刻印((笑))

作成日時: 2021/06/03 19:19:58
昔、本体に油性ペンで書かれた「相合い傘」……。
それが真実本当に消せたかどうかは、誰にも言いたがらないが…
油性転写が起きたのは、頬。そこは嘘ではない。

実際は、本体の油性ペンを消すに至れなかったので『隠蔽の魔術』を掛けている。
(技能の『物を隠す』はこれを仄めかしてる、趣味技能以外の何物でもない)

落書きの話を知る稀人は本当に限りなく少ないが……二人程度しかいないけど。
覗き込み対策に、強い意志で文字を隠蔽した上で強引に腹まで逃している為、依頼も行きたがらない。
(暴れる事自体は性根が武器なので好きなのだが、在り方のせい自身に縫い止める等でわりと危うい事をするため)


だって……集中が途切れれば、……見えてしまうから。
疲れ過ぎてぐったりしてると、隠蔽の魔術が薄れて見えてしまうから。
(戦闘中であれば滅多に気にかけないが平常心に戻るとだいぶ取り乱す)

マスクは予防線。人見知りの小さな壁説も嘘ではないが、もしもの時の最終防衛ライン。
普段は気合で隠し通してるため、マスクをずらしたところでわりと普通の顔をしている。
マスクを盗られた上で腹まで覗かれたら流石に羞恥が勝って、顔に浮かぶ文様があるだろう。




ひねくれたヤンキー属性持ちとしては
(内容の意味を考えると)
その模様は、大変、非常に……恥ずかしいのである。



……尚、水性で描かれた場合は容赦なく顔にでる。
あくまで、隠蔽の魔術は【油性ペンの文字】を隠す為に使っているからだ。

見えても構わない(水性なら書いてもいい)、というのは気を許した奴だけということになる。
素直じゃないので、遠回しに濁してしか言わないが。




相合い傘の刻印(ドライバー)化

バス停本体の消えぬ落書きを呪い呪っていた為にそうなったもの。
フィッダにとっては戦闘中に、過敏に血に酔い出す大本の(半分の)原因。
UDCを喰らう術式は何らかの理由で一切発動しない。
ただ、血が流れるものなら見たくなる。
悪い酔いシてると欲しくなる……その程度だ。
間違っても……舐めたいとかぶち撒けてやりたい、などと狂気的な感情は特に無い。
仮にコレを消すことが出来たとしたら。
匂いに悪酔いして血を渇望するのは、解消される、かもしれない。


……記号には、名前が記載されてるわけではない。
認識と、認知がないために見て取れないだけかも知れないが。
――ただ、"落書きの傘"があるだけだ。

あれは同時にグリモアでも有るため余計に消せない呪いと昇華したもの。
どうあっても呪いの産物である。
転送の術式を扱うついでに、召喚術として悪用もしているので……
必ずしも死ぬほどバス停のとって悪いもの、というわけでもないのだが。

絶対に見えないように厳重に隠匿されたものは、実は、もうひとつある。
"落書きの傘"その下に、とんでもなく下手くそな獣の落書きが在るという。
それは傘よりももっと前に、落書きされたもの。
バス停すら、いつからあるか覚えていない。

いぬとも、ねこともつかないなにか。
長い時間を過ごしたバス停の、"意志"を自覚したものが……
ただ得体のしれない"何かのらくがき"であったという、だけのこと。

……では、もしも。
落書きを見せてもいいと思えるほど親しい存在に、新しく書き込まれたりしたらどうなるか。
そんなもの、簡単だ。書かれた情報に、いずれ引きずられる。
歪な生き方が余計に歪になるだけだ。
おかしな特異体質の特性も合わせて自分の個性といつか未来で諦める日がくるだけだろう。


誰かのサイン(2020/03/14~2021/4/31)

真新しく本体に刻まれた古い文字のサイン。
動けず拒否すら出来ないままにやられてきた過去と違って
……書かれることを唯一許した、もの。
知ってか知らずか、"相合い傘"に沿って書かれたなにか。

書かれた情報に引きずられ、激痛に対してとても耐性もって開花させられた。
過保護な誰かが施した、自死を気にせず過激な戦闘ばかりするバス停へのおせっかい。

このシルシは普段全く見せないように厳重に隠している。
"いぬともねこともつかないなにか"よりも、さらに厳重に。
ただ書かれたものだとしても、不思議と嫌な気分はしなかった。
バス停にとっては、"誰の目にも触れてほしくない""宝物"。

情報に引きずられた部分はもっとあるが……。
それが"このサイン"が原因などと、口が裂けても言わないだろう。
何故か"寝るのが好きになった"だとか……
作り笑いと思われるかも知れないが"笑う演技をしよう"と思ったことだとか。


★【2021/01/01~2021/04/31】
グリモアである相合い傘も、誰かのサインも普段よりも隠蔽力を強めて隠している。
本体に描かれた呪いであり、大事なものだ。
気持ちが緩むと丸見えになっていることもあるが――今はただ演技範囲で誤魔化している。
「落書きの数だけ出会いと思い出があッた。……それだけの話だ」
基本情報
更新履歴
情報
作成日時:
2019/10/11 17:58:19
最終更新日時:
2021/06/03 19:19:58
記述種類:
標準