誰かの日記

作成日時: 2022/03/01 03:02:25
日記…を書くのは正直得意ではない。
だが、今の状況を整理するためには必要かとも思ったので書くことにした。

2021年8月◼️◼️日
地獄が終わり、地獄が始まった…。
あんな終わり方は一番有ってほしくなかった。
せめて…せっかく再会したのだから、もっと話したかった…いや、傍で手を繋ぐだけでも良かった。
届かなかった手と、どんどん強くなる凍えるような寒さ、あの女の嗤い声を思い出す度に震えが止まらない。
誰か…助けて…怖い…

2021年8月◼️◼️日
人気の無い廃墟で怪我をした男性を見付けた。
結構な大怪我だったけど、偶然自分の知り合いだと名乗る男と共に見付けた病院は、機能していて彼は一命を取り止めた。
奇跡だって医者も驚いていたし、自分自身も安堵したのを覚えている。
医師に指摘されて今さら気付いたけど、彼らは自分と同じドッグタグを下げていた。
その時、同じタワーマンションに住んでいる事を知った。
怪我をしていた男はその後直ぐに完治したものの、記憶が無いのも有ってほっとけないので、自分の部屋に同居する事になった。
今は、彼らに話を合わせる事が賢明だろう…

2021年8月◼️◼️日
◼️◼️が居ないかと、海岸を散策中で妹を見付けた。
記憶に一部、障害が有るようだった。
自分を認識出来ないらしい。
今の自身の状況では…まぁ仕方がないと思うことにし、『あのときの事は事故だ』と、言い聞かせ、一旦落ち着かせる事に成功した。
嘘を付き続けるのは正直…ツラい…