リーオ・ヘクスマキナ

作成日時: 2020/07/28 23:58:20
リーオ、欧州の片隅の田舎町で、幼馴染の少女と平和な幼少期を過ごす
彼女は生まれながらのシャーマンではあったが、休眠中のUDCが憑依していた事以外は極々平凡な少女であった
二人ともきれいなものが好きで、近所で拾った綺麗な石やガラス玉、丘の上から見える夕焼け等が何よりも好きだった
外との交流も少ない、田舎の集落だ。きっと二人共、大きくなったらこのまま結婚するんだろう……等と、根拠のない確信と互いへの好意の中で日々を過ごしていた



1●歳の時、邪神教団の手で二人を含めた町の住人が生贄として誘拐される
邪神召喚の儀式はUDC組織の介入により失敗に終わるも、魔法陣から漏れ出た大量の魔力が空間を改変
幼馴染がこれにアテられ、その肉体に憑依していたUDCが覚醒・暴走し肉体が変容。邪神召喚用の術式を強制的に再起動する起動キーとなってしまう
リーオは魔力が精神に作用し、発狂。恐慌状態に
空間の改変に巻き込まれて手出しできなかったUDC部隊員に(脅しと共に)拳銃を押し付けられた上、幼馴染本人の懇願により、憑依UDCがリーオを操作
リーオ、自我を喪失したまま彼女を射殺



その後正気に戻るも、魔力による強制発狂で疲弊していた事に加え、幼馴染を自身の手で殺害した現実に耐えきれず、廃人化
今際の際に彼女から「自分の分まで生きて」と伝えられたが、その時点で廃人化一歩手前だったために思い出すことが出来ない



リーオ、辛うじて残っていた精神とのカケラと記憶が数ヶ月の時間を掛けて4つの人格を形成
廃人化した最初のリーオは目覚めることのないまま、4重人格者「リーオ」として生きることとなる



数年後、リーオ1●歳の頃
警察に就職という偽装を経由し、スカウトを受けていた武闘派UDC組織「廃院の執刀医」へ



更に数年後、「リーオ」2●歳の頃
死亡した頃に開きかけだった術式門のせいか、幼馴染の魂は召喚されかけていた邪神の元へと辿り着いていた
かつて憑依していたUDCの協力もあり、交渉及び「ある勝負」の末、疑似邪神として現世に復活



復活したその足でリーオを探し、暫くの探索の末に会いに行くも……
其処に居たのは、「リーオであってリーオでない」多重人格者の別人だった
一方的に遠目で確認しただけであるが、その事実からショックで動転。その場から逃亡



一方、そんな事があったとは露知らず。「リーオ」は邪神教団の制圧作戦に参加
……紆余曲折の末、「魂そのものを燃やす尽くす」祭具を行使し、教団の召喚した邪神の眷属を祭具の発動に巻き込んで撃破
代償に、人格のほぼ全てを燃やし尽くす事と己の心臓、作戦に参加した「廃院の執刀医」実行部隊全員の命が失われることに



目を離していた間にそんな事になっていたとは知らず
彼女が「リーオ」と話してみようと覚悟を決め。彼の前に姿を表した頃には既に瀕死の重体で……



燃え残りの熱と幼馴染の声でリーオ、覚醒
しかし死の運命は避けられず。朦朧としながらも、「叶うならずっと一緒に居て、一緒に大人になりたかった」事を伝えて死亡。享年29歳(2016年時点)

……その言葉で彼女の決意は固まった。まだ使い方も良く分かっていなかった邪神の力でリーオの魂を「継ぎ接ぎ」して蘇生
心臓は自分自身の神核で代用。肉体の損傷が激しかったため、「サイズダウン」することで対応

……ついでに、「こうだったらもっと格好良いと思うのになー」、等と自分の理想を少しだけ混ぜ込んでしまったのは、あるいは若さ故の過ちとでも言うべきなのかもしれない
この後、冷静になってから自身の行いの罪の重さに気付き。懊悩と「傍に居たい」という願いの板挟み



この後、『再構成』されて少年の姿となったリーオは、戦闘跡を調査しに来た別のUDC組織によって回収される
記憶を殆ど失っていたが、自身が彼女によって『再構成』されていたことは何となく自覚していたのか、「リーオ・ヘクスマキナ」を名乗る
その後、猟兵としての適正や由来不明の戦闘技術を見込まれ、猟兵としての道を歩むことに
その身に憑依していた邪神型UDCこと幼馴染の彼女は、冷静になってから

リーオの記憶については、邪神としての能力に慣れておらず、再構成の際に上手く肉体と魂を保護できていなかった為に記憶が亡失してしまったと後に推察している
(そもそも、前述の祭具のせいで魂が殆ど燃え尽きていたのもあるが)

……が、幼馴染の彼女を擬似邪神に変えた邪神が、ちょっとした「悪戯」を仕掛けたのがそもそもの記憶亡失の原因
基本情報
更新履歴
情報
作成日時:
2020/07/28 23:58:20
最終更新日時:
2022/01/17 04:16:34
記述種類:
標準

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