キリカ設定

作成日時: 2020/03/28 02:55:49
イラストマスター様、MS様へ
いつもありがとうございます!
自分がこの作品を楽しめるのも皆様のお力のおかげです!

MSさんへ補足:リプレイ内でのキリカの衣装はJCやBUで描かれているものならばどれを描写していただいても大丈夫です。
こちらからは指定することもないので気に入っていただいたものがあれば自由に描写してください
もちろん特に言及してくださらなくてもOKですよ!

UDCアース出身で人間の女性
25歳
かつてはUDC組織に所属していたが、現在は辞退している
所属していた機関も現在は別の機関と統合されたために既に無い
最も彼女の仲間達は既に全員死亡しているが

戦闘傭兵であり人形遣い
組織を辞したために、現在はUDCエージェントではないが邪神の脅威や危険性を十分に認識している
が、現状は人形遣いの要である「からくり人形」がほぼ機能していないために、戦闘傭兵としての能力のみで依頼に赴いている

元々はUDC絡みの事件で惨殺された一家の生き残りで、まだ小学生で身寄りがなかった彼女は、本来は記憶を消された後に施設へと連行される予定であったが
キリカの強い意志を見た当時の隊長が猟兵をサポートする自身の組織へと彼女を引き取ることを決める
組織内で数々の学習を行いながら学校へ通い、16になってからはアルバイトの名目で組織に仮所属し、働き出す。
その時の所属部隊は「もう一つの家族」と呼べるほど、彼女にとっては安らぎの場所であった

彼女が18の頃に「セリュ・レグルス」と言う名前の猟兵でもある女性サイボーグと組織を通じて知り合う
何度か彼女の任務をサポートしていくに連れて二人は無二の親友と呼べるほど友情を深めていく

大学を卒業すると同時に組織へと正式に採用されたが、初任務の際にセリュと彼女をバックアップするため現場で活動していた部隊が召喚されたUDCに殺害されてしまう
キリカもその部隊にいたために致命傷を負うはずだったが、セリュと部隊の面々が最後の力を振り絞りキリカを庇ったため、重傷となるもなんとか一命を取り留めた
彼女たちにとってもキリカは友であると同時に愛すべき娘であり、妹のような存在であったのだ

UDCに二度も家族を奪われ、一人生き残ったことに一時期は絶望していたが、
やがて自分自身に親友と同じ力が芽生えたことを知る
力を得た彼女は、自分を庇って死んだ仲間達の意志を継ぐことを決意
所属していた組織が統合、解体されたため組織を辞し、一人異世界を渡り異形を狩る猟兵となった
自分に降りかかった悲劇を誰にも起こさせないために

絶望的な辛党。
程々に辛いソースをバカみたいにかけるのではなく、バカみたいに辛いソースを程々に掛ける感じ。
ジョロキア、ハバネロ、カイエンペッパーと言った唐辛子系統からホースラディッシュやマスタード、ワサビと言った痛みを伴う辛さまで何でも好き
ホットドッグのケチャップとマスタードの比率がおかしい
だけどどんなに辛いものを食べても内臓はダメージを受けない
翌日のトイレで呻かないレベル

