1番でいたいんです

作成日時: 2020/03/12 19:43:42

「ねー、まだ食べるの?」

諒太
「んーだってぇ、まだ食べてないメニュー、いっぱいあるぞ?
 折角の食べ放題だから、全制覇するっていったろ―?」


「そうだけどさぁ……」

諒太
「……なんか、機嫌悪い?」


「別にー。気のせいじゃない?」

諒太
「そうかー? それなら……もぐ、いいんらけろな、むぐむぐ」


「……そんなに美味しい?」

諒太
「む……んぐ。これ、澪もさっき食べてたじゃん。同じやつだよ?」


「諒太君の感想を聞いてるの」

諒太
「美味しいぞー? ほら、澪にも、一口やるよ」


「お代わりしたかったら自分で取りに行けるって」

諒太
「いいから、あーん」


「……あー、ん」

諒太
「な、美味しいだろ?」


「ん……美味しい」

諒太
「んー、でもさぁ」


「なに」

諒太
「僕はやっぱり、澪の作る飯が、一番好きだな。
 お店の料理も美味しいけど、澪のは、ただの美味しいじゃなくって……幸せの味?
 僕しか食べられない味だからな!」


「っ……あ、そ」

諒太
「あ、ちょっと機嫌、なおった?」


「うっうるさい、別に普通だってば」

諒太
「へへー。帰ったら、おやつ、期待してるぞー」


「まだ食べんの!?」

諒太
「澪の料理だから、食べるんだよー。もう料理に、嫉妬しないように?」


「うっ、し、してないってばばか!」
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2020/03/12 19:43:42
最終更新日時:
2020/03/12 19:43:42
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