【朱希】物語について、2。

作成日時: 2021/05/14 21:05:08
【星灯の物語】
 むかしむかし、あるところに、小さな女の子がいました。
女の子は、心優しく、いつも人々のためを思いやるような、温かな心を持っていました。
 ある日、女の子は白く輝く蝶に出会います。その蝶は、とても不思議な蝶。喜びや楽しいといった感情を得て生きる存在でした。
 女の子は、そんな蝶に心惹かれます。勇気を持って話しかけ、時間が許す限り、たくさんお話しました。
 蝶も、心優しく、思いやりのある女の子のことが大好きになりました。

 帰り際に、蝶は女の子に感情を得たお礼として、少しの力を与えました。
女の子は感謝の言葉を伝えると、村へと帰っていきます。

 しかし、ある時。
 隣の村が、女の子の住む村へ争いを起こそうとしました。村同士、武器を手に今にも衝突するだろう……その時です。
 白く輝く姿をした女の子が、自身の命も賭して争いを止めようとしたのです。
 女の子は、白い蝶のような姿になっていて、人々の心に安らぎを与える、不思議な力を宿していました。その神々しい姿と温かな光が、人々の心に安らぎを与えていきました。
 そして、お互いの村は争いをやめました。手を取り合い、互いに村を発展出来るように助け合うようになります。

 そして、女の子は女神と崇められるようになり、白い蝶と共にいつまでも、幸せに暮らしました。
 村は、この話から……星灯のような希望が灯り、子供は大切にするべきだと教訓が生まれ、『星灯の村』となったのです――――
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2021/05/14 21:05:08
最終更新日時:
2021/05/14 21:05:08
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