ちょいSっ気がある
相手をいたぶる戦い方とまでは行かないが、挑発した相手が激昂する様を楽しんだりはする
たぶん憤死した相手を見たら吹き出すぐらいはする

無表情に思えるほどクールだが、感情の振れ幅がやや小さいだけで抜け落ちてるわけではない
セリュには「私よりメカっぽーい」と言われてたりした

本来であれば組織を抜ける際は記憶消去措置を受けるはずだったが猟兵となったために免除された

使用武器は人形と銃器がメイン

デゼス・ポア
その名前に「絶望(désespoir)」を隠した、血を流す呪いの人形
無邪気な哄笑とも嘆き苦しむ嗚咽ともつかない声を上げる
笑い声はその都度ごとに違い「キャハハハハハハ」と言う少女のような可愛らしい物から「ヒヒヒヒヒャハハハハハ」と言う不気味なしわがれた老婆のようなものまで様々であり一定していない
だが、その声はどれも同じ女性の者であると言う事だけはなぜか聞いた者には理解できるという
主な攻撃方法はその身から飛び出る無数の錆びついた刃による強い苦痛を伴う斬撃
かつてキリカの仇であるUDCを目の前で食い殺した主のいない操り人形であり
キリカの力を認めているかのように彼女に付き従うが、目の前で仇を殺されたキリカの心はこの人形のせいで宙ぶらりんとなったため、キリカは意図的に避けていた
だが、猟兵となって幾多の友と触れ合ううちに、自らの中に眠る力を認め、彼女の主となることを決意する
見た目は可愛らしい人形だが、底の見えない闇のような眼孔が穿かれた不気味なオペラマスクと、棘のように全身から生えた錆びた刃物がその異様さを物語っている
キリカと同じく異形に対し非常に強い憎しみを抱いているために、その刃は全て敵対するオブリビオンにのみ向けられる
また、彼女を受け入れたことによりキリカのUCは全て変異し、以降はデゼス・ポアを組み込んだ戦法を取ることになる

VDz-C24神聖式自動小銃”シルコン・シジョン”
シルコン・シジョンと言う名称はフランス語で割礼を意味するがこれは俗称であり
「VDz-C24神聖式自動小銃」あるいは単に「C24ライフル」と呼ばれる事が多い
銃自体に洗礼が行われており、そこから放たれる弾には聖書の箴言が込められている
戒めの言葉を持って敵を討つため、「割礼」の他に「聖歌隊」や「伝道師」の異名も持つ
クリムゾンカラーのハンドガードに走る黄金のラインは尋常ならざる力に満ちている証である

強化型魔導機関拳銃"シガールQ1210"
シガールと言う名称はフランス語で蝉を意味する
銃声がけたたましく響くことから付いた俗称だが、好んでこの名を使う者は多い
小型で軽く、携帯性が高いマシンピストル
由来がすでに失われた程に古い秘術で強化がされており
放たれた弾丸には物理以外にも魔術的な力学が作用しており、その威力はドラゴンの皮膚すら貫くと言われ、一般的な拳銃とは一線を画す
取り回しがよく、セレクターでセミオートとフルオートの切り替えが可能だが、フルオートで撃ち続けると暴れ回る銃身の制御が難しくなるため、銃弾を周囲にばらまく使い方でも無い限りキリカは指切り撃ちで対処している
銃身を彩る黄金のラインは魔術強化の副産物であり、トリガーを引くと朧気に輝き、秘術の力を撃ち出される弾丸に付与する

オーヴァル・レイ
アームドフォートの一種だが、固定ではなく浮遊砲台という位置付けの兵器である
名前の通り卵形の形をしたそれは、使用者の念動力により意のままに空を飛び回り、各部に埋め込まれた宝石の様な特殊なレンズから非常に強力な粒子ビームを放つ
元はセリュ・レグルスが自身の技術力を用いて造り出した武器であり、この武器を使い彼女は幾多もの世界を渡り、数々の敵と戦ってきた
所有者の死と共に、この武器の役目も終わるはずであったが、死の間際に彼女が所有権をキリカに委譲した
自分の代わりに、大切な友人を災厄から守れるように、と
宙を自在に動くオーヴァル・レイで死角からの攻撃を防ぎつつ、砲撃で敵を追い詰めたらデゼス・ポアでUCを叩き込むといった戦法を得意とする

ユーベルコードのオーヴァル・ミストラルは周囲にこれらを呼び出し、自動迎撃やオールレンジによる攻撃を行う技である
敵に向けて放たれた無数の粒子線は相手の身体を千々に引き裂き、骸の海へと葬り去る

