諸元表

主要機構詳細

魔導波探信儀

躯体頭部に搭載されている捜索魔導波発信機構。
躯体を中心として球状に不可視の捜索魔導波を一定頻度で発振し、周辺地形と移動目標の探知を行う。
発信される捜索魔導波は物質を貫通し、接触・貫通時に物質の材質や硬度等の情報を本体に伝達する。
魔導波探信儀は躯体が保持する情報処理システムの根幹をなす機構であり、多数目標の捜索・捕捉・追尾を実現する。
補助機構として防空魔導波探信儀が存在し、航空目標や砲弾等の高速飛翔体の補足・追尾を担当している。

指揮通信機構

躯体頭部に搭載されている情報処理機構及び指揮管制用念導波発生機構機構。
魔導波探信儀から取得した情報と、友軍からもたらされた情報を統合し、念導波によって送信することによって、戦術データリンクのハブとしての機能を実現している。
交戦・戦術階梯ではデータリンクのハブとして、作戦階梯ではノードとして各級部隊指揮官の戦闘行動を支援する。

火器管制機構

躯体頭部に存在する魔力制御及び魔法発現座標の管理機構。
躯体が制御する魔杖と人工妖精に対する魔力配分を制御すると同時に、魔導波探信儀から提供される情報を基に、魔杖から行使される魔法の発現座標計算を実施する。

人工妖精生成機構

躯体下腹部に存在する人工妖精生成機構。
魔導炉から生成される魔力を使用し、目的に応じた人工妖精を生成する。
生成された人工妖精は、脚部射出孔から排出され、実体化する。

戦闘機動機構

躯体脚部に内蔵されている航空魔術発現機構。
重力操作による高い運動性を実現する他、無重力空間や水中における機動力確保にも使用される。

非魔法文明浄化翼発生機構

躯体背部に搭載された戦略魔術発現機構。
魔法動力を除く全ての動力及び兵装を無力化する大魔術の発現を可能とする。
実戦における効果は実証されているものの、本機構は試作段階である。
長時間の連続稼働は躯体に著しい負荷を発生させうることに注意を要する。
また、本機構の使用には倫理員会の承認を要する。
ただし、一般待機命令下においては所定の要件を満たす状況に限り、疑似人格の判断による限定使用が認められる。