第六猟兵「ニコ・ベルクシュタイン(f00324)」についての補足設定など

作成日時: 2020/11/10 02:45:08
※2020/11/10現在
自力でまとめるのがさっぱり不得手だったので、Fate式に記述しています
あくまでも背後のメモ書き程度のものですので、MS様に於かれましては
無理にリプレイ執筆の参照などにはなさらぬようお願い申し上げます。

■基本データ

真名:ニコラウス・ベルクシュタイン(Nikolaus=Bergstein)
性別:男性
身長:178cm
体重:69kg
好きな物:恋愛小説
苦手な物:カラオケ
種族:ヤドリガミ(懐中時計)
出身:サクラミラージュ
属性:秩序・中庸

■概要

重厚な作りをした懐中時計のヤドリガミ。マジックナイト×文豪にしてグリモア猟兵も務める。
アルダワ魔法学園の地下迷宮深くに埋もれていた本体を榎・うさみっち(f01902)に発掘され
一時は「金目のもの」として骨董品屋に売り飛ばされそうになるも、その下準備として
丹念に磨かれているうちに人間としての肉体を得て榎家を大騒動に叩き込んだ過去を持つ。

現在は榎家に居候をしつつ、猟兵としての稼ぎを生活費として納めるなど
人間としての生活を謳歌している。

■人物

「時を正確に刻む時計の化身」という出自からか、基本的には真面目で融通がきかない性格。
しかし同時に「人間としての経歴が浅い」自身の未熟さも正しく理解しており、
常に積極的に他者から学び取ろうとする姿勢を忘れないようにもしている。
褐色の肌に銀髪赤目、アンダーリムの眼鏡の度は酷く強い。生来の近眼である。
衝撃や水分に弱い「本体」を心のどこかでコンプレックスに思っているのか、
筋トレを趣味とし人間の肉体を日々鍛え上げた結果、精悍な体躯を持つに至った。

■能力

猟兵としてはごく一般的な存在で、特殊な能力を保持しているなどは特にないが
主に自らの出自を示す象徴的な武器「時刻みの双剣」と呼ばれる長短二振りのルーンソードで
斬撃を中心とした数々なユーベルコードを駆使することが多い。
何故か炎の精霊と最も相性が良く、契約を結び度々行使する。
(自然現象を発生させるため召喚する、精霊銃に宿して発射するなど)
また最近は文豪としての「情念」を抱くに至り、己が抱く最大の「情念」にして
明確な答えを持たないそれを他者に問うユーベルコードも駆使するようになった。

■予知

「人間」として現界すると同時に、グリモアと予知能力を保持していた。
「本体」に籠められた膨大な魔力が具現化した「虹色の星形」がグリモアの形状。
予知は主に「夢を見る」形で行い、ニコの意思とは関係なく不意に視えるという。
そのため予知の内容によっては昼夜を問わずグリモアベースに駆けつけねばならず
生活習慣は若干不規則になりがち。机に突っ伏して寝ている姿もしばしば見られる。
あらかじめ集合時間を告知し、懐中時計で正確に時を計り刻限通りに説明を始める。
精神的にダメージを負うことが滅多に無く冷静に予知に対処できるのは
「自分が俯瞰する立場である」ことと「猟兵たちが解決してくれる」こととの
冷淡さと信頼とによるものである。

■真の姿

古より幾多の人々の手を渡り、魔力を溜めに溜めた懐中時計としての「本性」。
器物そのものの形ではなく、人型をベースとしている。
「本体」の蓋に刻まれた百合の紋章と紅玉が胸部に埋め込まれ、
体内から長針と短針を模した双剣をほぼ無尽蔵に「取り出す」ことができる。
そうして発動するユーベルコードが【傲慢なる時の支配者(ニコラウス・ベルクシュタイン)】。
「自分が刻む時に間違いなどあろうはずがなく、自分自身にも同じことが言える」
という理屈から、平時の姿と比べて性格が傲岸不遜に変化することも特徴。
眼鏡も必要とせず、纏う衣装にも本人は頓着していないが
その姿はかつて懐中時計に最も強い魔力を溜めた主の秘めた姿であるとも言われている。

■本体

本体の懐中時計は重厚な作りで、所謂「ハンターケース型」と呼ばれる文字盤に蓋がついた形状。
蓋にはユリの紋章が刻まれダイヤ形のルビーが嵌め込まれており、鎖の先にはピン・バーがついている。
文字盤の数字はローマ数字で、凝った意匠の長針と短針が特徴的。動力は手巻き式。
蓋を開くと裏面に癖のある文字で「Nikolaus=Bergstein」と彫り込まれており、
ニコが人間の身体を得て姓名の必要性を知った時にこの銘をほぼそのまま名乗ることとした。
元々はごくごく普通の「無銘の懐中時計」だったのだが、最初の所有者がこの銘を入れたことから強い魔力が宿り
幾多の人々の手を渡り歩いていくうちに蓄積された魔力はどんどん強大なものとなっていき、
また正確な時を刻むべく代々の持ち主が日々ネジを巻くという行為がしばしば愛着につながり
最終的にヤドリガミとなるに至ったと思われている。
普段はニコの肉体の懐にしまわれており、自分自身で手入れも行っている。

■初代の持ち主

サクラミラージュ出身、欧州は独逸から帝都にやって来た帝都桜學府所属のユーベルコヲド使いだった。
西洋魔術のエキスパートで、外見からして絵本に出て来そうな「魔法使い」の青年は
愛用の箒で自在に桜舞う帝都の空を飛び回り、影朧を時には苛烈に倒し、時には転生へと導き
學徒兵として八面六臂の活躍を見せていたという。
その行動は常に時間に正確で、懐には金の懐中時計。
行きつけの時計屋でメンテナンスを定期的に頼む姿がしばしば目撃されており、
それは青年がやがて一線を退いて後、そしてその生涯を終えるまで続いたという。

■最後の持ち主

アルダワ魔法学園出身、ごく平凡な家庭に育ち災魔と戦う力を得て学生となった少年。
懐中時計は祖父の代から受け継がれ、少年が学園に入学した際に贈られた。
歴代の持ち主としては最弱でありながら、ニコへと注いだ愛情は最も多かった人物。
身の丈に合わぬ迷宮探索の果てにニコを残し一人力尽き、朽ち果てた。享年17歳。

■イメージソング

石川智晶さんの「ミスリード」。
(歌詞:https://www.uta-net.com/song/69484/
(動画:https://www.nicovideo.jp/watch/sm1996927
ニコはニコなりに人間らしくなっていくにつれて悩みも増えていくのですが、
基本的にそれを表に出すことはないですよ、というイメージです。
そして一定のラインを超えるとある日ふっと居なくなってしまうような、
周りからすれば「いやいや相談しろよ!」というような、そんな人物像であって欲しいなあと。

以上、随時加筆修正の予定。