ナガクニ
鹿島神宮にて保管されていた龍の骨の粉末を混ぜ込んだ特殊鋼鉄で作られた短刀
その龍はかつて地震を引き起こし日本に壊滅的な被害をもたらしていたが、武甕槌と経津主の二柱の神が日本を大地に繋ぎ止める柱ごと龍を貫き抑えつけた
その時に零れ落ちた骨の破片を特殊粉末鋼と混ぜ合わせ作られているため、大型オブリビオンの身体の一部を切り落とせるほどの異常な強度と切れ味を誇る
鞘と握りも同じく保管されていた龍の革を用いられており、まるで自分の体の一部分のように馴染み、掌に吸い付く
近接戦においてはかなりの使い勝手の良さと威力を誇る

エギーユ・アメティスト
名称はフランス語で「紫水晶の針」を意味する美しい紫水晶が填め込まれた純白の革鞭
硬く鋭い紫水晶は先端にもあしらわれており、「蠍の尾」と言う別名も持つ
キリカの力で振るわれたその鞭先は光速を超えて変幻自在に動き、鋭い刃と化した紫水晶は一瞬で相手をズタズタにするだけでなく、オブリビオン達に対する強力な毒性を持つ
これは語源がギリシア語のamethustos(酔わせない)に由来する通り、本来紫水晶(アメシスト)とは解毒の効能を持つ石であるが、逆に人ならざる存在であるオブリビオンに対しては猛毒を与える事を意味しているため
前述した「蠍の尾」と言う名称はこの効果から取られている
単に物理的な力だけではなく、破魔の効果も宿した強力な武器である

マッキナ・シトロン
シトロン…と言ってもレモンではない
「機械市民」と言う名称のマシン”ブレス”ベルト
ハッキングや無線通信を行える高性能ウェアラブルギアで、空中に直接直感的な操作を行えるタッチスクリーンパネルを投射できる
更に本体には物理キーボードも搭載されており、これらを組み合わせることでより複雑な作業が行える

補足:マッキナはイタリア語で「機械」だが女性名詞でもある
フランス語で正式に言うならば「マキナ・シトロイヤン」だが、語感から「マッキナ・シトロン」とした

スクレットコート
対UDC戦において邪神から着用者を守るために開発された漆黒のレザーコート
皮革そのものに極めて高度な魔術秘儀を施されており、非常に高い強靭さと、羽根のように軽いしなやかさを併せ持つ
微かに植物のような香りが漂い、邪神の狂気と呪詛を防ぐことができる強力な魔術を乗せれられるこの皮革は金羊の革であり、錬金技術においての最高峰にして秘中の秘とも言われる呪物である
腕部には名称のスクレット(骸骨)の元となった白いアームギアが備え付けられている
このアームギアには高性能CPUが内蔵されており照準調整や反動抑制と言った銃器類のサポートを行える
また、本体自体も放射線、熱線、原子状酸素、極低温下などあらゆる状況下でも安定した耐性を持つ特殊鋼にマイクロメートル程度の厚さでライフル弾を跳ね返すことができる特殊被膜を吹き付けた物を使用しており
白兵戦でも高い性能を発揮する
もっとも、これくらいの硬さが無いとキリカの怪力には耐えれないが

ヴェートマ・ノクテルト
フランス語で「闇夜の衣服」を意味するバトルスーツ
インナーとして着込む場合もある
身体にフィットして動きやすいが、防刃と防弾に優れた性能を発揮し、各部に仕込まれたアシストプロテクターは作業のストレスと消耗を防ぎ
キリカの超人的な身体能力も合わせ、ほんの僅かな水分さえあれば一か月は無補給で作戦行動を続けられるほどの高い継戦能力を発揮し
脳からの伝達信号を察知する事であらゆる動作を補助できるため、敵攻撃への超反応や射撃時の反動を無くす事で正確な狙撃をも可能とする
また、このバトルスーツに搭載されたリミッターを解除することでUC【デュランダル】を発動することができる

パーソナルディフレクター
個人携行用のエネルギーシールド
大きさは拳一つ分程度で、腰部や腕部に取りつけることができる
作動すると特殊な不可視の力場が発生し、装着者の身体に沿って形成される
これは装着者の動作を一切邪魔しないが、外部からのあらゆる物理的、魔法的な攻撃に斥力を働かせて無効化させる
さらにこの力場を瞬間的に高出力で発生させて、自分以外の周囲を吹き飛ばす事や、体表を覆う力場が可視光を歪め、自身を透明化させる光学迷彩を発動する事も可能である
携帯時の負荷も少ないため、常にキリカはこれを携帯している

