燐寧さんの経歴

作成日時: 2021/12/18 09:48:26
1997生、2011年没・リターナー化、2013年8月に最終人類史に転移
TOKYOエゼキエル戦争2013年/最終人類史2021年時点で16歳

(大まかな出来事)
1997年4月7日:
東京都内の大学病院で誕生。生後すぐにチアノーゼが見られた。
チアノーゼの原因究明のために詳細な検査を行った結果、重い先天性心疾患が判明。
1997年4月21日:
心臓手術が行われ、成功。ただしこの際の心臓の血管に対する処置が遠因のひとつとなって、後に直接の死因となる心不全を引き起こすこととなる。
2001年3月:
心疾患はこの時点では落ち着いていたが、非常に病弱・虚弱な体質で断続的な長期入院が続く状態。そのため両親は幼稚園には入れないことを決断。
2001年4月~2004年3月:
同年代の子供が周囲に殆どいなかったり、貴重な友人が出来ても先立っていく環境で育つ。主な話し相手は母と看護師で、医者のことは怖がる傾向があった。
両親からは溺愛されて様々なものを買い与えられており、ビデオゲームが趣味として定着したのはこの時期の後半。
2004年4月~2010年3月:
この頃は体調が快方に向かっており、定期的な通院で経過を見るという前提で、一人での外出も可能と医師が判断していた。そのため両親の勧めで都内の名門私立小学校(高校までエスカレーター式)を受験し、合格。
ただし実際には体調を崩しての早退・自宅療養や数カ月単位の入院が頻発しており、同年代の子供の心理的な成長の早さや遊ぶ機会の多さも相まって、周囲との友人関係はどうにも距離感の遠さが否めないものになってしまった。
家で一人でいることが多かったこの時期に結構多くの映画やアニメを見ており、サブカルにわりと詳しいのはそのため。
2010年X月Y日:
TOKYOエゼキエル戦争、開戦。(宿敵に設定できるアークデーモンと大天使の設定から仮定)
これが燐寧の中学入学より先か後かは不明だが、いずれにせよ学校は開戦後も暫くは存続し、少なくとも中学に進学した事実があるものとして暫定的に扱う。
2010年4月:
燐寧、中学に進学。

(以降は事件が起きた順番だけ記述しておき、時期はふんわりとイメージするに留めて、公式設定の開示以降に具体的な日時を確定させる予定の出来事)

TOKYOエゼキエル戦争の本格化によって、燐寧が住む地域も混乱状態に陥る。
学校は生徒・教師に何人かのディアボロス覚醒者が現れたことから、近隣住民の避難所と防衛拠点を兼ねる形でまだ存続していた。

燐寧の母:一里塚・琴莉(いちりづか・ことり)がアークデーモンの破壊活動に巻き込まれて死亡。
これを受けて、燐寧の父:一里塚・磐雄(いちりづか・いわお)はアークデーモンへの復讐心から大天使のシンパとなってしまい、その狂信的な様子に燐寧は恐怖を覚える。
大天使への礼拝の参加を強制されそうになり、決死の家出を敢行。以降、学校に避難民の一人として滞在する。
なお、琴莉の肉体は粉々に消し飛んでいるため、後の燐寧のように蘇生されることはなかったようだ。

燐寧が通う中学に勤める美術教師であり、カースブレイド×リアライズペインターのディアボロスでもあった女性:椿木・愛名(つばき・まな)が、学校滞在中の燐寧の庇護者となる。
彼女はディアボロス覚醒者を中心とした生徒主導の対クロノヴェーダ抵抗活動組織「TOKYO防衛部」の顧問を務めており、燐寧にも部への加入を許可する。
たった数カ月のことだが、そこは病弱さに起因する孤独を背負ってきた燐寧にとって大切な居場所になった。
また愛名への個人的な想いも強く、ほとんど恋愛感情と言って良い思慕を募らせてもいたようだ。
加えて、愛名のマイペースな振る舞いは現在の燐寧が取る言動の原型になっている。

学校の避難民の中にアークデーモン信奉者の集会が混ざり込み、その思想が急激に生徒たちに浸透していく事件が発生。
物資の枯渇と人員の戦死によって、TOKYO防衛部を含む学校側の対クロノヴェーダ組織は疲弊しており、この状況を阻止できなかった。
そしてついに、学校内でアークデーモンが召喚されてしまう。そこに大天使が乱入し、ディアボロスと三つ巴の戦いが発生。
激しい混乱の中で燐寧は心疾患を再発し、急性心不全により死亡する。
最終的に戦いは大天使陣営の勝利に終わり、燐寧の亡骸は磐雄からの大量の喜捨を受けていたクロノス級大天使:サラカエルによって回収された。

燐寧の死体はサラカエルの「奇跡」によってリターナー化。自我を制限され、大天使の忠実な下僕となる。
この間、学校の崩壊によって各地に四散したかつての学友たちを相手にスパイとして振る舞っての情報収集や、時には暗殺や誘拐すらも行っていた。
やがて燐寧がクロノヴェーダの手先となっているという情報は、愛名の耳にも届くことになる。
学校の崩壊を止められないまま、多くの教え子たちが犠牲になったにも関わらず生き残ってしまったことに負い目を感じていた彼女は、
燐寧を誘い出すと、自身の命と引き換えにした大いなる「呪い」という形で、ディアボロスの因子を移植した。
こうして自由の身となった燐寧は、皮肉にも師と同じ「生き残ってしまった苦しみ」を抱えながら、クロノヴェーダと戦い続ける宿命を背負った。
なお、この後に磐雄がどうなっているのかは杳として知れない。娘としては、一発殴ってやりたいから生きてて欲しい、とのこと。

愛名の死体から回収した暗号メモをもとに、各地で抵抗活動を続けるディアボロスたちに接触しながらクロノヴェーダと転戦する。
リターナーとしての特異な身体的特性によって、危機に瀕しながらも肉体の完全消滅に至ることはなく、実戦を通じて応用的なサバイバルスキルを多く学んだ。

転戦生活の中で、大天使の重厚な装甲を破砕して戦う術を模索した結果、悪魔の外殻を素材とした巨大鎖鋸剣≪テンペスト・レイザー≫を作成。化け物には化け物をぶつけんだよ。
なお、燐寧一人で作れるものではないため、対クロノヴェーダレジスタンスの中にいた技術者の協力を受けている。
≪テンペスト・レイザー≫を相棒とする以前は愛名から受け継いだ妖刀を使っていたが、今はもうそれを抜くことはない。

ディアボロスとして東京を放浪している最中、廃墟で出会った一匹のオスの黒猫と友情を育む。
しかしクロノヴェーダとの戦いで猫とは悲劇的な別れを経験することになり、彼の残した残留思念は≪テンペスト・レイザー≫に宿る怨念の列に加わった。

燐寧は死に場所を求めて戦い続けたが、運命は彼女に休息を許さなかった。
リターナーのディアボロスはそう簡単に消滅を迎えられるものではなく、燐寧自身にも、積極的な自殺よりは生き残っている誰かを護ることを優先してしまう優しさがあるからだ。
だが2013年8月15日の最終決戦で、彼女もついに避けられない「終わり」を迎える。
あれほどに望んでいた永遠の眠りが目の前にあるというのに、喜びはなかった。結局何も成しえないまま消えていくのだから。
このままでは死ぬに死ねない。大切なあのひとに顔向けできない。悔しい――そんな想いが、今となっては曖昧な末期の光景を染め上げる。
そして次に目が醒めた時、燐寧は新宿島にいた。ここから彼女の三度目の、そして最期の生が始まるのだ。