移し身人形についての伝記

作成日時: 2019/03/26 19:57:18
古来より伝わる妖怪「移し身人形」
それは人間でないもの達が人間になる事を望んだ為生まれてきた妖怪と言われている。
彼らの目的は単純であり「人としての生活をすること」
それだけなら無害であるがその手段が「生きている人の記憶、姿を奪い成り替わる」のである。
そして同じ人間が出来上がらないように奪った当人たちの命を奪ってしまう。
その後何食わぬ顔で人々の生活に紛れ込もうとするのだ。

彼らを見分ける方法はいくつかある。
それは身体に「線」が入る事。なり替わっても元は人形のせいか消せないのである。
その為彼らはその部分を化粧や包帯等で見えなくし、ごまかしている。
また、バレるのを恐れてか裸を見られることを異常に嫌うようになる。
恋人や家族に違和感を感じたらこれらを確認してみるのも手である。

ただ、記憶、姿は生前の彼らとは何の違いもない。本当に「移し身」の存在なのである。
気づかなければ、そのまま本物として一生を終えるだろう。
彼らは悲しい存在なのかもしれない。人として生きる為に生まれた存在。
そして気づかれればまた人としては生きれなくなる存在。

彼らの存在に気づいていてもそっとしておくのが残されたものと彼らの為であるのかもしれない。
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作成日時:
2019/03/26 19:57:18
最終更新日時:
2019/03/26 19:57:18
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