ユーベルコード

シアン・ド・シャッス
レベル×1体の、機体に数字が刻印された戦闘用にカスタムされた水陸両用ドローンを召喚する
召喚されたドローンはバルカン砲や光線銃を一門ないしは二門備えた軍事用ドローンであり
用途に応じて空中だけでなく、水面や水中への行動に適した装備に換装した機体を召喚することも可能
水中の場合は小型の対潜迫撃砲や魚雷、機械水雷等を使用して攻撃する
特筆すべきは合体融合によってドローンから戦闘ヘリや飛行艇、水上においては哨戒艇、あるいは潜水艇へと変形する能力であり
これによってあらゆる条件下における戦闘行動をサポートする事が出来る
操作はマッキナ・シトロン経由で行うため、遠隔から細かな操作を行う事も可能
名前の意味はフランス語で「猟犬」

プワゾン
即座に自分の体の全て、または一部分を薄い紫色の毒霧へと変化させるユーベルコード
毒性は糜爛、腐蝕、窒息、麻痺と言った強力なものから昏睡、嘔吐、酩酊、幻覚等の様々なバリエーションがある
名前の由来はフランス語で「毒」を意味し、また、過去にフランスの天才的な調香師が手掛けたパフューム(香水)の名前からとっている
近代に入るにつれ「プワゾン」はシリーズを重ねていったが、このユーベルコードの香りはすでに再現が不可能なため伝説ともなっている初代の物と同じであり
ブルーベリーの甘いトップノートから月下香への多面的なノートをワイルドベリー・コリアンダー・シナモンが引き締め、全体を蜂蜜の甘美な香りで調和させている
この誘惑を掻き立てる官能的な香りは、世界中の美を求める女性の羨望の的となった
アダムとイブのリンゴを模した形の深い紫色のボトルが、高級織物を思わせる鮮やかな緑色のモアレ模様の箱に納められている初代の「プワゾン」はキリカもプライベートで愛用している
香りもそうだが、ボトルが自分のイメージカラーの紫である所が気に入っているとのこと

ル・デルニエ・ベーゼ
魂を削るほどの極限まで精神を研ぎ澄まし、自らの気配すらも殺し、一発で相手を死に至らしめる弾丸を放つ
放たれた弾は距離に関係無く、そしてどんな装甲すらも貫いて敵の命に食らい付き終わらせる
オーヴァル・レイによるビーム粒子線やシルコン・シジョンやシガールQ1210の鉛玉などその場面において様々な銃器が対象となる
名前の意はフランス語で「最後のキス」
その名の通りこの世への別れを告げる一撃を表す
adieuとはフランスにおいて長い別れの時に告げる言葉であり、その語源は「a Dieu(神のみもとへ)」
Au revoirと違い、もう二度と会えないであろう相手に告げる最後の挨拶であり、敵に対する死の宣告である

ラ・ミラージュ
フランス語で「幻影」を意味する名を冠するUC
自らの身体部位の一つを近距離・遠距離を問わない様々な武器や銃器に変異させ、その特性を生かした行動を行う事が出来る
己の五体を武器とする、戦場傭兵の真骨頂ともいえる技であり、徒手空拳での拳や蹴り、さらにはタックルや頭突きと言ったラフな攻撃すら一撃必殺の威力を持たせる事ができる
武器も原始的な石斧からレーザー砲、さらにはグレネードやロケット砲まで多岐に渡り、瞬間ごとに部位の一つをあらゆる凶器に変えて次々と攻撃を撃ち込む様はまさに変幻自在の「幻影」と言える
変異した武器は常に最良の状態で現れ、弾薬なども無限に供給されるが、その入手経路は不明である

