設定の補足

作成日時: 2020/02/14 22:12:33
Virginia Eteldreda Biagianti

1988年6月23日生まれ かに座
身長163cm 体重51kg
細身 色白 亜麻色の髪 ライムグリーンの瞳
出身世界 UDCアース
好物はホットココア
趣味はミニチュアドールハウスの製作
任務外では一般的な自走式車椅子を使用している。

死に対する人一倍の恐怖心を買われ、恐怖を喰らいその糧とするUDC『■■■■■』を基とした試作機動兵器の被験体として選ばれた女性。

装備

●【要塞椅子】
 個人の身体能力に依らず猟兵としての適性を持つ者に戦闘能力を与える事をコンセプトとして開発された機動兵器。UDC組織が捕獲した恐怖心を喰らうことで力を増すUDC怪物を兵器化したものであり、ヴィルジニアがその使用者として選ばれたのも、その動力たる恐怖心を人一倍感じやすい性格であることによる。副次効果として恐怖心は全てこのUDCが吸収してしまうため戦闘中に恐怖心を感じることがなくなった。
 彼女が許容値を超える恐怖心を感じた場合等に想定される暴走によって『■■■■■』が完全顕現することを防ぐため、装備枠の一つは常に空けられている。


●【MPFA-2】(以下アーム)について 
 アームは電磁波に似た力を強く帯びており浮遊させて自由に操作できる他、4本全てを要塞椅子の周囲に垂直に近い角度で地面に立てることで要塞椅子自身を60cmほど浮かせることができる。その状態でそれぞれのアームを器用に動かすことにより四足歩行をしており車椅子でありながら足場の悪い場所も踏破できるようになっている。
 また、ヴィルジニアはサイボークといえど機械化されているのは脳と頭蓋骨、脊柱の一部のみであり、腕力は一般女性と変わらないため、アームを脚として使っていない(武器として周囲に浮遊させている)時は普通の車椅子と同程度かそれ以下の機動力しか持たない。元となったUDCが使用していた鏡状の武器から造られた。


●【狼狩り】について
 3本の銃身を持ち、使用中の銃身が過熱したら次の銃身に回転して替えることでオーバーヒートを防ぎ、長い継続射撃時間を持たせた機関銃。オブリビオンはやたらと固かったり速かったりするものが多いので発射レートと継続射撃可能時間と威力と大きさとを天秤にかけた結果本銃を使っている。無論見た目も気に入っている。
 弾頭にはUDCの血液から生成された薬液が収められており、生命体に触れると爆発する。

●【鵂狩り】について
 地対空ミサイルの見た目をしているが、これは本人の趣味で使用しているただのガワで本体は中に入っているUDCの腕。黒く骨ばった異様な形をしている。伸縮可能かつヴィルジニアの左腕とリンクさせることで(その間ヴィルジニアの左腕は動かせなくなるが)自在に操ることができる。
 先の狼狩りの弾薬に使われている血液の供給元でもあり、【絶命赤糸】発動時に赤熱しているように見えるのは表面に血を纏わせていることによる。

●【熊狩り】について
 フルオートのグレネードランチャー。
 これに関しては弾種が多くなっていること以外は実銃と変わらない仕様となっている。弾種を変えるにはマガジンを交換する必要があるため、基本的に一回の戦闘につき使用する弾種は一つだけである。



略歴

 1988年6月23日にアメリカ ペンシルベニア州にてイタリア系移民で金融業を営むデメトリオ・ビアジャンティ、エルマ・ビアジャンティ夫妻の第一子として生まれ、兄弟として弟のカルロがいる。ビアジャンティ家は三代前にアメリカに移民してきたイタリア人の家系であり、事業家としての成功も地元のマフィアとの繋がりによる所が大きかったといわれている。
 先天的に下半身不随を患っていたヴィルジニアであるが、周囲や両親の理解もあり平穏な幼少期を過ごす。性格はやや内向的な面が強いが学業の成績は優秀であり、2007年には地元の州立大学の経営学部に入学する。
 2008年のクリスマスに実家に帰省中、父デメトリオと共に外出中に男に襲われ父が殺害され、自身も誘拐される。ビアジャンティ家は法外な利息と苛烈な取り立てで知られており、彼もその債務者の一人であった。
 警官隊によって犯人は射殺されヴィルジニアは解放されるが、それまで平穏に暮らしていた彼女にとって父を殺した犯人は所謂「悪人」ではないこと、自分には優しかった父も人に殺されるほどの恨みを買っていたことなどにショックにより心身のバランスを崩し、大学にもいかず家に籠るようになる。
 それから五年後の2013年大学を中退したヴィルジニアの元にUDCの職員が訪れる。当時、彼女の住んでいた地域では猟兵の数が不足していたため、地域内の全住民に健康診断を義務付けて適正者を洗い出し強制的に徴用するという強引な策が行われていた。彼女もそれによって選ばれた一人であり、拒否権がなかったこともあるが現状を変える切っ掛けになると思い要請を快諾した。
 猟兵になる際に要塞椅子を支給されるとともに、それを動かすための機械化手術を受けており僅か一か月の訓練の後実戦へと投入される。当初はその内向的な性格の為消極的な行動が目立ったが、回を重ねるにつれそのような傾向は影を潜め相応の戦果を挙げるようになった。