リギア/アルマリジーアについて

作成日時: 2022/02/17 13:27:00
リギア・ルヴァン
享年18歳

クロムキャバリアはララベス藩国の下町出身。旧姓ホール。
貧乏な家の娘であったが、黒髪の美しさをかわれ、幼くして武器商人の妻となる。
人身売買にも等しい婚礼であったが、それがララベスでは「あたりまえ」であった。
暴力的で支配欲の強い夫の下、自由を奪われたまま育つ。
彼女の居場所は台所と寝室の二つだけであった。

リギアが自分の「武器」に気付いたのは13の時であった。
不幸で幼い人妻は、男の劣情を呼び起こすに十分であった。
欲まみれの目で見てくる夫の弟。それに身をゆだねる対価として、書物を読む自由を得た。
世界の広さを知ったリギアの胸に、野心が燃え上がる。それは、夫の殺害と自由の獲得であった。
独自に磨いたナイフの技は、やがて練達の域に達する。
そしてある日、彼女は夫を殺した。
逃げようとする彼女を使用人たちは捕まえ、口々に罵り、「処刑」を行った。
ララベスの法は水の中の紙よりも脆かった故に。

黒髪のリギアは、弔う者なきまま、森に捨て置かれた。

リギア・ルヴァンは悪女であった、と皆は言う。
暴力と無法にあらがった人間である、と呼ぶものはいない。

アルマリジーア・ホープスター
27才
不条理への怒りは、彼女を屍者として蘇らせた。黒髪は燃える炎の緋色と化した。

芝居がかった名前は、彼女が自分で名付けたもの。
希望に溢れる姓は、落ちていた酒瓶のラベルからつけたもの。
背は伸びなかったが、顔は整形し、素性は新しく手に入れた。

移動式の事務所で探偵業を営みながら、時には傭兵として戦う。
アンニュイな様子の底で、この世に対する怒りの炎と闘志をあかあかと燃やしながら。

『ジャンピング・シェイド』
躍影。型番も忘れ去られたおんぼろ量産型キャバリア。戦場で捨てられていた機体を運よく拾ったもの。改造に次ぐ改造、つぎはぎに次ぐつぎはぎで頭部胸部しか形を残していない。
腹部の赤い短剣マークと、頭部のキセル型ジャマー散布ユニットがチャームポイント(持ち主談)。

鈍重そうな見た目に反して高速。無理やり軽量化してエンジンの急加速で動かしているともいう。
右腕にはフックアーム。左腕には投擲可能なビームダガー一式。腹部には暗器。急襲と攪乱を得意とする機体。逆に長期戦は不利。

『コンラッド』
知性化カラス。偵察能力及びハッキング能力に長ける。うるさい。口悪い。
基本情報
更新履歴
情報
作成日時:
2022/02/15 07:37:42
最終更新日時:
2022/02/17 13:27:00
記述種類:
標準

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