■概要
シンズ・インヴェルシオ。
かつて遊蕩卿、淫蕩卿、放蕩卿とも称されたインヴェルシオ家唯一の生き残り。
突如現れたクロノヴェーダに領地・領民を無血のまま明け渡したため、封ぜられた土地や民を持たない。

■家柄
インヴェルシオ家自体の発祥は古い。
だが、その伝統は権謀術数の渦巻く後継者争いによって一度は断絶し、妾腹の庶子が当主になった。
それからはマフィア紛いの事業や、公営の賭場、娼館などが直轄領で公然と経営されるなど、何かと黒い噂の絶えない家となった。

モットーは「欲知れ」

■人柄
変態。
混沌にして悪。快楽主義かつ刹那主義。
ただ己の悦楽のみを行動の指針とする変質者。
口から出てくるのはセクハラ紛いの言葉か、人を食ったかのような言葉ばかり。

芸術、特に絵画を好み、自分もまた筆をよくとる。
描く対象はもっぱら人物画。背景や小物を添えることはあっても、それを主題とすることは無い。
「記念撮影みたいなものだよ。オレの見るキミを描きたいんだ。手元にあれば慰められるだろう？」
「うん、カメラ？あるよ。でも、それってプレイ専用なんだよね。アッハハ！」

■能力
簒奪。
血を吸った者の「能力」を写し撮る。
あくまで先天的な才能や権能のみが対象であり、後天的な努力は写し撮れない。
これによって、武技・魔術など簡易的なものはおおよそ器用に使える。だが、努力して磨いたわけではないので、初歩で止まった技能も数多い。
時間停止能力や絵画についても、この能力によって写し取ったものだと本人も認めている。
「記念品みたいなものだよ。オレの血肉になったみんなを、感じたいんだよねェ」