上書きされたと聞く歴史の数々は

塗りつぶされてしまった存在にもどこか似ている
（零れ落ちた書きかけの頁）


Verdigris
<序文> 緑青の都。其の地では
偉大な魔法使いの名が騙り継がれていた、


XXX
魔法使いに成った青年の話。
罪重ねた岐路から還りましょう

Canon
花嫁になった少女の記録。
植物との親和が高い彼女は、
彩の魔術士と呼ばれていた。
共に悩めれば寄り添えたでしょうか

Hierro
その地に遺った青年の記録。
魔法使いの名は未だ語り継がれている。
喜びと悲しみを分け合えたでしょうか

………
……

翠の領域を守護する魔法使い。
つみ重ねて脈々と連なり続ける象徴。


O•Valente
××代目の魔術師、当代にして末席のO-Z
あらゆる役目から逃げ出した行方知れず


O•Eisen
？？？の魔術師。碧眼だったと伝聞されている。
多くの弟子たちを教え導いて、
緑青の都で其の名を残した。
名も知らぬ翠石の魔杖を所持していた。
本来の持ち主の元へ返るようにと、
今も弟子たちの手で引き継がれ続けている


………
……

『オズワルド』
××代目の魔法使い、終演/終焉のO-Z
人類にはあまり興味がない。
救い賜えと願うのならば、
夢物語の英雄として幾らでも振舞おう


………
……

Leo
──勇ましければ貴方を護れたでしょうか
獅子の星の銘をもった竜骸剣。嘗ての──

『嘗ての其れを　拾いあげた貴方の手で、
　わたしは　わたしを　……終わらせよう』
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