■エスタの知らなくても支障はないアレコレ

作成日時: 2020/07/15 20:21:32
■名前
エスタシュ・ロックドア
 偽名。
 ダークセイヴァーで拾った短剣に刻まれていたもの。
 別に名乗るつもりはなかったが、飢えて倒れた所を拾われた際にこの名前で呼ばれたのでそのまま使うことにした。
 なお、読み方は間違っていた模様。
 愛称としてエスタとよく呼ばれている。

□□
 本名。
 決して名乗る事もなければ明かされることもない。
 短剣の名前で呼ばれたときに、丁度よい機会だと思って捨て去った。
 捨てたはずだった、閻魔の御前に出るまでは。

■ジョブ
ブレイズキャリバー × スターライダー
改め
地獄の獄卒 × スターライダー
何も考えずにジョブを決めたあの日のチョイスが巡り巡ってこんなことになろうとは。
獄卒でキャラ検索してもエスタ一件しか出なかった日々がいっそ懐かしい。
なんで真正面から来るんですか!
さておき。
ブレキャをやめたというより地獄の獄卒に変化したイメージ。
故に。
腹の地獄は消えもせず燃え盛り、烏たちは鳴き騒ぎ、
背中の荊蔓は相も変わらず蔓延っている。
メタいこと言うとUCは普通に使える。
獄卒×ブレキャも捨て難かったが、
スタライであることはエスタが自由を求める性(さが)の象徴として残したかった。
あと現世に現れる獄卒って二輪の車に罪人乗せて地獄に連れ去るので、
オブリビオンを骸の海に叩き返す猟兵としての在り方としてもベネ。
どうあがいても地獄ネタに繋がるの本人にとっては頭を抱えるしかない。

■出身地
サムライエンパイア。
武蔵国の山中奥深く。
四方を山に囲まれた谷合にある羅刹の隠れ里。
猟兵が「羅刹の隠れ里」と聞いて思い浮かべるものとそう大差はない。
それでも特徴となるべきものはいくつかある。
里に住む羅刹はみな褐色肌と碧眼をもち、
角は非常に長く伸びるため子供の時分に切り落とす習慣を持つ。
田畑は豊かに実り川の魚は針を落とせばすぐかかる。
そして、十王信仰が篤く、みな自らを地獄の獄卒の生まれ変わりであると信じている。
真偽のほどは定かではない。
それでも、今生を一時の暇として豊かな里での生活を謳歌しつつ、
いずれ死後地獄へ戻った時に備えるようにとの戒めに従い、鍛錬を怠らず続けている。
里の羅刹が「外」に出たことは、かつては一度もなかった。
みな自らの宿命を「覚えて」おり、それに従う事を当然としている。

■家族構成(数字はエスタ出奔時の年齢)
父 鋼三郎(41)エスタに似た豪快な大鬼
母 絹(35)里で一二を争う絶世の美女、生まれつき視力が悪い
長男 青太郎(18)母似
長女 鈴(16)母似
次女 聡(14)父似
次男 蒼次郎(13)父似
三男 ■■(エスタ)(12)父似
三女 恵(10)母似
四女 珠(6)父似
四男 田助(4)母似
五男 八兵衛(3)母似
五女 九(0)?

■来歴
誕生~12歳:サムライエンパイア
12~18歳:ダークセイヴァー
18~19歳:スペースシップワールド
20~22歳:UDCアース
22歳~  :他いろんな世界に飛ばされ、グリモア猟兵と出会い猟兵として活動を開始する

■ユーベルコード
・羅刹旋風
  羅刹の必須科目(?)
  多分里で真っ先に習った

・ゴッドスピードライド
  スターライダーの必須科目(?)
  SSWで宇宙バイク買うときに真っ先に習った

・群青業火(グンジョウゴウカ・ブレイズアズール)
  腸(はらわた)に代わってエスタの腹の内に収まる地獄の業火。
  イヴィエラの支配から逃れてしばらく。
  鉄塊剣を手に入れダークセイヴァーでの生き方に随分と慣れてきたころ。
  森の中でオブリビオンたる化け物に襲われた。
  大抵の事は持って生まれた羅刹の膂力でなんとかなると慢心し、不意を突かれたのだ。
  殴り倒され、押さえつけられ、化け物の細長い口が腹に突き刺さった。
  生きながら内臓を食われる事態の異常さと激痛にのたうちながら、死を覚悟しかけた時。
  死んでたまるか、と怒りに似た感情が吹き上がったその瞬間。
  腹の傷口から業火が吹き上がり、化け物を焼いた。
  悲鳴を上げる化け物の頭を鉄塊剣で砕いても、火は腹に残り続けた。
  意のままに操れる火を手に入れ、これは俺の火だ、俺の力だと、エスタはいよいよもって暗い世界で調子に乗り始めた。
  そんな彼に裁定が下されるのは、このもう少し後の話。