咎人の錆(エクスピアシオン・デ・ルイユ)
泣き叫ぶデゼス・ポアから放たれる錆びた刃が敵を攻撃するUC
その泣き声は深い恨みを持った老女が上げる断末魔のようでもあり、聞く者に強い不快感を与える
錆びた刃はデゼス・ポアの全身の何処からでも現れ、酷く腐蝕しているが恐ろしい程の切れ味を持つ
その正体はオブリビオンに対する憎しみが凝り固まった呪詛である
デゼス・ポアは世界に満ちる「絶望」を喰らい、その「呪詛」を刃が纏う錆へと変えている
ボロボロの刃は切り裂いた敵に苦痛を与えると同時に、その体内に呪詛を塗り込み、同時にそのオブリビオンが犯してきた罪の味を覚え、
再度デゼス・ポアが刃を放つ時には罪に相応しい更なる苦痛と死を与えるために敵を追い回し、その血肉を喰らうかの如く襲い掛かる
オブリビオンによって絶望の内に理不尽な死を迎えた者の涙で刃に浮かんだ錆は世界に暗躍するオブリビオンへの報いであり、それはつまり彼らが行ってきた非道が彼らに返ってきただけの事なのである
元々は自身の動作速度を極限まで跳ね上げ、作り出した分身体と一斉に銃撃を行うUCであったが、デゼス・ポアを受け入れたことによって上記の効果へと"変質"した

バール・マネージュ
デゼス・ポアから放たれる刃が執拗に敵を切り刻むUC
刃は全身の何処からでも出現し、切り付けた相手の命を奪うまで執拗に狙い、攻撃する
「咎人の錆」はこのUCから発展したが、かといってこれが下位互換と言う訳ではない
無数の刃による攻撃回数の増加、それらを一つの刃に纏める事による攻撃力の強化、さらには執拗なまでに敵を付け回し斬撃を浴びせる命中力の高さ
とそれぞれの特色を生かす事で、状況に応じて効果的かつより強力な一撃を相手に浴びせることができる
このUCを使う時、デゼス・ポアは無邪気で残酷な笑い声を上げて刃を走らせる
それはまるで切り刻まれ死んでいくオブリビオンの苦痛と怨嗟の呻き声で楽し気に踊っているようにも見えるという
名前は日本語で「弾丸の回転木馬」であり、そこから転じて「殺意の回転木馬」を意味する
その名の通り、踊り回って撒き散らされた殺意は、憎悪と死のメリーゴーラウンドとなって敵に終わらない「絶望」を与える
元々はキリカの周囲に様々な銃器を召喚・展開させることで状況に応じた射撃を繰り広げるUCであったが、デゼス・ポアを受け入れたことによって上記の効果へと"変質"した

苦痛の嵐(ドゥルール・デ・オラージュ)
デゼス・ポアから次元を切り裂く錆びた刃を放つことで、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃するUC
無数の錆びた刃は場所を選ばずに、どこからでも現れることが可能
次元すら切り裂いて現れるために、何もない空間から突如として出現させることができる
さらに刃は任意で操作可能であり、指定した対象だけを切り裂くことも可能
このUCが発動する時はデゼス・ポアは実に楽しげに笑い、その無邪気でしわがれた不気味な笑い声は対峙した者に不安を与え、
錆びだらけの刃は敵の身体に鋭利な傷口ではなく、抉って引き千切ったような無残な傷口を残し、それを受けた者は名が示す通り「苦痛の嵐」に苛まれ苦悶する事になる
元々はキリカの超人的な射撃技巧で弾丸同士の跳弾等を駆使し、あらゆる死角から狙った対象のみを狙撃するUCであったが、デゼス・ポアを受け入れたことによって上記の効果へと"変質"した

