ディートヘルム・アモン(f09203)

作成日時: 2019/09/08 23:27:51

ディートヘルムについて

ダークセイヴァーの年中雪と氷に閉ざされた地で半人の異形と共に産まれた半魔のヒトガタ。
同じ胎から産まれた、ある世界ではUDCと呼ばれる異形を兄弟と呼び、身体に宿し共に行動している。

父母共に心中し息絶えた母から生まれいでた出生、
兄弟共々人でもなければ完全たる魔でもない半人半魔な性質から周囲には蔑まれ、
墓守の体で村落外れに追いやられていたが、ある日オブリビオンの襲撃で故郷を失った。

人間から受けた扱いは決して良いものではなかったが、
それでも兄弟二人を取り上げ、父母を埋葬し弔ってくれたことへの恩を感じていた彼は、恩に報いるべく旅立った。

表情も口調も抑揚に欠けるが楽観的ポジティブ思考でわりとノリよく饒舌な18歳男子。
天衣無縫と言えば聞こえはいいが、あえて飾らないのではなく飾る気というのが存在しないゴーイングマイウェイ。
困ったことに本人に悪意はない。人間的には残念の部類に入る。

出生

あるヴァンパイアの血族がいた。
栄華を極めたのも今は昔。次々新しく台頭してくる異端や同族達に圧され、
その勢威は斜陽の一途を辿っていた。

緩やかな滅びを受け入れられなかった彼らは、血族の女を贄として差し出すことで邪神の系譜に加わり、力を手に入れようとした。

贄に選ばれたのは、餌たる人間の男と心を通わせ、あまつさえ子を宿した裏切り者。
母子共に邪神へ捧げることで、血族の面汚しは再興の一助となり、
汚れた血の混ざった子は邪神の種と力を授かった現神にして血族の導き手になる…はずだった。

贄の女と愛し合った男の決死の乱入、贄の奪取により、捧げの儀式は不完全に終わった。
連れ戻し儀式を完遂させようとする追っ手から逃れるために、二人の逃避行が始まった。
だが、ただでさえ人間と後ろ楯を無くした身重のヴァンパイアが生きていくには険しすぎるダークセイヴァーという世界、
狙われ息つく暇もない旅路は二人を疲弊させていき、ついには二人心中の決意をするに至った。

雪が降り積もる中、種族を越え結ばれた二人は手を取り合い、崖下へと身を投げた。

『私達が不甲斐ないばかりに、生まれてもないのに道連れにすることになってごめんなさい。
せめてもの償いと最初で最期の贈り物として名前を授け記します。
ディートヘルム。ディートヘルム・アモン。
どうか死後は親子揃って穏やかに過ごせますようにと、祈りをこめて。』

……ある朝、集落の外れで見つかったのは男女の遺体と、遺書と見られる文書。
そして。死した母体から這い出た、異形とヒトガタ二人の赤子だった。
基本情報
更新履歴
情報
作成日時:
2019/09/08 23:27:51
最終更新日時:
2019/09/08 23:27:51
記述種類:
標準

更新履歴
2019/09/08 23:27:51