・金剛嘴烏(コンゴウシウ・エクスキューショナークロウズ)
  八熱地獄は大叫喚、金剛嘴鳥(コンゴウシチョウ)処にて罪人を苛む烏(カラス)達。
  もとは賽の河原で石を積んでいた子供たちであり、
  エスタが猟兵となった根本の遠因でもある。
  子供の姿で現れる場合のUCは・三十七羽(サンジュウナナワ・サーティーセブンチルドレン)。
  1羽ずつ名前があり、エスタは全員区別がつく。
   炭(タン)、熾(シ)、燈(トウ)、炉(ロ)、煽(セン)
   泥(デイ)、泡(ホウ)、渓(ケイ)、減(ゲン)、滴(テキ)、滅(メツ)、沼(ショウ)
   釘(テイ)、鉗(カン)、鈍(ドン)、錵(ニエ)、錐(スイ)、鐚(ビタ)
   蒼(ソウ)、䕃(イン)、菰(コモ)、菫(キン)、芯(シン)、葉(ヨウ)、芒(ボウ)
   霹(ヘキ)、靂(レキ)、霖(リン)、霊(レイ)、雪(セツ)
   隠(オン)、密(ミツ)、蓋(ガイ)、脆(ゼイ)、条(ジョウ)、髄(ズイ)、丸(ガン)

■アイテム
・シンディーちゃん
  23歳くらいの時にSSWで一目惚れして買った宇宙バイク。
  エスタの正妻。嘘。
  しかしそう言っても過言ではないくらいに溺愛している愛機。
  エスタにとって自由の象徴。
  本来安定巡行向けだったものをメカニックに無理言って戦闘にも耐えうるスペックにしてもらった。
  通常走行なら常人でも問題ないが、戦闘時の機動は相当のライディングテクに加えて羅刹の怪力で捻じ伏せるスタイルになる。
  今では自分でも改造を加えられるように、
  なお、メカニックにはメンテしてもらう度に使い方が荒いと叱られる模様。
  タンデムシートには頼めば気軽に誰でも乗せてくれる。

・キャシーちゃん(番外編)
  宇宙バイクに惚れ込んだエスタが初めてSSWで手に入れた初代愛機。
  製造から100年を超えるも安心と信頼の安定性を誇るメカニックおすすめ初心者向きスペック。
  シンディーちゃんにも引けを取らないほど可愛がっていたがUDCアースに留めていた時にパクられ悲嘆に暮れた。
  今では何処かでヤドリガミになって持ち主を探し回っているとかいないとか……。

・スーザンちゃん
  https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=8296
  >> どうしてこうなった <<

・フリント
  14歳になるかならないかの頃にダークセイヴァーの深い森で拾った鉄塊剣。
  当時少年といえど羅刹の怪力で既に軽々ぶん回していた。
  なぜ火打ち石(フリント)かと言えば、業火を腹に入れられる前は実際に火打ちとして活用していたからである。
  エスタが真の姿を現すとき、鬼の金棒「燧石」に変化する。
  「焼いちまえ、燧石」とか言いたい。

・岩門珠(ガンモンジュ)
  自身の角であった黒曜石を用いた数珠。
  里の羅刹達は角が非常に長く伸びる傾向があるため、邪魔にならぬよう子供の時分に短く切ってしまう。
  切った角は御守りとして数珠に加工し、肌身離さず持ち歩くのが基本。
  エスタは郷を抜ける際に置いていくつもりだった。
  自然物の黒曜石と比べると圧倒的に頑丈。

・荊蔓(いばらかずら・ケイバン)
  一見は鋭い棘の生えた黒一色の蔓をかたどる、背中に彫られた普通の刺青。
  しかし実際は地獄の眷属であり、腹の内の業火から背に萌芽し現れている。
  閻魔の裁きによって業火と烏と共に与えられた、エスタを地獄に繋ぐ枷の一つ。
  常に繁茂と枯死を繰り返し、時折業火の本性を現すがごとく青く光ることもある。
  エスタが仕事をサボっていると見るやその棘を以てして締め上げる、緊箍児のようなもの。
  一方UCとして敵を緊縛するのにも用いることができる。
  時々背中以外の首や脚にも伸びようとするがそのつどエスタに、静かに諫められては引っ込んでいる。












