まるで白黒映画みたいな趣だ
僕は好きだがーー
このままだと忍びない
素敵な彩で染めてあげようじゃないか

僕は夜を招いてあげる
世界の一端を紺彩に染めあげれば
天を仰いでもほら、眩しく無い

君が描いた絵本のような
幼心に溢れた彩に沿うよう
老人の顔を描いた月を空へ
金平糖みたいにカラフルな星には
陸へアーチを描かせて

琥瑚さんのブランコ
僕が押してあげようか
ふふ、何処まで飛べるかなァ

蝙蝠の翼を広げれば
もっと高く押せるから
星に手が届く処まで
君をお連れしようか

その手の先に描くのは
夜空を溶かしたカクテルグラス
ほら、星が落ちて来たよ