美味礼讃(グルメ・アドラッション)
デゼス・ポアがユーベルコードを含むあらゆる攻撃を文字通り全身で「食らう」事で発動するUC
喰らえば喰らうほどに、そしてその攻撃が凶悪で強力であるほどにデゼス・ポアは強化され
強化されたデゼス・ポアは狂ったような笑い声をあげ、恐ろしい程の速度で飛び回り移動する
攻撃能力も速度、威力共に底上げされ、通り過ぎた後は大量の敵が細切れになっている…と言った事も可能になるほど
戦いが終わるまでは、どれだけの敵を切り刻んでも笑い声は止まらず、オブリビオンを切り刻む時にはその狂笑は言葉にすらならない呪詛の声にも聞こえるという
元々はキリカ自身が特殊なコンバット・レーションを摂取することで自身を強化するためのUCであったが、デゼス・ポアを受け入れたことによって上記の効果へと"変質"した
名前の元ネタはフランスの政治家で、美食家でもあったジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランの1825年の著作であるPhysiologie du Goût(味覚の生理学)の邦題から

ディアレ・アリュシオン
いわゆるカウンターUC
完全な脱力状態でユーベルコードを受けることにより、懐に潜むデゼス・ポアがそれを喰らい無効化し
耳障りな金切り声と共に威力を増加させ排出させる
名前の意味は「幻想の排泄」であり、それを表すように弾丸や斬撃と言った物理的な攻撃だけでなく、幻覚や呪詛と言ったこの世非ざる技すら飲み込み、排出する
耳障りな金切り声は絶望した老婆の嘆きの声のような、あるいはあどけない少女が上げる狂った笑い声のような不穏な叫び声であり
己の技を返され、喰らった敵はまるで自身に対する手向けの言葉のようにも聞こえるという
キリカがデゼス・ポアを受け入れた時に発現した数少ない人形遣いとしてのUCである

ヴィヴァンディエール
支援系UC
マッキナシトロンから【ヴィヴァンディエール】に要請をする事で、陸海空のあらゆる兵器を受け取ることができる
配達方法は様々で、上空から投下することもあれば、自動運転でキリカの前まで運ばれることもある
【ヴィヨレット】はキリカのコードネームであり、フランス語で「紫」を表す
UC名にもなっている【ヴィヴァンディエール】はフランス軍連隊に従軍した女性酒保商人、従軍商隊女性の通称だが、これはあくまでキリカが支援してくれる相手をそう呼んでいるだけである
その正体は高次元における生命群であり、送り出される兵器は彼らがキリカの知識から再現して構成したもの
そのため、戦闘が終わればすぐに消え去ってしまうが、動作や威力は元の兵器と遜色はなく、キリカのいる場所であればどんな世界のどんな場所でも送ることができる
とある任務中に混線した通信が高次元生命群の思念と繋がった事で発動したUCであり、キリカと専属契約を結んだのも気まぐれとの事だが、キリカ自身は特に気にすることなく彼らを使っている
ちなみに兵器を生み出しキリカの元へ運ぶ事は彼らからすれば「ペンで紙に落書きする」程度の労力であるため、どのような兵器であろうと即座に送り出す事が可能である

ヴィヨレ・ドゥ・エクレール
分裂させた夥しい数のナガクニを空中に展開させ敵を攻撃するUC
その刀身には紫電が纏っており、刺突によるダメージだけでなく、敵の体内深くを雷の放射による爆破で念入りに破壊し
周囲に放射された雷はオブリビオンの力と生命を蝕む紫電の鎖となってキリカと敵を繋ぎ、対象が生き残った場合でも確実な死を与える
研ぎ澄まされた刃の光にも例えられる紫電はナガクニに練り込まれた龍の骨が持つ莫大なエネルギーの残滓である
UC名はフランス語で「紫の稲妻」を意味する

デュランダル
ヴェートマ・ノクテルトに搭載されたリミッターを解除することで発動するUC
リミッター解除により動作を補助するアシストプロテクターはあらゆる生物を越えた超高速移動を行うための強靭な人工筋肉へ、
脳の伝達を察知する各部センサーは逆に小脳の受容体を刺激して非常に強力な念動力の使用を可能とする増幅器(ブースター)へと変わる
その効力はどれも凄まじく、特に念動力は地上から成層圏を飛ぶジャンボジェットを簡単に掴んで破壊するほどの威力を出す
だが、代償も相応に高く、常人であれば数歩動くと3秒も持たずに肉体が骨ごと液状化するほどの高熱と重力加速度を受け
また、念動力だけを使う場合でも電気信号の増幅に耐え切れず一瞬で脳の全神経が死滅すると言った反動がある
猟兵であるキリカですら、この能力を使うと「寿命が縮む」ほどの苦痛を伴うので長期の使用は推奨されていない
本人にとってそんな忠告はどこ吹く風だが
UC名の「デュランダル」はフランスに伝わる天使から授けられたと言われる聖剣の名前であり、その活躍を書いた叙事詩「ロランの歌」はそのままこのUCを使用する際のコード名となっている
使用者を破滅の危険に晒すUCに「不滅の刃」を意味する聖剣の名を付けられたのは皮肉な話であるが、キリカとしては割とその皮肉も含めて気に入ってるらしい