昔々、八熱地獄は大叫喚、金剛嘴鳥処と言う所に、一羽の鴉がおりました。
鴉はその地獄にいる他の鳥たちと同じく、金剛に比肩される嘴と爪を持ち、常に餓えておりました。
地獄の獄卒たちによって堕ちた罪人が追い込まれてくると、鴉は他の鳥たちと一緒になり、その嘴と爪で罪人に襲い掛かり、肉を貪るのでした。
珍しく腹の虫が少しおさまったある日のこと、鴉は思いました。
毎日毎日、罪人の肉ばかりで飽いてきた。
もっとうまいものが食いたいぞ、と。
鴉は飛び立ちました。
他の地獄になら、もっとましでうまいものがあるかもしれないと考えたからです。
まずは深い方へと飛びました。
焦熱、大焦熱、阿鼻と飛んでいきましたが、そこにうまそうなものはありませんでした。
獄卒たちにも尋ねましたが、お前にやれるものは変わらない、早く自分のところへ戻れと言われてしまいました。
鴉は仕方なく引き返しましたが、諦めませんでした。
今度は上の方へと飛び立ちました。
元いた大叫喚を通り過ぎて、叫喚、衆合、黒縄、等活と飛んでいきました。
しかしそこにもましでうまそうなものはなく、獄卒たちにもやはり追い払われてしまいました。
飛んで飛んで、飛び続けて。
とうとう三途の河にまで辿り着いてしまいました。
しかしここにも、うまそうなものは見つかりません。
飛び続けて鴉は疲れ、お腹もすいて倒れそう。
ここにいる者たちはまだ十王のお裁きを受けていませんから、
勝手に啄むことは許されません。
仕方なく大叫喚に帰ろうとしたその時です。
鴉の目にたくさんの子供たちが映りました。
みな、三途の河の河原――賽の河原で一生懸命、石を積んでいます。
ここはまだ地獄ではないのにと、鴉は不思議に思って尋ねました。
どうしてそんなことをしているの、と。
すると、親より先に死んで悲しませた罰として、石を積まねばならないのと、子供が悲しそうに答えました。
鴉は驚き人間の雛は自刃するのかと声を上げました。
ところが子供は言いました。
自分はその年の飢饉のせいで死んだのだと。
鴉はまた驚き、自分の餓えも忘れて他の子供たちにも聞いて回りました。
そして自ら命を絶ったものもいるが、そうでない子供たちも多くいることが分かりました。
中には悲しませたとかいうその親の手にかかった子供すらいました。
鴉が首をかしげていると、獄卒が積んだ石の塔を壊しにやってきました。
鴉は獄卒に言いました。
この子は死にたくて死んだのではないのになぜ罰を受けるのか。
獄卒は言いました。
小賢しい鴉が、ちっこい首を突っ込むな。
十王様方のお裁きに文句があるのなら、そう言いに行けばよかろうと。
死後の世界で十王たちのお裁きに異を唱えるなどとんでもない事です。
獄卒はこれで鴉を黙らせたつもりでした。
しかし鴉は、そこまで頭が回りませんでした。
なんとその翼でまっすぐ閻魔庁まで飛んで行ってしまったのです。
慌てて獄卒が引き留めようとする声も聞こえません。
鴉は閻魔の御前に出て、獄卒に言ったのと同じように尋ねました。
周囲の獄卒たちが怒ったり狼狽えたりするのを尻目に、しかし閻魔様は、思ってもみなかった事を言いました。
鴉の身でありながら、自らの餓えも顧みず、見も知らなかった他者の救済を願いに来るとは見上げたものである。
其方の心に免じて、子供たちのうち其方が声をかけた三十七人を賽の河原から解こう。
そして其方が面倒を見るが良いと。
鴉は真ん丸な目をもっと見開きました。
そしていかに雛とは言え人間である、鴉の自分があんな大きな生き物の面倒を見切れるはずもないと言いました。
すると閻魔様は、では子供たちを鴉より小さい烏(カラス)にしよう、それならお前も金剛嘴鳥処で面倒をみれるだろうと言いました。
鴉がそんなつもりで言ったのではないと慌てるのも虚しく、すぐさま子供たちが連れて来られ、獄卒たちが変われ変われと命じると、次々と烏になっていきました。
流石に鴉も、これ以上ごねると別のお裁きが下ると諦めました。
お腹がすいたと鳴き喚く烏たちを引き連れ、鴉は疲れ果てた顔で大叫喚へ帰っていくのでした。

めでたし、めでたし。