これは実際、僕の話なんだけどね。

このまえの15日覚えてる？
あの日、すっごく風の強い日だったよね。
僕はハンクさんと、ニックさんと遊んでたんだ。
初めは良かったんだよ。翼猿を捕まえる方法とか、この国で最も怖い生き物は何か、ってお喋りしてたんだ。
実際、最も恐ろしい生き物はファンファズムだけどね。
ニックさんはずっと反対してたんだ。
あの人、ちょっと頑固なんだよ。

そう、そうしてたら、雷の音が聞こえてきて。
本当に怖かった！
ハンクさん、笑いながら僕を盾にするんだもの。
実際、すごい勇気がなかったら意識を失ってたよ。
勇気があってよかった。

さすがに天気が悪すぎるから、解散したんだ。
またね、ってね。


風の中、大慌てで家に帰ったんだけどびっくり。

隣の■■■■の家が無いんだもの。

だから僕はおじさんに聞いたんだ。「実際、今後■■■■と遊ぶにはどこを訪ねれば良いの？」って。
そしたら「訪ねる場所は無い。」「15分前に嵐に巻き込まれてしまった。この家ももうすぐ嵐に飲まれるだろう。」なんて言うの。
実際、びっくりだよ。

だから急いで荷造りしたんだ。
工具を鞄に詰めて、常備薬も持った。
枕を持っていこうかなぁ、って考えていたら、とうとう家が浮いちゃって。
嵐の中にいたんだ！
実際、びっくりだよね。


そこからはおじさんと離れ離れ。
いつの間にか僕は地上にいてね。とてもお腹が空いてたから、出会ったばかりのマルバスくんをむしゃむしゃさせてもらったわけ。
そしたらこの島に流れ着いちゃった。
実際、びっくりどころじゃないよね。


あとは何聞きたい？僕の好きな歌の話する？
いらない？そう。