罪過の棘
エギーユ・アメティストの先端に輝く紫水晶に対象の心を強く揺さぶる魔力を込め、その魔力ごと鞭先を敵に叩き込むUC
鋭い鞭先は対象を傷付ける事は一切無いが、その心を強く揺さぶり「罪悪感」と言う感情を増幅させる
自分が今まで犯してきた罪、それらに対する罪悪感は強い悔恨となって対象の心を容易く砕き、戦場では決して持ってはいけない人としての心を兵士に思い出させ、この技を受けた物はそこに居ない筈の肉親や恩人、恋人に許しを請い、泣き崩れる
キリカ曰く「非常にタチの悪い技」であり、主に非殺傷の対象に使う鎮圧用のUCである
熱狂を表す「赤」と冷静を表す「青」が混ざり合った紫はそのどちらでもない「平穏」を表し、ヨーロッパの古い口伝では紫水晶は行き過ぎた熱狂を覚まし平穏を迎えるための石として重宝されたという
戦場への熱狂も、自らの罪を俯瞰する冷静さも奪われた兵士はただの人間となり、戦場に渦巻く恐怖と己の犯した罪への悔恨で心を折られるのだろう

ク・デ・トキシック
海洋生物である芋貝の能力である毒銛を更に強化して使うUC
アンボイナガイを代表とするイモガイ類は歯舌を発達させた矢舌とも呼ばれる毒の銛を撃つ事が可能であり、撃ち込まれた獲物はその体内に神経毒を注入され麻痺する
また、外敵に対してこの毒銛を撃つ場合があり、特に前述したアンボイナガイ等の魚食性や一部の貝食性のイモガイは、毒性の強さがインドコブラの数十倍と言われるうえに血清も存在しないという非常に凶悪な毒を持つ。
このUCは小型生物のみならず人間すら容易く死に至らしめるイモガイの能力を更に強化したものである
プロセスとしてはまず体内の鉄分やカルシウムで銛を生成、同じように体内で作られた様々な毒を銛に充填した後に、指や口、さらには目など体の各部位から敵に向かって射出する
この時に充填された毒はキリカの持つUC「プワゾン」と同じ物である。
射出の際は各部位の筋収縮を使い、主に身体の末端部(指先や足先等)から強力な勢いで発射する
その威力と速度は自在に変える事が可能であり、速度と威力を増せば水中でも難なく超硬合金の板を貫く程
射出の威力もそうだが、銛自体も特筆すべき硬さと鋭さを持つ(実際にイモガイの毒銛はダイバーのウェットスーツすら貫く)
生成する銛の大きさも自由に変える事ができ、指先から発射する極細の注射針のような銛から、手首から腕と同じ太さと長さを持つ銛を発射する事も可能で、状況や相手によって使い分けることができる
さらに、銛自体にも鋭い無数の返しが付いており、一度刺さると容易には抜けず、敵に毒液を注入し続ける
名前は「Coup de Toxique」
フランス語で「有毒な一撃」を意味する
プワゾンと似て異なるという意味でトキシック=毒素の名前を付けられており、これは言うまでもなく銛に充填された「毒素」である
基本情報
更新履歴
情報
作成日時:
2019/02/09 20:13:40
最終更新日時:
2024/01/31 18:49:27
記述種類:
標準

見出しリンク
更新履歴
2024/01/31 18:49:27 差分
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