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花のおもて2章@Loki
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【猫ひげ】 あんなに鮮やかなのにね 食べるものがこれしかないんだね 憐れみ含んで笑う ――『私』なら 可哀想って、この花を摘んで救おうとしたかな? 思ってる内に行動に出てたみたい あはっ、ちおりちゃんまた尻尾膨らんでる かわいい~冗談だよ カスミソウは食べられる前に手のひらの中へ だって渡せないもの、とは口に出さずに 『私』が好きだと云った花 たぶん云っていたのとは少し違う 似ているに過ぎない小さな花 永きを往きても それっぽっちか数えるぐらいしか『私』を知らないから か細い繋がりのひとつとして この花を咲かすのだ だから虹色の獣は 麻痺した隙を狙って本体ごと【私刑】に処す ちおりちゃん? なんだか君が隠れた気がして そっと顔を覗き込む
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