いは、彼の力が魑魅魍魎のUDCを引き付けていたのかもしれない。 本来ならば非常に危険な存在ではあるが、霊爾を護るかのように付き従っている為、叛逆のおそれはない。 真の姿となると霊爾の肉体から半分出てくる為、霊爾は烏と人間の中間の様な姿になる。 *禁足地「鴉哭峠(からすなきとうげ)」 UDCアースに点在する禁足地の一つ。 峠の出入り口には「この先日本国憲法通用せず」と書かれた立て札があり、太い注連縄で通行止めされている。 現在この地一帯はUDC組織の管理下にあり、禁足地内の限界集落「鴉哭村(からすなきむら)」の最後の住民ら(15世帯30人未満)は全て他県他地域に移住し、無人である。 *鴉哭村(からすなきむら) 鴉哭峠の最も高い位置に存在する、山岳地帯内部の限界集落。 平安時代から存在したとされ、八咫烏の式神を使役する陰陽師が興したとされている。 その後式神は村の守護者として手厚く祀られていた。 だが、戦国時代に国土が不安定になったのを感じ取った式神が土地に憑いてしまい、禁足地化した。 以降、一定間隔で「式神憑き」と呼ばれる人間が生まれる様になった。 式神憑きは人形の様な不自然な美貌と性別不明な外意見になるが、抜きんでた才能を現し、巫女/神子や予言者、武人や有力者として活躍した。 村にとっては現人神の様な存在であった為、「八咫様の寵愛を受けた人」として、地主の様に手厚く持て成されたという。 その後明治政府樹立により西洋文化が入るにつれ、「式神憑き」は「悪魔憑き」に名称が変わっていった。 第二次世界大戦後、日本国は全国的な物資不足の煽りを受け、鴉哭村も例外ではなかった。 以前から悪魔憑きに嫉妬を抱いていた幾つかの家系の裏口合わせもあり、当時最後の悪魔憑きの死と同時に、口減らしとしてランニングコストのかかる悪魔憑きは生後間もなく殺される悪習が始まった。 悪習による村の空気の悪化と高度経済成長期に若者の他県他地域への流出が加速し、村の衰退と荒廃は加速した。 *鴉哭村の現在 UDC組織がこの村の存在を知ったのは1980年代前半。 鴉哭村から逃げてきたと称する元村民のタレコミによるものである。 悪魔付きの人身供養という名の殺害も発覚したのも同タレコミからである。 1990年代前半、自営のUDCエージェントの剣術指南役の男性が、UDC組織からの依頼を受け鴉哭峠の実態調査に赴いていた最中、偶然にも人身供養されかけていた新生児男児の悪魔憑きをギリギリ救出する。 村民と散々揉めた末に、赤子はUDC組織の管理下にする(という嘘)事により、どうにか納得してもらう。 男児はその後男性――榊家の特別養子となる。 2000年代に入り、UDC組織による本格的な禁足地制定の為の調査が入る、2006年に正式に禁足地に制定。 2007年、行政の協力の元、村民の移住の為の交渉が開始。 交渉は難航し移住は牛歩だったものの、2011年の震災の煽りがありその後は速足で移住が完了し、2012年に完全無人化した。 なお人身供養の件については、禁足地の地場の影響による異常な精神状態で行った可能性も否定できない為、現在は保留状態にあり、刑事告発までには至っていない。
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