PBWめも
フレユール・ゼクスについての設定書き
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見た目 ・背は普通 ・年齢15(精神年齢9歳)(実年齢■■■歳) 口調 基本はオドオドとした気の弱い少年みたいな。 一人称:僕 二人称:君 〜さん キレたら(戦闘中とかで昂ったら) 一人称:ボク 二人称:キミ ねぇ、名前も知らないそこのキミ! もっと、もっとボクを満たしてよ!(翼ファサー) 分解を司る左半身、融合を司る右半身を持つ。 分解→色の無い色。虚色の翼:ロストカラー(透明or灰色or白) 融合→全ての合色。全色の翼:オールカラー(黒) フレユール→恐怖を齎す生物兵器としての名前 ゼクス→6番に「製造」された Furayeur:06 ─────── 過去編 とある世界の、とある施設で。 やけに明るい光に手を翳し、たくさんの兄弟と「不自由」という単語を知らずに育った、たった9年の短い月日。 僕はなぜ、ここにいるのか。そんな存在証明など、不要だった。 僕の意思も、誰の意思も、介在しない。影響しない。 やけに機械的な、|理想郷《ユートピア》。そこが、僕の生まれの場所。 「ゼクス」 そこで僕は、そう呼ばれていた。 あとで知ったことだけど、僕たちはそこで“管理”されていたらしい。 何かの目的のために。 それは、世界を救うものだった。 それは、世界を壊すものだった。 二律背反のようで、合理的な一つの理由によって。 ただ一つ言えることとして、その目的は、僕達にひどく冷たかった。 だって、あれだけ優しくしてくれたのに、途中で手を離すから。 だって、何も教えてくれなかったのに、突然に暗闇の中に放り出すから。 だって、「安心していいよ」「大丈夫」という言葉が、嘘だったから。 9歳になった時、僕の体に異変が起きた。 眼が、痛かった。気持ち悪くて、ぐるぐるして、視界の全てが歪んで潰れてバラバラになって、僕の前から消えたんだ。 あの時に消えた兄弟とは、まだ再会できてないんだ。 今となっては、その理由もわかるけど。 |アインス《1》も|ツヴァイ《2》も|ドライ《3》も|フィーア《4》も。 |フュンフ《5》も|ズィーペン《7》も|アハト《8》も|ノイン《9》も。 目を閉じた。 両手で必死に目を塞いだ。 何も見ないように下を向いて蹲った。 それを見た、今まで僕に優しかったおじさんは、今までで一番の笑い声をあげていた。 研究? 兵器? 救済? 破滅? わからないよ、そんな言葉。だって、教えてくれなかったから。 でも、後になって分かったんだ。 いつも僕にくれたあの笑顔に、理由があったんだってこと。 僕が得た力。それは死と再生の力。 左目で見たものはバラバラに分離して、最後には一面の“虚”が残る。 右目で見たものはぐちゃぐちゃに融合して、最後は全てが混ざり合った“黒”が残る。 その時は、短時間の制御すらもままならなかった。 結果として、この時点では僕は何もできなかった。 これは悲哀でも、諦めでも、自嘲でもなく、結果論。 この力はあまりに危険すぎた。なぜ、彼らがこの力を欲したのかも、わからなかったけれど。 僕は、真実を求めた。 でも、求めれば求めるほどその真実は壊れていった。 最後に、泣きながら、でも優しく僕の瞳を塞いでくれた|ツェーン《10》は── 目の前で、黒になったよ。 それでも、僕にとって、何か他のものとは異なった物だったらしい。 ツェーンが消えたあと、そこには黒くて細長い──包帯のようなものが残された。 不思議なことに、それだけはいくら見ても壊れない。 よくわからなかったから、僕はそれをポケットにしまい込んだ。 そして、僕は疲れて眠ったんだ。 次に目覚めた時、僕は全てを悟った。 今までは、どこかふわふわとして。寝て起きたら、元に戻るだろうと。明日には、また兄弟たちの元気な姿が見れるだろうと。根拠もなく思っていた。 だって、今までがそうだったから。 でも、それも幻想なんだって。 今まで感じた僅かな違和感が、ここに来て急に結びついてくる。 あの笑顔の意味。あの冷たい瞳。兄弟の泣き叫ぶ声。それでも、次の日には元通り。 あの楽しかった日々は、全部、全部、作り物だった。 ただ、感情のままに泣き叫んだ。 ただ、衝動のままに暴れ狂った。 ただ、後悔のままに倒れ伏した。 ただ、自責のままに──命を断とうとした。 ──そんなこと、できっこなかったけれど。 僕は、ただ、下を目指して歩き続けた。 下には、地獄があるらしいから。 僕にはそこが、お似合いだと思ったから。 ポケットに有るあの包帯を目につけて、もう崩壊した施設を歩く。 ここからが、僕の。「フレユール・ゼクス」としての命の始まり。 兵器じゃなく、一人の人間としてのね。
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