シビリアン・インダストリアル社

作成日時: 2020/10/17 12:47:55

企業概要


民間作業用の量産型キャバリアと作業用パーツの生産及び開発を中心に行う企業。
会社の拡大に伴い、現在は純戦闘用キャバリアとパーツの開発も始まっている。

民間作業用の製品が元ということもあり、整備性、安全性、頑丈性の高さが売り。
反面、純粋な戦闘用として見るとキャバリアの戦闘性能は一段落ちる。

また、重機や大型工具から転用された武装パーツが多いためか、武装としては奇抜な形状・用途の物が多い。
一方で単純な馬力に関しては既存のパーツにも負けない物もある。


代表装備(サンプル)

シリアル100番台シリーズ……携行型実弾兵装

ERT-D105/RS-A〝ウッドペッカー〟
『キツツキ』
マニュピレータで保持するクロムキャバリア用ライフル。
比較的軽量で取り回しに優れる。
加電圧式弾速変更バレルを採用しており、一丁で多くのレンジに対応可能であることが特徴。連射性に優れているが集弾性能に劣る速射モード、威力と貫通性及び射程に優れるが連射の効かない高出力モードを使い分ける。使用弾頭は25㎜完全被甲弾。
同社製コネクタのない機体で扱う際はメンテナンスハッチを開いて物理作業でチャンネルを切り替えないとモード切替が行えない点に注意。
ERT-D106/RS-A〝アルバトロス〟
『アホウドリ』
クロムキャバリア用100mm携行榴弾砲。
砲身を折りたたんでバックパックに懸架し、使用時には両腕のマニュピレータと腕部アタッチメントに接続して保持する。機体制御演算ソフトを弾道計算に転用した新世界エレクトロニクス製のOSとの連動照準制御による命中率と、直撃すればクロムキャバリアを一撃で撃墜することも可能な威力を誇るが、射撃時の反動の大きさ、両腕を塞ぐことと大重量による取り回しの悪さから使用する機体を選ぶ。使用弾頭は100mm仮帽付徹甲弾。
ERT-D107/RS〝ピジョン〟
『ハト』
携行型のキャバリア用サブマシンガン。
反動抑制機構が優れており、サイズのわりに集弾性が高いのが特徴。
新世界製OSとのリンクがあればより迅速かつ正確な照準補正プログラムに対応できる。
マニュピレータで保持するだけの銃器なので他社機でもサイズさえあれば運用可能。
その際は照準補正を機体の腕部制御で行う必要があるが、それを差し引いても小型軽量である点からサブウェポンとしての評価は高い。
余談だが、そのネーミングから「豆鉄砲」と揶揄されるレビューを目にした開発担当がレビューフォームに直に反論を書き込んだ珍事があった。

シリアル200番台シリーズ……固定式実弾兵装

ERT-D206/RS-S〝サンドパイパ-〟
『イソシギ』
ウェポンベイに搭載される小型熱センサ式追尾ミサイルユニット。
火力は控えめだが総弾数に優れる。搭載されるミサイルはキネティックホーミング弾頭であり、予め機体側で予測された目標の軌道に合わせ、従来の追尾ミサイルよりも鋭角な軌道を描く。高級弾頭であるためコストパフォーマンスという面では良くない。
ERT-D207/RS-B〝キングフィッシャー〟
『カワセミ』
バックパックに接続される大型ミサイルユニット。
クロムキャバリアのオーバーフレームを吹き飛ばすことを目的に作られた不燃性圧縮ガスが充填された弾頭であり、着弾しても周辺に延焼しない特徴を持つ(対キャバリア戦に限れば)パイロット非殺傷目的の兵器である。弾頭部に搭載されたエンゲージ・アイは簡易的なカメラユニットであり、敵機をロックオンすると映像認識を行いながら「目で追う」ように追尾する上、射出後はある程度の軌道制御がコックピット側で可能であるが、弾速が早いために自由自在というわけにはいかない。
ERT-D208/RS-B〝スターリング〟
『ムクドリ』
各部ハードポイントに接続可能な多弾頭マイクロミサイルランチャー。
3連装発射管で、電波ホーミング式の小型弾頭を最大21発装弾可能。
「とにかく弾幕を張る」ことを目的とした装備であり、1発の火力は低い。
都合上、背部装着装備の記号である-Bを割り振られているが、特に装備箇所を選ぶものではない。
発射制御をランチャー側で行うため、制御系統に命令信号さえ送れれば発射できる点から、珍しく同社製品の中では他社機との兼ね合いが悪くない売れ筋商品。
&s(){(OSによっては誘導信号の変換が必要。また、同社規格ハードポイントの接続を前提としているため、既成のジョイントを取り外すか切り落とすかして接続する必要がある。仕様外の運用であるため、公式のサポートサービス適用から外れることに注意)}

