~フィッダ(仮体)の真の姿~

作成日時: 2019/12/29 23:13:00
※真の姿になる事は、今の所は無い為の覚書。


百年使われた器物に魂が宿り、人間型の肉体を得た存在
それがヤドリガミだが、フィッダの真の姿は……




炎を吐き散らす四足、または二足の獣である。




本体が器物だから人間を、人間姿の者を『ヒト』と言い表すわけではなく。
本性が『獣』であるため、基本的に『ヒト』と言う。
自分がヒトではない、というのは別にそういう意味ではないのだ。

化身忍者としてバス停本体に眠り宿る妖怪、鬣犬(バス)を使役している、と彼は言う。
あれは自称バスと名乗った、と言って戦いに悪用している、と彼は言った。
ユーベルコードでしか呼び出さない、性別不明のハイエナ。
普段、鬣犬と一緒にいるところなど、実際存在しない。
いつの間にか姿を表した、炎のエレメンタルを体内に隠し隠匿するバディを冠する何か。
いふりーと、と名付けられたソレは、主に炎の魔術を補佐しているに近い。
しかし、何故か鬣犬が居なくても漏れ出ている事がある。



結論から言えば、あれが真の姿である。



フィッダの本名は、『バス』。
本名はそれだが、バス停の『バス』、など頭が痛いことこの上ないので出生に関わる名を名乗っている。
嫌悪ではなく、見守り続けた世界から総合してそう思っただけだ。
名前が嫌いなのではない。でも、言うに能わず、というだけ。

敬語で話し、無意味に笑いまくるバス停に宿った、達観した獣だ。
ヤドリガミ化するにあたり人型を得た、獣だ。
彼の口調が粗暴で言葉を知らなかった、も嘘ではない。獣に言葉は必要だろうか?
笑って食って囲んで相手を殺せばそれが悪であり正義、それ以外無かった思想だ。
――だが、『ヒト』をするのなら必要なのだろう。
そう思って、頑張って覚えまくった結果キチンと把握したに至る。
第三者で居たがるのは、それこそ『獣の本性』。どこかに群れたく無い気持ちがあるのだ。
――『本性』は正しく敬語で喋ればいい。大勢の中で群れないように『粗暴』をしよう。
――どうせ本体は歪なんだから、歪な片言で、十分だろう。
あくまで、そう心に留めて言葉を紡ぐ。

普段のフィッダは二重に『ヒトをしている』とも言える。
鬣犬とフィッダ、互いが相手を可愛がらず悪態を付くのは、あくまで『己』であるため。

ユーベルコード使用中でしか見ない己の『本性』と『仮体』で悪態を付くのは。
獣とは、そういうものだからだ。
ヒトを辞めてる、と戦術次第で思われるかも知れないが。
……いいや、もとより……ヒトではないので、そんな事はどうでもいいのだ、『バス停』的には。



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ユーベルコードの裏設定(表向きは秘密設定の通り)


ユーベルコード:地獄への片道切符 時には魔術的な同じ時空への同一召喚の禁を犯している為に代償が重い。
(『本性』からすれば、『本体』をわざわざ使う必要など無い。真の、爪と牙があるから)
(ただし、『真の姿』を短時間フルパワーを越えて晒しているようなものなので、わりとしんどくはある)

ユーベルコード:終点を告げる遠吠え では、戦闘の際、生命共有をしているがもとよりひとつである。
ユーベルコード:始発の獣 では、本性だけが戦う意図しかない。
(過激に派手にやりたい『本性』の現れ。仮体では『刻印』が露呈する恐れがある為に動きを制限している)

ユーベルコード:定刻の巡回経路 戦いの匂いを嗅ぎ付けて、突撃するために編んだもの。『本性』と『本体』があれば何も恐れない。
(バス停という目印が、誰かを目印に(座標扱い)するなんて――そもそも、信頼してなきゃ、できやしない)

ユーベルコード:異なる二対の調停者 唯一、本体に無体を働いているが、義理に厚いので借り受けたものの代償は全て身代わりになっている。
(たまには『獣の本性』を出さなくてもいいだろう、という仲間への信頼を乗せたもの。軽んじてるわけでもふざけてるわけでもない)

ユーベルコード:Jayie Bahima (じゃいえ・ばひま。アラビア語で単語と単語の造語。流血とか獣とか、そんな単語)
(終点を告げる遠吠えを悪化させたDEATHCHORD。バス用語すら無い、純粋に本性堕ちした戦法)
(『本性』と『本体』の境界線が揺らぎまくって、血の匂いで気分がhighになるヤバさ。獣力が余計に高まる)

ユーベルコード:Emergency 『仮体』が『本性』に化けているだけだ。真に『本性』というわけではない。
一部変じるだけなら、対して通常と変わらないが、全身変じると、見方によっては『本性』にしか見えないかも知れない。
(緊急に付き、ワンマン運転の肩代わり。寿命を削らない、毎度錯乱しない方法で性質を悪用するために編まれたモノ)

ユーベルコード:Arnab latif(アーナブ・ラティフ。前者が「兎」、後者が「親切」とかそういう意味の単語)
敵の特定を図ってる間、小柄な兎に頑張ってて貰う嫌な飼い主である。
怪我をさせるのは本望ではないので、あくまで『時間稼ぎ』しか、させる気がない。させない。
(『本性』とは勝手が違うので、優しい生き物にあまり無茶させないようにしたいというのが本音である)