ビッグタイガーについて

作成日時: 2021/11/23 12:40:41
【分類】量産型キャバリア
【制式名】MBC-TL5074M2
【製造元】不明
【全高】タンクモード時2.5m、スタンディングモード時5.3m
【重量】基本重量57t
【動力】リキッド・リアクターNGB76251KK-400

装備、武装について
https://pbwmemo.net/v/KfDYVgSv

パイロット、チェスカー・アーマライトについて
https://pbwmemo.net/v/yEd4i04y

 数世代も前の型落ち品。
 なので変形を含めたほぼ全ての動作を手動で操作している。とても面倒くさい。
 搭載した自動システムといえば、オートバランサーと火器管制と長距離巡航システムくらい。
 AIなんて高価なモノは積んでいない。
 おまけに操縦桿がとても重い。

 全体的にずんぐりむっくりしたフォルム。
 整備は行き届いている筈なのに、どこか古さびた印象。

 設計上、主砲の薬室や弾薬庫がコクピット周辺に密集しているため、操縦席は常に火薬の臭いが立ち込めている。

 MBCは主力キャバリア、TLは可変機、M2はマルチロール(多用途陸戦機)モデルの改良型の意。
 本来は装備の換装次第で、地対空戦闘やら観測偵察など、活躍の幅を広げられるのが特色。
 しかし現在は予算の都合で地対地戦闘装備のみ搭載。
 大元の量産型キャバリアであるMBC-5074はパーツ数を絞って低コスト化を実現し、かつパーツの間隔にワザと隙間を持たせた設計が売りの機体。銃で例えるとAK-47。
 この設計は極地での運用において〝理論上は〟高い適応能力を発揮するが、代償としてコクピットの気密性は考慮されていない。
 なので生命維持装置などはパイロットスーツに丸投げする形だが、チェスカーはスーツを着用していない。

 機体のモデルはACの重量逆関節機体とガンヘッド507。


◆タンクモードについて

 見た目はデカい戦車。
 速度や旋回性が高く、走りながら戦車砲を撃つ事ができる。
 しかしUC【オーヴァードスパークキャノン】使用時は、移動に使うエネルギーも全て攻撃に回すため、フルパワーで撃つと動けない。一応、出力を絞って威力を抑えれば、攻撃しながらの移動も可能。
 タンクモード時に使用可能な火器は戦車砲と、副砲二つ、トレンチャーの合計4つ。副砲の変更はスタンディングモード時のみ可能。
 ブースター込みの最高速度は時速130km。多少の悪路でも直線なら時速80km台をキープできる。


◆スタンディングモードについて

外観はこちらを参照↓
https://tw6.jp/gallery/?id=156027

 逆関節を採用した人型重量キャバリア。
 二脚ながら非常に高い安定性を保ち、主に真っ向からの撃ち合いを得手とする。
 ただし旋回性能は並。タンクモードでの超信地旋回の方が早くてコンパクト。
 スタンディングモードで戦車砲を使用するには、ロックアンカーを地面に打ち込んで機体を固定する(構え体勢をとる)必要がある。
 UC【人力パトリオット】は基本的に機体固定をしたスタンディングモードでの使用を想定している。


◆変形について

 どちらへの変形も、"手動で"操作している。
 脚部を立ち上げたり、腕を畳んだり、重心移動など一つ一つを全てマニュアル操作している。とても面倒くさい。
 しかし、そのおかげで変形のバリエーションは意外と豊か。
 脚部だけをタンクモードにして機動力をあげたり、上半身を畳んで緊急回避したり等、多彩な動きができる。

 タンクモードへの変形は、立位の姿勢から正座し、腕をすぼめて縮こまるようなイメージ。
 この時、手に装備している片手火器が副砲になる。

 スタンディングモード時のキャタピラは、脚部の裏側に収納されている。キャタピラ自体は接地していない。

 変形機構のモデルは、ガンヘッド507と、アッシュアームズというスマホゲーの、戦車型ドールであるヘルキャットなど。
 

◆アルコールを燃料にできる、という設定について

 現在装備している動力源は、ガリル・エアクラフト・インダストリーズ製のNGB76251KK-400というリキッド・リアクター。
 通常のエネルギーインゴット以外にも、あらゆるエチルアルコールを分解し電気エネルギーに変換する事ができる。
 それこそウィスキーでも稼働する。
 ただしアルコールを大量に摂取すると、何故かビッグタイガーは酔っ払う。具体的には各種センサーがエラー吐いたり、モニターに砂嵐が走ったり、動かそうとすると千鳥足になったりする。
 理由は不明。

 このリアクターは正規品ではなく、元々搭載していたエンジンが壊れた後に購入したもの。
 販売していたのはジャンク市場のちょっと胡散臭い露天商。
 航空機企業の老舗であるGAI社が、そのノウハウを元に拵えた珠玉の一品である、という触れ込みに釣られて購入した。
 しかし、いざ実用してみた結果は上記の通り。露天商はさっさと逃げてしまい、クーリングオフも出来ずじまい。
 売り文句の真偽も定かでは無いが、まあ所によってはエネルギーインゴットより酒の方が安価で手に入るし、加減を考えながら使う分には便利なので、これでいいか、と諦めた。

 ビッグタイガーの名前は、この酔っ払いやすいリアクターにちなんで付けられた。
【酔っ払い→大虎→ビッグタイガー】
 名付け親は、このリアクターの購入者でもあるビッグタイガーの先代搭乗者の〝おっちゃん〟。


◆勝手に動く? という設定について

 MBC-5074が生産されていたのは、およそ100年前、今日まで続く戦乱の黎明期。
 かつて何処かの国軍に配備されていたようだが、今やそれも昔の話。
 幾人ものパイロットの元を渡り歩き、幾度となく大破を繰り返しては修理や改修を施されている。その為、シャシー含めたほぼ全てのパーツは、生産された当初の物から入れ替わっており、およそ原型を留めていない。
 それでもなお〝彼〟のアイデンティティを保証しているのは、型番を残したプレートと、かつてこの機体が戦場の花形(マスターオブウォー)であったという"逸話"。
 歴代のパイロットが連綿と語り継いできたそれらが〝彼〟の輪郭を形成した。
 〝彼〟は、ヤドリガミに至ろうとしている最中である。

 アポカリプス・ランページを乗り越えて以降、チェスカーと意思疎通ができるようになった。
 過去のトラウマに直面して、逃亡を選んだチェスカーを叱咤するようなタイミングで自我が開花。
 チェスカー自身は、詳しい理由やメカニズムを把握していないが、特に疑問もなく受け入れている。
 発語は無いものの、ディスプレイに文章を表示したり、簡単なジェスチャーでの会話が可能。
 口調や考え方はチェスカーの影響を強く受けており、若干口が悪い。
 下記は初めて意思表示した時の文面。
『どうした』
(What’s up?)
『まだやれる』
(We’er not dead yet.)
『9回裏ツーアウト』 『確率なら勝目なし』
(Maybe it’s at the bottom of the ninth, with 2 outs.)
『だが確率なんかくそくらえ、だろう』
(We both want to beat the odds, don’t we?)