バルタン・ノーヴェの参考資料

作成日時: 2022/10/09 23:51:39

●バルタン・ノーヴェ

(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)

【自己紹介】

「ハーイ! ワタシはバルタン・ノーヴェ、デース! 戦闘も家事手伝いも頑張りマスヨー!」

「生まれはまだグリモアベースに登録されてない(あるいはもう消滅したのかもしれない)世界デース!
産まれた時からずっと戦場にいマシタ。正確には産まれる前から数百年単位で戦争しっぱなしだったみたいデスガ……。詳しいことは知りマセンネー!
15歳くらいの時デスカナ? そこでの戦争が終わったので、別世界にジャンプしたのデース!
そこから神隠しラッシュ!→猟兵にスカウトされて猟兵に! っていう流れデース!
まー、初回ワープの時からどこの世界でも会話できていたので、元々猟兵だったのかもしれマセン。
何はともあれ、現在と未来に生きてマース! よろしくお願いしマース!」

【根幹事項】

どことも知れない戦場で産まれ、生後数日と間もなくサイボーグ手術を施された機械兵士。
改造手術を施されてるため身体のほとんどがサイボーグのパーツだが、
内臓兵器が主要な改造箇所となっているため、通常の姿では多様な絡繰り装備に身を包んだふつうの女性に見える。

真の姿を解放すると、かつての歴戦兵だった頃の冷徹な軍服姿となる。
戦争を経験したことで隠蔽されていた機能が解放され、
一定数の交戦記録を獲得したオブリビオンの似姿と能力を真の姿として展開することができる。

【能力について】

  • 収容能力
バルタンが猟兵になる以前から保持している機能。
身体の中に武器や道具、あげくの果てにはキッチンまで収容することが可能。
質量保存の法則はどこへやら。
彼女の体積を超える物量を収容しているが、今のところ問題なく出し入れできる。

  • 六式武装
バルタンの主力として用いる武装による攻撃。ユーベルコード。
もともとはパイルバンカーやチェインハンマーといった武装そのものを指していたが、猟兵になってから「切り札」として運用する際に起動するコマンドワードとなった。
六式なのに6個以上あるのは、謎。

  • 内蔵式武器 および 換装式武器
バルタンの武器は、通常収納されている。
内蔵式は主に胴体に収容されているパーツがあり、ガトリングガンや火炎放射器といった火器系統が対象となる。
換装式は主に手足に収容されているパーツがあり、パイルバンカーやチェインハンマーといった白兵武器が対象となる。
通常は出し入れに手間がかかるが、外部デバイスであるコルセットや指輪を用いることで即応して取り出すことが可能。

  • 骸式兵装
猟兵活動の中でインストールされていた、新機能。
強敵との交戦記録を基に、骸の海からデータを抽出。
そのオブリビオンの残滓を疑似的に纏い、彼らの異能を使用することができる。
ただし、乱用が過ぎればオブリビオンの人格に侵食され、記憶混濁や人格変貌の危険がある。
new! 渾沌氏『鴻鈞道人』との接触後、各骸式兵装がバルタンの意識にない起動が発生していた。今後の動向に注意されたし。

  • 模倣様式の追加情報
骸式兵装の解析を進めた結果、オブリビオンに依らぬデータも抽出できることが判明。
骸の海から掬い上げるのではなく、「語らう」ことで対象の姿や能力を模倣し、その異能を使用することができる。
オブリビオンの残滓を纏うよりは比較的危険性は低くなるが、自己侵食の危険はやはり、ゼロにはならない。

●バルタンについて

■以下、背後による独自の非公式設定。今後修正・変更の可能性あり。

【過去・故郷について】


(故郷の世界観設定。非公式)
https://pbwmemo.net/v/lo7ELq8w

 出自は、とある世界の野戦病院。両親ともに、戦禍に飲まれて死去している。
 少なくとも母体は、バルタンの出産直後に死亡している。
 一次的な戦闘終結後、偶然駆け付けたマッドサイエンティストたちによってサイボーグ処置を施された。
 その際、彼女と同じ病院内にいた孤児の新生児たちは、全員サイボーグにされている。
 女児たちは群体名バルタンと個別ナンバーを割り振られ、
「恒久的な、平和という非戦闘期間の構築」「現在起こっているすべての戦争の終結」
 という大義名分を掲げるとある指導者の元、兵士あるいは兵器として戦争に参加することとなった。
 彼女たちによって、その世界の戦争は順次鎮圧されていった。

 サイボーグ化により、生後数日の時点から記憶がある。
 情操教育は外部からインストールしたソフトウェアをもとに、適宜対応してきた。
 一般常識を「知識」として組み込まれているため、「経験」に関しては不足していると自認している。
 そう言う訳で、バルタンの故郷は産まれた時から戦場である。

【由来】

 バルタンというシリーズの9番目、異国の言葉で「9」を意味するノーヴェをつけられている。
 他の姉妹機たちも同様に名付けられており、全員がバルタンである。
 彼女たちには性も名も関係なく、「バルタンはバルタン」と主張している。
 初期の一名の離反者を除いた残り20体のバルタン姉妹機は、終戦まですべて健在であった。

