自立駆動式多脚戦車型ウォーマシン 型式番号B-YY型

作成日時: 2019/12/30 17:17:54

機体概要

型式番号 B-YY
所属 銀河帝国軍直轄統治惑星アヴァブル
製造 テクロマイト社
生産形態  試作機
全高 2.66m
頭頂高 2m
本体重量 25.0t
全備重量 28.0t
装甲材質 彼方の欠片
出力 20,000kw
センサー有効半径 1,000m
最高速度 70km/h
武装 多元宇宙論解釈に基づくシュレディンガー的応用コンテナ

テクロマイト社の試作機で、頭部に深輪研究所製人工知能トゥメルギアスを搭載している。これにより完全自己完結型のウォーマシンとすることを可能にしている。大型のアームと小型の
サイドアームを使い分けることにより、基地建設から戦闘まで幅広い活動をこなすことが出来る。戦車型ウォーマシンと呼称されてはいるが実際の運用は大きく異なる。

『彼方の欠片』を用いた普及計画に基づき、B-CY型をベースに『彼方の欠片』を動力に用いたテストベッドとして開発された多脚戦車。開発には同作戦の下、多くの企業が参画し、急遽ロールアウトに漕ぎ着けた初の多脚戦車型ウォーマシンであり、戦場を選ばずどのような立地でも活躍することを主眼に置いている。

当初は対ウォーマシン用として開発されていたが、帝国によるウォーマシン次期主力戦力構想の導入により万能活動型ウォーマシンへと変遷していった。安定性と機動性の確保と下半身には多脚型無限軌道を採用している。動力炉は核融合電池と『彼方の欠片』を採用したハイブリッドタイプであり中型ウォーマシンでありながら多大な出力を発揮する。本機は他社が開発している人型ウォーマシンよりも戦車に近い機体とされる。

銀河帝国歴0065年には現在の原型が完成し、その後2号機から4号機までが性能実験の為第三実験区域へと運ばれる。初号機は性能実験中の暴走により廃棄が決定された。2号機以降はトゥメルギアスが自力で全てをコントロール可能な改修がなされた機体。

追記:
B-YY型はアヴァブル事変により先行した7機で生産が中止される事となった。

機体構造


  • 頭部

人工知能トゥメルギアスを有する。情報の収集を優先する事を考慮し、多眼式を採用。内部に帝国式迎撃システムと同様のレーダーを組み込んでおり瞬時に多くの情報を収集判断処理することを可能にしている。

  • 腕部

大小のアームを付けることで人間の行う作業とウォーマシンを使用する作業の両方を可能とする。その為に自由度の高いフレキシブル・アームが採用された。小さな工具から重火器の運用を可能とする。

  • 彼方の欠片

胴体部に格納しており無機物有機物を問わず吸収変換供給を可能とする。現行動力の3から5倍の出力を発揮する。緊急時には武装としての運用を可能としており機能変化の速度は0.02秒を記録している。また、機体の8割に『彼方の欠片』を使用している。使用することにより性能を30%向上することが確認されている。緊急時にはそれら全てを動力に変換し装甲外へ露出することにより生物的行動による離脱を可能にするが、侵食汚染が懸念されている。しかし、その強度は高く耐熱寒水塵ありとあらゆる面で優れている。

  • 下半身

開発時の技術的制約と二足歩行への信頼性の観点から、多脚型無限軌道を採用。当初最高速度は他社ウォーマシンと比較し速くはなかったものの、地形への対応能力は高く評価された。これは脚部構造の検証が十分でなかったが故に旧来の技術を導入した側面もあるが、耐久性においては二足歩行ウォーマシンを凌駕し、行動範囲の狭さを克服している。その後、『彼方の欠片』を組み込むことにより従来の速度が大幅に向上。これにより機動性の欠点を克服した。また、キャタピラの導入に伴い宇宙での活動が行えない事から、近年発見されたユーベルコード『ビルド・ロボット』を備える。既存兵器と結合することにより不足点を補う事が可能。

  • 武装

多元宇宙論解釈に基づくシュレディンガー的応用コンテナ
コンテナに偽装した幻想兵器。多重次元宇宙論に基づき異なる世界をトゥメルギアスにより観測し、コンテナ内部がシュレディンガー的応用により実像を確認するまで確定しないことを利用した兵器。理論上は既存兵器全ての攻撃手段を展開することが可能。幻想を仮想へと変換し実像を想像し創造することにより新たな兵装の展開も可能とする武装であるが人工知能という性質上少なからず暴走の危険性もあるため一部機能に制限がかかっている。

  • その他
各種ミサイルランチャーの導入も検討されたが計画倒れとなっている。