~フィッダ(仮体)の真の姿~

作成日時: 2021/06/03 19:00:24
※真の姿になる事は、今の所は無い為の覚書。
※のはずが成り行きで(暴走していたが)姿を晒したので仮ではなくなった。多分。
【2020/05/08】https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=23193
【2021/05/01以降】真の姿での野外活動が増えた。全く隠していないらしい。


百年使われた器物に魂が宿り、人間型の肉体を得た存在
それがヤドリガミだが、フィッダの真の姿は……
炎を吐き散らす四足、または二足の獣である。





本体が器物だから人間を、人間姿の者を『ヒト』と言い表すわけではなく。
本性が『獣』であるため、基本的に『ヒト』と言う。
自分がヒトではない、というのは別にそういう意味ではないのだ。
隠してもいないが、必要が無いのでそれ以上を口に出さない。



化身忍者としてバス停本体に眠り宿る妖怪、鬣犬(バス)を使役している、と彼は言う。
「身に憑依させるのは、化身忍者として普通だ。何もおかしいことはないだろ」
妖怪は自称バスと名乗ったので戦いに悪用している、と彼は言った。
「共闘するにもお互いをよく知る馬鹿の方がやりやすい」
ユーベルコードでしか呼び出さない、性別不明のブチハイエナ。
普段、鬣犬と一緒にいるところなど、実際存在しない。戦闘中だけに限られる。
いつの間にか姿を表した、炎のエレメンタルを体内に隠し隠匿するバディを冠する何か。
炎の精霊イフリートは、主に炎の魔術を補佐しているに近いもの。
しかし、何故か鬣犬が居なくても漏れ出ている事がある。



結論から言えば、あれが真の姿である。



フィッダの本名は、『バス』。
本名はそれだがバス停の『バス』、など頭が痛いことこの上ないので出生に関わる名を名乗っている。
嫌悪ではなく、見守り続けた世界から総合してそう思っただけだ。
名前が嫌いなのではない。でも、言うに能わず、というだけ。

バスは敬語で話し、無意味に笑いまくるバス停に宿った、達観した獣。
その実態は常に隠匿された"いぬともねこともわからぬなにかの獣のらくがき"。
……ヤドリガミ化するにあたり人型を得た、獣だ。


――本来は触れられることを過激に嫌い、嗤いながら牙を剥く存在だ。
――手懐けられるものではない。
――警告は善悪の判断を尋ねるようにたった一度のみ。
――二度目以降はそもそも誰の言うことを聞かない。
――どの様な方法でもおいまわしてころしにいく。

彼の口調が粗暴で言葉を知らなかった、も嘘ではない。"落書きの"獣に言葉は必要だろうか?
本当の獣であれば笑って食って囲んで相手を殺せばそれが悪であり正義。
自然界の掟だと、それ以外無かった思想だ。
しかし、なにものでもない"落書きの"獣は考える。
――だが、『ヒト』をするのなら必要なのだろう。

そう思って、頑張って覚えまくった結果キチンと把握したに至る。
第三者で居たがるのは、それこそ『少なからず情報として拾えた獣の本性』。
どこかに群れたく無い気持ちがあるのだ。理由はさほど多くない。
――『本性』は正しく敬語で喋ればいい。大勢の中で群れないように『粗暴』をしよう。
――どうせ本体は歪なんだから、歪な片言で、十分だろう。
あくまで、そう心に留めて言葉を紡ぐ。
――ヒトはいつか、必ずいなくなってしまうから。
――通過点で在ろう。だれの人生にも深入りして、しまわないように。
――ただの風景でいるほうが、誰のためでもあるはずだ。

普段のフィッダは二重に『ヒトをしている』とも言える。
鬣犬とフィッダ、互いが相手を可愛がらず悪態を付くのは、あくまで『己』であるため。

ユーベルコード使用中でしか見ない己の『本性』と『仮体』で悪態を付くのは。
獣とは、そういうものだからだ。
ヒトを辞めてる、と戦術次第で思われるかも知れないが。
……いいや、もとより……ヒトではないので、そんな事はどうでもいいのだ、『バス停』的には。



変異する術を得た後は、"気が楽だから"、"影に潜んで休むから"、"寒いから"と獣姿をわりに晒している。
戦闘中に憑依したあれは、気分が盛大に荒れて気は全く休まらない。
何もないときは、憑依させずに姿を変えているだけ。
一部だけでは戯れでしかないので、大抵全部。でかい犬と呼ばれようが知ったことか。
仮体は『本性の特性』を得てるだけで、そのままだ――爪も牙も、思うように伸ばせるのが、いい。




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ユーベルコードの裏設定(表向きは秘密設定の通り)

