【グランドマスターの種族についての設定(以下この種に関しては寄生体と記述)】
・起源は地球上に生息する甲虫類と同様に、外宇宙からやってきた寄生体。
・元々は外宇宙の果て、別次元に存在する巨大生物の身体の一部が剥がれた物。軟体であり透明色で姿は見えない。
・寄生する生物の顔面に張り付き、元の顔と似た形状と色彩に硬化する
(ただ擬態が下手であり似てはいるが明らかに違う形状に硬化してしまう。)
・また寄生先から視覚情報やイメージを引き出し、形状を変化させることも可能。
・1度硬化するともう一度違う形状に変化させるのに100年~数千年程かかる。
硬化するために生成する酵素を溶かす成分の生成に時間がかかるため。
・寄生先の肉体からエネルギーを得るために、
宿主の身体の新陳代謝を上昇させ、身体能力や回復能力を向上させる。
また外敵から身を守るために特殊な技能を与える。
・寄生した肉体の人格は抹消する事も生かす事も出来るが、稀に自我の強い人物や精神的な相性で抹消出来ない事もある。
基本、自身の生存上の障害となる場合は抹消する傾向にある。
・寄生体によっての個体差は大小ある。また、知能や指向は寄生先にある程度影響される。
・寄生体それ自体は繁殖は行わない。寄生した生物の繁殖は可能だが、遺伝子情報に寄生体の情報が紛れるため、
産まれた子供は遺伝的欠陥を持ちやすい。
・寄生体の記憶は寄生する肉体を変えても保持されるが、長い間エネルギーを摂取しないと記憶が薄れていく。
・寄生体の故郷である外宇宙の果ての別次元は、人間が知覚する3次元よりも上の次元にある世界。
距離的には外宇宙の果て程離れているが、現実の世界と姿写しのように重なっている世界でもある。
別次元から直接的に現実の世界に干渉するには膨大な距離を移動する必要があるが、
データや思念といった物質に依らない情報は移動が可能。
・寄生体は寄生した生物の全ての情報を別次元に送付している。
(UDC機関の見解ではこれが寄生体がやってきた一番の目的とも言われている。)
・現在の猟兵達が「ヒーローマスク」と呼ばれるものの一部がこの種族
【グランドマスターの種族に関する歴史の設定】
・人間が猿の頃に寄生体がUDCアースに隕石と共にやってくる。
最初は種々の動物に寄生したが、
寄生によって身体能力が強すぎる上に形状が明らかに違うため群れを追われやすく、
また生き残っても生態バランスが崩壊し寄生した肉体の餌が無くなり死滅するケースが多い。
・紀元前、人間がある程度の文明を持ったあたりから、動物の形状をした寄生体達を人間が発見。
寄生体が自発的に取り憑いたり、人間が好奇心で被るなどで寄生。
コミュニケーションを持ち意思の疎通が図れるため他種族よりも生き残りやすく、
特殊な能力を持ったマスクと寄生先を神や英雄と崇める文明が多かった。
(動物の顔で人間の身体の英雄や神はだいたい上記のケース。ナラシンハやガネーシャ、バステトやクヌム等)
また寄生体の硬化した形状を基に、仮面やマスクと呼ばれる「人間が被る顔」の文化が発生する。
・中世に向かっていくにつれ人間が特殊な能力を持つ人々を恐れるようになる。
宿主が殺され、寄生体を呪いのマスクとして破壊したり、幽閉するようになる。
この辺りから形状をもう一度変えられるようになるため、生き残った寄生体は
人間が祭祀・演劇・医療・戦争等で使用されるマスクに形状を変えていく。
またこの辺りからUDC機関の原型が発足。
・近世から現代、UDC機関が発足し、この種の寄生体に対する研究も行われるようになる。
この頃になると力が強すぎる、あるいは攻撃性が強い寄生体は殆どが死滅している。
残っているのは人間とコミュニケーションを図り、寄生の対価として力を貸す等で「共生」するタイプか、
猟兵や人間に狩られる事を恐れ人間一般社会に潜み暮らしている「潜伏」するタイプがだいたいである。
たまに時代を経て、何らかの理由で秘匿されていた(呪いの仮面として、あるいはある宗教の御神体として)寄生体が
寄生に成功し蘇る事があるが、だいたいはUDC機関とグリモア猟兵により先手を打たれるケースが多い。
・レッド・グランドマスターと呼ばれるヒーローマスクは上記の寄生体の一つである、グランドマスターフラッシュと呼称されていた寄生体のクローン。
現在は人間の女性、赤井薫に寄生した自身の事をアカイ・グランドマスターと自称。
UDC機関が寄生体に関する研究を重ねた結果もちあがった、「人造ヒーローマスク計画」の技術を基に作られた。
クローンであるため他の寄生体のように、形状を変化させる事は出来ない。(もちろん本来の姿が透明色の軟体でもない)
しかし寄生した肉体の新陳代謝や身体機能を増幅させての、身体能力向上、回復能力向上は可能。
肉体の主人格がレッド・グランドマスターの場合は、クローン元のグランドマスターフラッシュのように
音を操る能力を発揮する事が出来るが、音を発生させることは出来ない。
また、寄生する肉体との精神的な相性によって副作用が発生する。
相性が良い場合は何も起こらないが、相性が悪いと主人格がレッド・グランドマスターの間は目や髪の色が変色し、身体機能が男性のものになる。
(肉体や精神面での大きな乖離により起こるものと思われている。自我を強く持つ必要があるため、自身の身体的なアイデンティティを獲得するために発生する副作用の模様)
また、この副作用による変化は直接肉体を変化させているのではなく、寄生した肉体と肉体に付属する情報を一度寄生体の故郷である別次元にアップロードを行い、
それを基に作成した肉体を別次元から置き換えているとの事。
レッド・グランドマスターの本体であるマスクを外す等で肉体を元に戻す際には、変化時にアップロードした情報をダウンロードし、3次元空間上で解凍する事で再構築する。
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