シリアル300番台シリーズ……光学、特殊力学兵装

ERT-D302/BX-A〝スラッシュ〟
『ツグミ』
シンプルだが堅牢な作りのプラズマエネルギーブレード。
新世界エレクトロニクスのリリース製品の中でも比較的早期にリリースされたもので信頼性が高く、最大出力で10mほどの光刃を展開し、5m幅の鉄塊を溶断することができる。
ERT-E312/BXS-A〝ハウリングホーク〟
『タカ』
試作型携行荷電粒子兵装。
機体腕部を手甲のように覆う形で装着される爪状の武装であり、開発上の名目は小型ビームガンであるが、その実態は腕部に供給される機体エネルギーを自在に出力する解放型ビームジェネレータである。
爪状のプレートを稼働させることで出力するビームの収束をコントロールでき、ある程度の射程を持つレーザー状から扇形の衝撃波、簡易的なビームシールドとしての使い方も可能。爪状プレート部から発生する斥力フィールドによってビームの形状を制御しているが、このフィールド自体が副次的に破壊力を持つ反面、構造的欠陥として連続使用で自機の腕部を破損する恐れが大きく、正式採用には至っていない。
ERT-D320/BS〝カサウェアリィ〟
『ヒクイドリ』
大型長砲身の高出力荷電粒子ランチャー。……兼、SFS(サブフライトシステム)。
ERT-D106が大型、大重量による取り回しの悪さから、共通規格であっても軽量機で扱えなかったことによる不評を受けて開発された高威力砲撃兵器である。
本装備は銃本体にエネルギーカートリッジを搭載することで、機体を選ばず大火力のビームを発射することが可能であり、同社製武装の中では特筆して互換性が高い。
そういう設計上、結果として大型化を招いたが、実体弾を装填する必要がないため見た目以上に軽量である。
また、本装備は銃本体に推進スラスターを搭載するという新機軸の発想により、むしろ装備した機体の機動性を底上げするものとして開発されている。
総合的に見れば火力、機動力の両面を強化する複合強化ユニットとして優秀な装備と言えるだろう。
欠点は二つあり、一つは大型故に構えた際の射角が制限されること。
もう一つは運用にあたってエネルギーの他に推進剤を消費するため、単一武装としては明らかに燃費が悪い点であり、コードネームは「ヒクイドリ」を意味するものだが、ユーザーからは「カネ食い鳥」の不名誉な蔑称がつけられている。