※幾つかのユベコの説明は〆マークと共に削除している。

★ユーベルコード:地獄への片道切符 時には魔術的な同じ時空への同一召喚の禁を犯している為に代償が重い。
(『本性』からすれば、『本体』をわざわざ使う必要など無い。真の、爪と牙があるから)
(ただし、『真の姿』を短時間フルパワーを越えて晒しているようなものなので、わりとしんどくはある)

★ユーベルコード:終点を告げる遠吠え では、戦闘の際、生命共有をしているがもとよりひとつである。
★ユーベルコード:始発の獣 では、本性だけが戦う意図しかない。
(過激に派手にやりたい『本性』の現れ。仮体では『刻印』が露呈する恐れがある為に動きを制限している)

★ユーベルコード:異なる二対の調停者 唯一、本体に無体を働いているが、義理に厚いので借り受けたものの代償は全て身代わりになっている。
(たまには『獣の本性』を出さなくてもいいだろう、という仲間への信頼を乗せたもの。軽んじてるわけでもふざけてるわけでもない)

★ユーベルコード:Jayie Bahima (じゃいえ・ばひま。アラビア語で単語と単語の造語。流血とか獣とか、そんな単語)
(終点を告げる遠吠えを悪化させたDEATHCHORD。バス用語すら無い、純粋に本性堕ちした戦法)
(『本性』と『本体』の境界線が揺らぎまくって、血の匂いで気分がhighになるヤバさ。獣力が余計に高まる)

★ユーベルコード:Emergency 『仮体』が『本性』に化けているだけだ。真に『本性』というわけではない。
一部変じるだけなら、対して通常と変わらないが、全身変じると、見方によっては『本性』にしか見えないかも知れない。
(緊急に付き、ワンマン運転の肩代わり。寿命を削らない、毎度錯乱しない方法で性質を悪用するために編まれたモノ)

★ユーベルコード:almatar alfidiyu(アルメーター・アルフィデュウ。雨・銀色の=シルバーレイン)
回復を意味する雨を降らせる同種をみて、攻撃特化した雨の術を模索した。
描く物は魔法で焼く、銀色の豪雨(炎)。その身は濡れるではなく、神秘に焼かれ濡れ焦がされる。

★ユーベルコード:masirat alwahsh(マシラート・オルウォッシュ。どこかの言語で"獣達の行進")
魔法武装で獣に魔法属性の角を生成した上で自分の3倍丈に巨大化させる。
武装と巨大化させるのまでを含めて、全てをバス停本人の魔力のみで補う。
体格と毛並みを合わせて増毛している為、全く実戦向きではない。
基本は身近の兎武装強化騎乗用。
騎乗服は基本普段着で、特に何も変わらないのだとか。
……ただし、集中力が乱れていると半獣化する模様。
(鬣犬でもしないことはないというがあれの召喚はユーベルコードでしか行わないので二重詠唱が必要だろう)

★ユーベルコード:Barika(ヴァリカ)(アラビア語のなにか。元の意味や記憶は失われている)
"自分の力は誰が為に"。武器であるバス停の、細やかな願い。
敵対者を排除する誓いを明確にしている。("誰か(第三者)"を害すること=己の敵対者)
本体を使わずに済むなら、手段は問わない。
単独ならば、真の姿止まり(紅い炎を身に纏う)。
強化されるとブレスレットを起点に蒼い氷か、青っぽい炎が一部に溢れ出す。
(ブレスレットの魔力は、頑なに使おうとしない。冷たい気配を炎で燃やしているだけだ)

★ユーベルコード:sura(スーラッダ)(アラビア語原語。ただしこれも内容や意味は失伝している)
魔法や悪戯を行うときに遣う、万年筆irony。
魔力を注ぎ込んで遣う自由アートを、パフォーマンスの範囲からユーベルコードに固定した。
想像力無限大、錬成カミヤドリよりも想像の範囲は創作意欲に左右される。
ただの直線でも、燃える炎の線でも。やろうと思えば、何だってできるという自信の現れ。

★ユーベルコード:赫地爪撃(テンニナケ・チニホエヨ)(せきちそうげき)
炎で獣を創り出して襲わせる後衛攻撃。全力で魔力を注ぎ込むことで複数体運用を可能とする。
燃える攻撃に噛ませ、弱ったモノをバス停が討つ。二段構えの渋滞緩和策。

★ユーベルコード:冥府逝き(ジゴクノサラニサキヘ)(めいふいき)
依頼に参加する上で思ったこと。感じたこと。
もしくは――日常的に"それ"があると戦闘行為に支障が出る感情を一時的に投げ捨てて無視する。
約束でも、――命令でも。無視を決め込み、戦闘に没頭するように編み出された術。
太陽があるうちの使用では死ぬ気で酷い目に合うが、バス停はそもそもヤドリガミ。
死ぬほど死傷を受けて、しぬことはないので、戦力として度外視している。
この術を行う時は、特に"誰かを護ろう"としたときが多いらしい。
現状、攻撃のための感情の投げ捨ては行っていない。