【迷宮】
箱の最後に残った一つは
触れてはいけないものだったんだ
赤い欄干に饅頭を預けて
対峙するのは和気藹々としていた花世
そればっかりは聞いてやれねェなァ
勿体ぶって刺せば引っ込むナイフを取り出し殺意の応酬
どうしてこんなことに、なんて眉顰め死体Aを眺めたなら
追い掛けるように相打ちの傷でどうと倒れ
倒れた時に打った膝にぷるぷるしつつ死体Bに成り果てる
降り注ぐリルの歌声にちょっと癒された
倒れる時は気をつけろよと念じ、
黒幕が最後一つを手にし、事件は幕を下ろ――
お前も死ぬのかよ
死体起き上がらなかっただけ堪えたわ
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=19112