 ちなみに、男性の兄弟たちはイベリカというシリーズ。登場の予定はない。

【猟兵になった理由・きっかけ】

 出生した戦争が終わり、平和になった世界に兵士……いや、兵器は不要となった。
 むしろ、存在することが新しい争いの火種につながるという博士の判断のもと、彼女たちは他所の世界へと渡ることとなった。
 (博士はグリモア猟兵ではなかったようだが、限定的な「界渡り」の手段を有していたようだ。少なくとも、博士の故郷との往復を可能としていた)
 実質的な国外追放ではあったが、悲観しているバルタンはいなかった。
 むしろ、新しい新天地に想いを寄せるものが多く、姉妹機たちが希望していた行き先の世界は、ほとんどが「次なる戦場」であった。
 バルタンも同じく戦地を望み、無作為に選ばれ到達した先はアポカリプスヘルであった。

 そこでしばらく奪還者生活をエンジョイしていたある日、神隠しに合った。
 一人飛ばされた先で、ある時は戦い、ある時は平和を享受し、幾度と繰り返し神隠しに合って行った。
 (バルタンの推測だが、『癖』のようなものがついてしまったのかもしれない、とのこと)
 あちこちの世界を流されていく中、2020年11月Xデー。キマイラフューチャーにて初めて猟兵と出会った。
 彼との出会いにより、彼女は「猟兵」という役割を知り、己の本分と見定めたのだった。

【セールスポイントは何か】

 彼女は頑丈な刃物による斬り込み、主に塹壕での切り結び経験から、白兵戦を得意としている。
 故郷から使っていた刃物は紛失しており、現在はサムライエンパイア製のファルシオンを振るうのを得手とする。

 しかし、バルタンとしての本領は、戦術レベルで運用される大量の銃火器による飽和攻撃にある。
 オーバーテクノロジーと言える博士の技術で造られ、そしてその遺産として彼女の脳にインプットされたデータをもとに外注していく武装の数々で、
 適切な戦場での破壊活動を繰り出すのが運用法である。
 博士の意向なのか、「生物兵器・化学兵器・核兵器」のNBC兵器は搭載していない。
 バルタンにもインストールされておらず、「経験」で存在を知るだけである。

 特出すべきは、その収容能力。平均的な人間と変わらない大きさの身の内に、尋常ではない数と重量の武装が納められている。
 これも博士の技術によるものらしいが、バルタンは詳しくはわからない。
 ポケットの数を増やしたり、範囲を拡張したりすることはできるが、その機能を他人に伝授することはできない。
 (おそらく、その博士によるテクノロジー流出防止のプロテクトが課せられているのだろうと推測している)
 生物を収容すると、出した時に圧死あるいは窒息死している。
 冷蔵庫代わりにはなるが、避難場所としての運用は困難、というより無理があるようだ。


【好き嫌いについて】

 自我が芽生えた頃から、メイドっぽいのは好きであった。
 おそらく、炊事洗濯清掃に励み、人々を笑顔にする奉仕活動にあこがれか、それに近い感情を抱いたのだろう。
 他のバルタンたちも同様で、戦後は全員メイド服を支給してもらって、集合写真を撮影してから散って行った。
 現在のバルタンの趣味は、もっぱら料理である。

 その後、渡航先のアポカリプスヘルにて、元気のいいサバイバルガンナーから「明るく振舞う楽しさ」を教えてもらった。
 それまで無機質・無表情だった表情を物理的に整え、彼女と同じように振舞うになった。
 それはとても楽しかった。
 存在意義(レゾンデートル)である戦闘行為のほかに、仲間と語らい団らんし、メイドらしいことを趣味とするようになった。
 一年ほどの活動を経て、突発的神隠しを受けて別れても、彼女との絆で育まれた「個性」は残っている。


【猟兵以外の人間関係で、重要な人は誰か】

 一応、博士の存在は重要ではあるが、創造主・命の恩人といったもので、親代わりにしても絆のようなものは抱いていない。
 慕ってはいるが、赤子を改造するような彼が死んだと聞かされても、さして衝撃は受けないだろう。
 悪党ではないけれども、倫理観が足りていないから。

 姉妹機たちも重要ではあるが、それぞれ好き勝手な道を歩んでいるため、心配はしていない。
 神隠しでそのうち3人と遭遇したことがあるが、元気に忍者をしたり、冒険者をしたり、戦闘機のパイロットをしたり、満喫していた。

 アポカリプスヘルのサバイバルガンナーの女性は、大事な存在であると言える。
 バルタンの今の性格を培った人であり、戦う以外にも楽しいことがあると教えてくれた、恩人である。
 ただ、バルタンが神隠しに合って間もなく、彼女は「オブリビオン・ストーム」の襲撃を受けた。
 仲間たちや避難民を護るため、単身で殿を引き受けた結果、遺体も残らず消息を絶っている。
 ……バルタンはまだ、その事実を知らない。


【補足】

バルタンの姉妹について。バルタン・ノーヴェが神隠しラッシュの中で出会ったのは、ウーノとドゥーエ、チンクエである。
バルタン・ウーノ:UDCアースに近似した、妖魔と呼ばれる怪異が出現する世界で、絡繰忍者メイドをしていた。《粉塵纏・破城槌》は彼女から教わった煙幕術。
バルタン・ドゥーエ:アックス&ウィザーズに近似した不思議な世界で、アコライトなる神官職のメイドになっていた。「プゥロテクションッ!」は防御魔法。
バルタン・チンクエ:ヤシマという日本のような世界で、天使の軍団相手に戦闘機を乗り回していた。軍属してたので詳しい話は機密情報。
他:多数。各々、人生を謳歌しているらしい。