シリアル400番台シリーズ……性能向上オプション

ERT-D403/EP〝ファルコン〟
『ハヤブサ』
バックパックに接続される高出力ロケットブースター。
高い加速性能と燃費の良さを両立しており、長距離移動からそのまま高速戦闘に移ることを可能とする。
腕部パーツと共通規格を持つフレキシブルアームによって接続されており、ある程度自由に推力方向を動かすことが可能。広い可動域によって最大出力で逆噴射をかけ旧ブレーキに転用することもできるが、基本的にはOSによるロックがかかった挙動であり、仕様外運用によってパイロットに負傷が生じても補償対象外であることに留意されたい。
ERT-D411/EP〝オウル・アイ〟
『フクロウ』
増設型の暗視対応・狙撃用センサーカメラ。
メインカメラと切り替える形で使用されるが、同社製OSであればマルチウインドウ方式で狙撃視点と本体視点を同時表示して使うことができる。
専用ソフトウェアがセットであり、暗視モードでもカラーフィルタを適用して日中と同様の視界確保が可能。
最大ズームでの有効視界は天体望遠鏡クラス。理論上は衛星軌道上の対象を狙撃することも可能だが、セールスコメントにはそういう旨は載っていない。
同社製ライフルとの連動により高い狙撃能力を獲得でき、他社製ライフルを用いても(連動機能が使えないとはいえ)その強力な視界ズーム性能は有用と言える。
確保した視界を活かせる高精度の射撃武装が、新世界エレクトロニクス製品の他に在ればの話だが、とは開発者の言である。
ERT-E424/EP〝スケアクロウ〟
『カラス』
バックパックに接続される光子エネルギー推進システム。
キマイラフューチャー渡来の技術であるゲームデバイスを転用したシステム上で、新世界エレクトロニクス製の人格エミュレータを稼働することで生成される、疑似サイキックオーラを推力に使用している。
(上記の都合上、本パーツを制御するためにはサイキックオーラを展開可能な高度疑似人格を持つ専用の制御OSが必要である。ただ、仕様上問題なく構成されているはずの人格プログラムが時折想定外の挙動を取る現象があり、そもそも実用化は疑問視されていた)
推進剤を消費せずに加速できるのが最大の特徴で、理論上は稼動限界時間が存在しない。
フォースオーラによる力場形成を推力に使用しつつ、機体の耐G制御にも利用しており、高速かつ機敏な機動を実現しているほか、理論上はパイロットにかかる負担も同時に軽減されるため、推進剤を使用しないその性質から、理論上は直線起動であれば無限に加速し続けることが可能である。
その性能から、ゆくゆくは同社製キャバリアの標準的な推進システムを担う筈であったが、起動実験を行った際に発生した余剰エネルギーが実験場の路面を溶解させる事故が発生し、製品化は見送られた。
熱意ある開発部によって未だに運用実験が行われているが、加速時に想定以上の余剰エネルギーが発生することによる周辺施設や僚機の破壊、また制御OSの起動時に想定されていない絶叫のようなエラー音が鳴り響く現象が相次いでおり、未だに実用の目途は立っていない。
しかしソフトウェア開発においては歴史を持つ新世界エレクトロニクス社のスタッフが日夜研究開発を行っており、何れは推進剤の補給問題を解決する、まさに〝夢の翼〟として完成する日も遠くはないだろう。

型番ルール

ERT-(試作武器:E/正式採用武器:D)
 +
形式番号(携行装備100番台、固定式装備200番台、光学兵器300番台、オプションパーツ400番台)
 +
/公式のキャバリア兵器識別番号
 +
鳥、魚、動物の英語名

例:ERT-D101/RS〇〇〇〇
(商品化されている携行実体弾銃器類)
  
例:ERT-E401/E〇〇〇〇
(試作段階のブースターなどの強化兵装)


型番の意味
&bold(){ERT}=&bold(){E}xtraordinary &bold(){R}escue &bold(){T}oolsは「特別救護装備」を意味し、あくまでオブリビオンマシンからのパイロット救出を目的とした装備がコンセプトである。

ハイフンを挟んで記述される&bold(){D}は&bold(){D}istribution model(流通モデル)であることを意味し、試作兵器には&bold(){E}、すなわち&bold(){E}xperiment modelの頭文字が記述される。

また、容易に付け替えられるオプションパーツではない機体構成パーツに便宜上番号を割り振る場合は
ERT-MT+2桁
で記述する。


資料

[[業界広報誌「財界ネバーランド」新世界エレクトロニクスインタビュー記事抜粋]]

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